1976年2月3日、実際に起きたバスジャック事件を完全再現
本作の基となったのは1976年、フランス最後の植民地であるジブチで発生したバスジャック事件。高い狙撃能力を持つスナイパーたちによって編成された対テロ特殊部隊・GIGNが正式に組織化される前夜に起きた「奇跡の人質救出」を映画化。伝説的な作戦の一部始終を、圧倒的な緊張感と壮絶なアクション、そしてエモーショナルな人間模様と共に描かれていく。出演は『007/慰めの報酬』で一躍世界的大スターとなったオルガ・キュリレンコ。またアルバン・ルノワール、ヴァンサン・ペレーズといったフランス名優陣が集結している。
今回到着した本編は、1976年2月3日(火)実際に起きた“ジブチ・バスジャック事件”を完全再現した、衝撃の本編映像となる。
フランス最後の植民地・ジブチのフランス人学校に務める、アメリカ人教師・ジェーン(オルガ・キュリレンコ)が、黒板に日付を書くシーンから幕開けする。スクールバスに続々と生徒たち乗車して友達に挨拶していると電光石火の如く、独立強硬派のテロリスト達が乗り込んできた。
運転手に銃を突きつけながら「動いたら撃つ。ソマリア国境へ行け」と脅迫。要求通りにバスを走らせると、異様な状況に気づいた生徒の父親が、一生懸命追いかるも…。
クラスで登校を待つジェーンは、時間になっても来ない生徒を案じ、時計を眺めるのだった…。21人の子供達が人質となる瞬間を描いた、インパクト満載のシーンとなっている。
監督・脚本を務めたフレッド・グリヴォワが「事件についての多くが伏せられ、既に終わった過去だとされています。多くの人たちがそう思っていないにも関わらずです。事件をテーマにした本や記事もいくつか出されていましたが、事実上の発行停止になった物も多い。そこで私はかつての隊員たちに会うところから始めました」と語り、取材難航する題材を取り扱っているのだと明かしている。