是枝監督最新作が日本人初のオープニングを飾る!
是枝監督構想8年の渾身作にして初の国際共同製作である本作。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、そして是枝裕和監督が記者会見とフォトコール、レッドカーペットに参加し、上映終了後は、そんな作品の温かさを反映するように6分にも及ぶスタンディングオベーションが続きヴェネチアの観客から本作が愛されたことがひしひしと伝わる、オープニングを飾るに相応しいワールドプレミアとなった。
オープニングのレッドカーペットに登場した、イタリアのファッションブランド、アルマーニのタキシードとえんじ色の蝶ネクタイの是枝裕和監督。
フランスのファッションブランド、ジャン=ポール・ゴルティエの朱色と黒のドレスに身を包み、さすがな貫禄を見せるカトリーヌ・ドヌーヴ。是枝監督と同じくアルマーニのセクシーなドレスで大人の魅力溢れるジュリエット・ビノシュ。フランスのファッションブランド、シャネルの黒のジャケットとミニ丈ボトムスのセットアップでスタイル良くクールにきめた、リュディヴィーヌ・サニエ。ジュリエット・ビノシュの娘役で8歳、映画初出演のクレモンティーヌ・グルニエはフランスのファッションブランド、クリスチャン・ディオールの白のドレスで天使のような可愛さをふりまいていました。またこちらも長編映画初出演のマノン・クラヴェルはイタリアのファッションブランド、プラダのチューブトップドレスで大女優たちに囲まれながらも堂々とシックにきめていた。
観客からは「コレエダ!」という歓声が上がり、是枝監督の国際的な人気ぶりが伺えました。またジュリエット・ビノシュ、是枝監督は会場に集まった観客の元へ駆け寄り、サインといったファンサービス行う様子も見せた。レッドカーペットには審査員グループとして塚本晋也監督も登場。そのほか、ニコラス・ホールトなどの人気俳優も登場し、映画祭のオープニングイベントを大いに盛り上げていた。
オープニングセレモニーが開催されたキャパシティ約1030席の会場が満席となる中、大きな拍手に迎えられながら、レッドカーペットを終えたカトリーヌを先頭に『真実』のキャスト陣が場内に入場。最後に是枝監督が着席し、オープニングセレモニーがスタート。
監督の最新作である『真実』はもちろんのこと、映画祭に出品された作品たちが次々とスクリーンに映し出されながら、審査員のパートでは先ほどのレッドカーペットにも登場した塚本監督の紹介も。
その後、同劇場で遂に、オープニング上映が開始された本作。上映中はカトリーヌ演じる我儘で奔放で、でもチャーミングで憎めない国民的大女優ファビエンヌの毒舌に笑いが巻き起こったり、豪華キャストで描き出す母と娘の愛憎渦巻くドラマに涙したりと、観客もすっかり魅了された様子。
上映終了後は、そんな作品の温かさを反映するように6分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、是枝監督やカトリーヌ、ジュリエットらは、満面の笑みを見せながら、割れんばかりの歓声を全身で受け止めた。
ヴェネチアの観客から本作が愛されたことがひしひしと伝わる、オープニングを飾るに相応しいワールドプレミアとなった。
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