今作のプロモーションで来日したアジャニ・ラッセル、カブリーナ・アダムズ、ジュールス・ロレンゾ、ブレン・ロレンゾの来日インタビューをお届けする。
【ストーリー】
ニューヨーク郊外に住む17歳の内気な女の子カミーユ(レイチェル・ヴィンベルク)はスケートボードに熱中しているが、怪我が原因で母親からスケートを止めるように言われる。そんなある日、彼女は“スケート・キッチン”と呼ばれる女の子たちだけのスケートクルーと出会い、彼女たちの一員となる。母親との関係は悪化しつつも、どんどんスケートにのめり込んでいくカミーユは、謎のスケートボーダー男子デヴォン(ジェイデン・スミス)に恋をする。だが、この男子との関係はスケボーのトリックを決めるよりも難しいことが発覚してしまい...。
映画を観てスケートをやり始めた女の子達が
集まってくれるようになった
【“スケート・キッチン”とは? 】
7名で構成されたガールズスケートクルー。女性はキッチンにいるべきだという固定概念を打破すべく結成されたクルーで、自分たちの居場所であるスケートパークを“キッチン”としている。本作のクリスタル・モーゼル監督がレイチェル、ニーナの2人を電車でスカウトしたことがきっかけでMiu Miuのショートフィルム(「That One Day」)に出演。その後、『スケート・キッチン』として長編映画化された。現在はアパレルブランドのモデルとしても活躍している、いまNYで最もアツい女性クルー。
今作のプロモーションで来日したインディゴ役のアジャニ・ラッセル、ルビー役のカブリーナ・アダムズ、イライザ役のジュールス・ロレンゾ、クイン役のブレン・ロレンゾがSCREEN ONLINEの単独インタビューに応じた。
ーーみなさんは実際に“スケート・キッチン”のクルーであり、今回映画初出演になりますね。撮影を経験してみていかがでしたか?
ジュールス・ロレンゾ「クリスタル・モーゼル監督がやりやすい環境を作ってくれたので、違和感なく自然に演じることができました。仲間が一緒だったし、あまり映画を撮ってたという感覚がなくて(笑)」
ブレン・ロレンゾ「私達が普段よく使う言葉を台詞に反映してくれたおかげでリラックスしながら自然に撮影することができました」
ーー何がきっかけでスケートにハマりましたか?
ジュールス「11歳の頃、近所の子がスケートをしているのを見て“いいなぁ”と思ったんです。それで父親にスケートボードを買ってもらってやり始めました」
ブレン「ジュールスと私は姉妹なんだけど、私も同様に父にボードを買ってもらってやりはじめたんです。それ以来ずっと続けてます」
カブリーナ・アダムズ「私は12歳の時に有名なスケートボーダーのトニー・ホークがスケートしている姿を見て“カッコイイじゃん!!!と思って、それで私も初めてみたんです。そしたら凄く面白くて! それで今に至ります(笑)」
アジャニ・ラッセル「“スケート・キッチン”のクルーのニーナ・モランは高校の同級生なんですけど、彼女がある日スケートの板をくれたんです。それで私もやるようになりました」
ーー劇中ではレイチェル・ヴィンベルクさん演じるカミーユがインスタがきっかけで“スケート・キッチン”のクルーと知り合いますが、実際にそういうことはあるのでしょうか?
ジュールス「“○時から○時まで女の子達だけでスケートやるよ〜!”とインスタで事前に告知すると、カミーユのような子達が沢山集まってくれるんです。それでその子達と一緒に滑ることはよくあります」
カブリーナ「最近は映画『スケート・キッチン』を観てスケートをやり始めた女の子達が集まってくれるようになったんですけど、まだ彼女達は初心者だから私達がスケートをしているのを少し離れたところから見てたりします。いつか一緒に滑れたらいいなぁと思っています」
ーー今からスケートを始めるのは年齢的に難しいのですが(笑)、皆さんがスケートしている姿はこの目で見てみたいです。
ジュールス「一度トライしてみたらいいのに!!」
カブリーナ「そうだよ!! でも怪我とかしたら危ないかな(笑)機会があれば見に来てください」
ブレン「めちゃくちゃクールなので是非!」
ーーまた他の作品でもお芝居してみたい気持ちはありますか?
ジュールス「お芝居は楽しかったんですけど、それよりも制作に関する裏側など色んなことを学べたのが良かったです。ディレクションの仕方も興味深かったので、役者というよりは制作側を経験してみたいです」
ーーいま一番スケートしてみたい場所は?
ジュールス「スペイン!!」
ブレン「スペインのマドリッドにはスケートできる場所が沢山あるので、スケーター達に人気なんですよ」
アジャニ「スペインもいいけど私はブラジルかな」
カブリーナ「オーストラリアもオススメって聞いたから行ってみたい!」
ーー皆さんは何度も来日されているそうですが、今回の滞在中に行きたい場所はありますか?
アジャニ「私は京都に行って本格的な版画をやってみたいです。去年東京に来た時に、木を掘るところからはじめて最終的に版画を完成させるまでの行程を体験したんですけど凄く面白くて。私はアーティストとしても活動しているので、アートに興味があるんです。以前、日本の版画の歴史を教えてもらったことがあるので、機会があれば京都で版画をやってみたいです」
ジュールス「なんかカッコいいね! 私は新宿と原宿をとにかく満喫したい!」
ブレン「Yeah!!!! めっちゃ行きたい!!」
カブリーナ「私は渋谷に古いカメラを販売しているお店があると聞いたからそこに行ってみたい! あ、あとマリオカートみたいなのが走っていたのを見たんですけど、あれ何ですか? めちゃくちゃ気になるんですけど(笑)」
ーーあれはレンタルで借りて走っているそうです。観光客にとても人気があるんですよ(笑)。
カブリーナ「目立つけどちょっと乗ってみたいかも(笑)」
ジュールス「最後に食べ物の話してもいいですか? 昨日の夜にお寿司屋さんに行ってウニを食べたんですけど、なんだか面白い味で衝撃を受けました(笑)。他の日本食も食べてみたいので、もし街で私を見かけたらオススメの日本食を教えてください!」
(インタビュアー・文/奥村百恵)
『スケート・キッチン』
2019年5月10日(金)より渋谷シネクイントほかにてロードショー
監督:クリスタル・モーゼル
出演:スケート・キッチン(カブリーナ・アダムズ/ニーナ・モラン/
ジュールス・ロレンゾ/アーディーリア・ラブレス/
レイチェル・ヴィンベルク /アジャニ・ラッセル/
ブレン・ロレンゾ)
ジェイデン・スミス、エリザベス・ロドリゲス
配給:パルコ
©2017 Skate Girl Film LLC.
2018/アメリカ/106分/ R15+/原題:Skate Kitchen