銃撃の恐怖が超満員のスタジアムを襲う!
「シン・ゴジラ」や「新感染 ファイナル・エクスプレス」をはじめ、パニック映画の魅力のひとつは異常事態に立ち向かう人々の勇気ある行動、生死のかかった究極の状況下で人間が織りなすドラマ。
1977年に公開された『パニック・イン・スタジアム』は、目的さえも明かされない正体不明の狙撃者、狙撃者の存在を知らず試合に熱中する観衆、観衆を守るため密かに狙撃者を追い詰めていく警察の姿を描き、『ポセイドン・アドベンチャー』(72)、『タワーリング・インフェルノ』(74)、『カサンドラ・クロス』(76)など、70年代に一大ブームとなったパニック映画の一翼を担う作品。満員のロサンゼルス・メモリアル・コロシアムでのフットボールの試合観戦に訪れた10万の観衆を挟んだ狙撃者と警察の攻防戦をサスペンスフルに描き、グランドホテル形式で展開する物語も見所のひとつ。何事もなかった日常のなかで突然命を奪われる不条理と、パニックに陥った観客がスタジアムの中を逃げ惑う姿は圧巻だ。
2大渋オジC・ヘストン×J・カサヴェテスにシビれる!
警察の指揮を執るホリー警部に70年代スターのチャールトン・ヘストン、SWATのバトン隊長に映画監督としても人気の高いジョン・カサヴェテスという渋オジ2人の共演が見どころ。さらにスタジアムを管理するマッキーバーにマーティン・バルサム、ライフル魔に狙われる観客も当時の豪華キャストが顔を揃えている。
監督は『ある戦慄』(67)、『あの空に太陽が』(75)のラリー・ピアース。撮影は『未知への飛行』(64)『ヤング・フランケンシュタイン』(74)のジェラルド・ハーシュフェルド。音楽は『バーバレラ』(67)『ファール・プレイ』(78)のチャールズ・フォックス。原作はジョージ・ラ・フォン テイン(早川書房刊)。アカデミー編集賞にノミネートもされた輝かしい経歴を持つ本作は、今回が国内初ブルーレイ化となる。
STORY&商品INFO
地元のプロフットボール・チームが王座をかけて、強敵ボルチモアのチームと対決するロサンゼルスのメモリアル・コロシアム。その巨大な観客席は大観衆で埋め尽くされ、熱狂した歓声と興奮に包まれていた。しかし、上空から試合を撮影する飛行船のカメラが、競技場の一角にある聖火塔に潜むライフルを持った男を発見した! 警備を指揮するロス市警のホリー警部は、SWATの出動を要請するが……