タロン・エガートン インタビュー
中世が舞台だけど現代にも通じるような ストーリーなんだ
──ヒット公開中の「ロケットマン」に続き、タロン・エガートンの雄姿が見られる最新作「フッド:ザ・ビギニング」。ここでタロンはこれまで何度も映像化されてきた英雄ロビン・フッドを新たな解釈で演じる。
『これは過去にいくつも作られたロビン・フッドの映画とは違う物語なんだよ。頭巾をかぶって弓矢を使い、話し方も昔風なのは同じなんだけど、有名な伝説がまったく新しい解釈で再構築されていて、ロビンを一人の人間、まだ大人になりきれていない青年として描いているんだ』
──脚本を読んですぐに魅力を感じたと。
『中世のイングランドが舞台だけど、現代にも通じる内容が多いんだ。伝説の形を取りながら現代社会を描くというところに魅力を感じた。その中にも笑えるところもあり、感動的で、適度にシリアスでもある。素晴らしい作品になるとわかったよ。撮影中も古臭い芝居をするつもりはなかったし、監督と話してモダンなテーストを組み込んでいったんだ。産業革命前の話だけど、鋼鉄製のものが大量に登場したりね(笑)』
──マリアンとのラブストーリーも、従来のものからアレンジされている。
『若い二人は幸せだったのに、彼らを取り巻く状況のせいでその関係が壊れてしまう。でもそれが引き金となってロビンの心に火がつき、ヒーローになっていくともいえる。ただ甘いだけの関係ではなく、互いに怒りも覚えているし、憎んだり笑いあったり、リアルなカップルになっているよ。
そんなマリアンを演じたイヴ(ヒューソン)は驚くべき女優だ。もちろんジョン役のジェイミー(フォックス)も素晴らしかった。カリスマ性があり、コメディーもできる。存在感があるけど、みんなに優しいんだ。歌も歌い、脚本も書き、監督業もできる人だから、僕の演技にも柔軟に応えてくれて最高だった』
──これから見る観客にメッセージを。
『誰も見たことがないようなスタイルで映像化されているし、チェイスやファイト・シーンも大迫力で、衣装もカッコイイ。全てが完璧なので、ぜひ楽しんでほしいな』