映画プロデューサー、出版プロデューサー、シネマ・エッセイスト、巴里映画代表取締役など、働く女性の生き方を自ら実践している髙野てるみさん。このSCREEN ONLINEでも「髙野てるみのシネマという生き方」を連載してくれています。そんな髙野さんがこのたび、著書『仕事と人生がもっと輝くココ・シャネルの言葉』(イースト・プレス刊)より出版。これまでもココ・シャネルの名言集などを出版されてきた髙野さんですが、今回の新刊はタイトル通り、特に働く女性の心に響く名言がいっぱい。それに対する髙野さんの解説も、映画好きなら引き込まれずにはいない面白い話が満載。
本書の出版を記念して、髙野さんのシネマトーク・イベント「ココ・シャネルが愛した映画の世界」が代官山蔦屋書店で開催されました。
代官山蔦屋書店2階のイベントで行なわれたのですが、あっという間に満員御礼。さっそくトークイベントのスタートです。お相手を務めるのは、同店のシネマ・コンシェルジュ、吉川明利さん。髙野さんはもちろん、吉川さんもコンシェルジュというだけあって、とっても映画に詳しい。なので、二人のトークは止まることを知りません。
本書でも触れられていますが、ココ・シャネルはピカソやダリ、そしてフランス映画界の巨匠たちとも親しい間柄でした。ジャン・ルノワール、ルキノ・ヴィスコンティ、ルイ・マル、アラン・レネなど。彼らの作品の中で、ロミー・シュナイダーやジャンヌ・モローがシャネルのファッションをいかに着こなしてきたか、を縦横無尽に語る髙野さん。集まったお客さんはもうすっかり夢中です。
これ、髙野さんのお人柄でもあるのですが、けっこう●な内容や○な話も気持ちいいくらいズバッとなで斬り。聞いていても楽しくて思わず笑っちゃうくらいです。
それを受ける吉川さんも、楽しい薀蓄いっぱいで、1時間のトークイベントがあっという間でした。最後に質問タイムが予定されていたみたいですが、時間オーバーで割愛(笑)、っていうくらいあっという間。
その後は本を買っていただいたお客さんに、髙野さんのサイン会。なのですが、とっても丁寧すぎるくらいお客さんと話したり、写真撮ったり、名刺交換したりとサービス満点なので、まあ列が進みません(笑)。で、こちらの方はSCREEN ONLINEもめっちゃお世話になっているWEBデザイナーのOさんです。
ということで、せっかく蔦屋書店さんに来たのだから、いろいろ見学! まずこちらは、髙野さんのトークイベント用に揃えたという、クラシック名画およびシャネル伝記映画のDVDの数々。これ、みんな蔦屋書店さんに置いてあるそうです。すごいな。ところでトークの中にもあったけど、アラン・レネの「去年マリエンバードで」って、DVDになっていないんだって。ここに見えるは髙野さんの私物。自分の事務所でこれを上映すると「おおおおおお」って感動する相手が多いんだって。って、マニアックな反応を楽しむ髙野さんです。
イベント会場を離れて、書棚をうろうろ。あ、SCREEN見つけた! みなさん、ぜひ手に取ってください。同じフロアでは「ゴジラ」特集とか「エンドゲーム」特集とかのコーナーがありました。個人的に気に入ったのは「卒業」のコーナー。なんてマニアックなんでしょ(笑)。
そういうところ全部ひっくるめて、蔦屋書店さんってオアシスというか、何時間いても飽きない。店員さんも優しいしね。
ということで、ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。ぜひSCREEN ONLINEの「髙野てるみのシネマという生き方」も読んでくださいね。なんてったって、髙野さん自身が語るロング・インタビューもあるんですから!