2019年11月1日に公開される「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」で恐怖の象徴ITと対峙する“ルーザーズ・クラブ”のメンバーを演じたキャストたちが一堂に集結。映画さながらの友情を築いたという若き7人に撮影秘話を語ってもらいました。
座談会参加者
“大人の俳優からは『みんなに良いと思われる仕事をしたい』と言われたけれどそれは私たちが一作目で思っていたことと同じだったわ”
──前作は世界的な大ヒットとなりましたが、公開前と公開後で周りの反応は変化しましたか?
そうだね、変わったよ。多くの人が前作のことを知っているし、あの映画のファンになってくれたから、通りを歩いていると、ある人々は僕に気づいたりする。特に、僕がこのみんな(「IT」の子役キャストたち)と一緒にいるときはね。僕らはとても仲がいいんだ。前作の撮影を始めてからずっと友だち同士なんだよ。ほとんど毎日話している(笑)。たとえ僕らみんなが世界中あちこちにいてもね。
前作が公開されてからは、人々が僕に向かって叫ぶことがある。僕にはいくつか印象深いセリフがあったから。ある人々は「僕はこのピエロを殺さないといけないんだ!」って僕に向かって叫ぶんだ。クレイジーだよ(笑)。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のときはそんなことは起きなかったんだけど。
私の友だちはみんな前作を見に行ってくれたの。それでみんなにちょっとからかわれたりしたわ。私がスクリーンに登場することがおかしいみたいで。
──自分たちを大人の役者が演じるのを見てどう感じたか、一言で言ってもらえますか?
(ふざけて)気持ち悪かった(笑)
気持ち悪かったね(笑)
ジェシカ・チャステインが私の27年後を演じるというのを初めて聞いたとき、多分、私はホッとした。彼女がその役にパーフェクトだと感じたから。実際、彼女がとてもうまく演じるのはわかっていたの。だから「予想通り」ね。
全員
そうだね。「予想通り」だね。
僕の言葉は「光栄だった」だよ。
──大人のキャストたちとは会ったのですか?
それぞれ大人のキャストがテーブルに腰かけていて、私たちが順番にキャラクターのことを五分くらい話したの。彼らは私たちに質問したり、アドバイスを求めてきたけれど、彼らになんて言ったらいいのかなんて私には分からなかったわ!「あなたは素晴らしい役者なのだからうまくいくでしょう」としか言いようがないもの。
大人の俳優たちからは「みんなに良いと思われる仕事をしたい」と言われたけれど、それは私たちが一作目で思っていたことと同じだったわ。一生懸命それぞれの演技をして、うまくできているといいなと思っていたの。
──前作に続いて監督との仕事はいかがでしたか?
アンディと仕事をするのは本当に素晴らしい。初めてスクリーン上で、アドリブや独自の表現ができると感じたんだ。監督は「君たちが普段言わないようなセリフを言わないで」とよく言っていた。
それで僕は脚本を読んで「多分僕ならこれは言わないな。じゃあ、代わりにこう言おう」というふうにできた。そういうことがたくさんあったよ。続編でもそういうことが歓迎してもらえた。アンディと一緒に仕事をするのは大好きだよ。
──ペニーワイズとの恐怖シーンを演じるのはどんな気持ちでしたか?
それは僕がペニーワイズ役のビル(・スカルスガルド)と1対1で仕事をする初めてのときのことだった。とても強烈でものすごく楽しかった。彼はとても素晴らしい役者だよ。
彼がこのナイスな言葉を聞いてくれたらいいんだけど…
全員
(笑)
彼は本当に素晴らしい役者だよ。毎回彼の仕事を見るたびに、もっと一生懸命やろうという気持ちになるんだ。彼は常にキャラクターにとても集中していて、いつも僕らが恐怖を感じるようにしてくれた。
僕が覚えているのは、僕らがペニーワイズを追う最後のシーンだよ。それは最高だった。僕も叫んだし、みんなも叫んだ。そういった生の感情を一緒に感じるのはナイスな経験だった。化け物を倒すために、みんなで勇気を振り絞るのはね。
僕は今もその答えを見つけようとしているんだ。もし高所恐怖症なら、飛び込み台から飛び込んでみようとすることじゃないかな。わからないけど(笑)
もっとも大切なことは、お互いがいる、ということだと思う。一作目はまさにそれについての作品だった。いじめっ子や何かに対して立ち向かうとき、団結すること。それが恐怖と戦うもっとも重要なやり方なんだよ。
Photos by Kevin Winter, Jon Kopaloff /Getty Images
「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」
2019年11月1日(金)公開
原題:IT 第2章/アメリカ/2019年/2時間49分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:アンディ・ムスキエティ/出演:ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダー、ビル・スカルスガルド
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