本特集「オリンピック記録映画特集──より速く、より高く、より強く」では、日本選手が初参加した1912年ストックホルム大会から、1998年長野冬季大会まで、計23作品のオリンピック記録映画をセレクト。いずれも日本の観客になじみ深い大会の記録や、芸術性を高く評価されている傑作・名作ばかり。また、その多くは、IOCのプロジェクトによりデジタル復元され、映像も音響も細部まできわめて鮮明によみがえったもの。これに1964年東京夏季大会をめぐる短篇ドキュメンタリーの選集も加え、企画全体では【計27作品(23プログラム)】を上映する。
上映作品は以下の通り
1.「1912年第5回オリンピック ストックホルム大会」
2.「銀界征服」
3.「アムステルダム・オリンピック大会」
4.「世界の若者たち」
5.「民族の祭典」
6.「美の祭典」
7.「憎しみなき闘い」
8.「ロンドン・オリンピック」
9.「美と力の祭典 メルボルン・オリンピックの記録」
10.「ローマ・オリンピック 1960」
11.「東京オリンピック」
12・「白い恋人たち/グルノーブルの13日」
13.「太陽のオリンピア メキシコ1968」
14.「札幌オリンピック」
15.「時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日」
16.「ホワイトロック」
17.「第21回オリンピック大会」
18.「スポーツよ、君は平和だ!」
19.「栄光の16日」
20.「ハンド・イン・ハンド」
21.「マラソン」
22.「1998 長野オリンピック 名誉と栄光の物語」
23.「東京オリンピック短編ドキュメンタリー選集」
本企画の見どころ
●映像でたどるオリンピックの歴史!カール・ルイス、コマネチ、ジャネット・リン、アベベ、ザトペック……あの名選手、名場面が、美麗な復元映像でよみがえる。20世紀スポーツ史の集大成。
● 100年以上前のオリンピック映像!白黒サイレントの時代から、オリンピックは映画に記録されていた。19世紀末の同時期に双子のように誕生したオリンピックと映画。スポーツ映像の発達史をひもとく機会に。
● 市川崑やレニ・リーフェンシュタールなど世界的映画監督が多数参加。オリンピックという一大祝祭イベントを独自の視点で切り取る、各監督の才気と工夫に注目。
● サイレント映画はライブ解説や弁士、音楽伴奏などをつけてわかりやすく、親しみやすく上映。