ジョン・カサヴェテス主演の傑作ハードボイルドが初ソフト化
1969年に製作された「明日よさらば」は、ジョン・カサヴェテス、ピーター・フォーク、ジーナ・ローランズ共演のバイオレンス犯罪アクション。監督はイタリア移民の冤罪事件を映画化した「死刑台のメロディ」(71)で知られる異才ジュリアーノ・ モンタルド。米サンフランシスコを舞台に、マフィア組織が経営するカジノから金を強奪した男女の逃走を描く。
原作は長年にわたりマフィアを取材してきたジャーナリスト、オヴィッド・デマリスの小説『Candyleg』(61)。エンニオ・モリコーネの音楽も秀逸でサウンドトラック盤も人気がある。傑作「アルジェの戦い」でアクション監督を務めたモンタルド監督はイタリアでデビューしたのちアメリカへ渡り、「盗みのプロ部隊」(67)で成功したことから、カサヴェテスを主演に起用して本作を撮影。カンヌ国際映画祭パルムドールにノミネートを果たした。
クールなキャラクターとスタイリッシュな演出、ドライタッチで展開するストーリー、ゲリラ撮影でのハードなカーチェイスが盛り込まれた本作。破滅へと向かうカサヴェテスの鬼気迫る演技も目が離せない。
STORY
アメリカのサン・クィンティン刑務所からマッケイン(J・カサヴェテス)が釈放された。彼は情婦ローズマリーと組んで数々の強盗を働き、伝説的なギャングになっていた。迎えに来たのは息子のジャック。アパートについたマッケインは、保釈金はラスベガスのカジノ・ロイヤルを襲撃し百万ドルを手に入れる計画だと聞かされるが、アダモという影の計画者の存在は知らされておらず…
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ヴィム・ヴェンダース監督のハリウッド進出作が国内初BD化
1982年製作の「ハメット」は「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」「ベルリン・天使の詩」「パリ、テキサス」などで知られ、最新作「世界の涯ての鼓動」が8月2日より公開される名匠ヴィム・ヴェンダースのハリウッドデビュー作。ハードボイルド作家ダシール・ハメットが主人公のジョー・ゴアズのミステリー小説を映画化した。1928年のサンフランシスコを舞台に、私立探偵を退いたハメットが巻き込まれた中国人娘の失踪事件を描く。
フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮を務め、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞したロス・トーマスが脚本に参加、撮影にはロバート・アルドリッチ作品を多数手がけたジョセフ・バイロックが担当、さらに「007」のジョン・バリーが音楽という豪華スタッフが揃った。ドイツ人監督ヴェンダースのハリウッド進出作である本作は完成までに7年が費やされ ハードボイルドな世界観にとどまらず、美しくミステリアスなトーンを生み出した異色作。ヴェンダースのペシミスティックなアメリカ映画へのオマージュが綴られる。
主演のハメット役に「地獄の黙示録」のフレデリック・フォレスト、事件の依頼人となる元同僚ライアンに「タクシ-ドライバー」のピーター・ボイルに加え、30年代のフリッツ・ラングやヒッチコック作品で知られる伝説的女優シルヴィア・シドニ-が強い印象を残す。**
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探偵小説をタイプし終えたハメット(フレデリック・フォレスト)のもとに、消えた中国娘を探しているという探偵社時代の仲間が訪ねてくる。彼に頼まれチャイナタウンを案内するハメットだったが、巨大な陰謀に巻き込まれていき…
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