トム・ヒドルストン
洗練されたセンスが至極のダンディズムを感じさせる
トム・ヒドルストンのいちばんの魅力はスマートな知性にあると思う。インタビューの中にさりげなくシェークスピアのセリフが挟み込まれていたり、上質なジョークで質問を切り返してみせたり。それが自然体でできるセンスこそダンディズムの重要な資質。「アベンジャーズ」のキャラクターの中でも、悪者であるロキがあれほど人気になったのは、ヒドルストンの知性とセンスが役柄に投影されたからに他ならない。そんな魅惑のトリックスター、ロキに再会できる日が今から楽しみ。
コリン・ファース
紳士の品格を備えたキング・オブ・ダンディ
コリン・ファースの持つ威厳、品格、気高さ。それはダンディというより、もはやロイヤリティに近いのかもしれない。洗練された身のこなしから隙のないファッションセンスまで、まさしく完璧な紳士ぶり。「ブリジット・ジョーンズの日記」「英国王のスピーチ」「キングスマン」など、どれも紳士なのにまるで違うキャラクターという卓越した演技力も魅力だ。
タロン・エガートン
彼が持つ真面目さと優しさこそ紳士の証
「キングスマン」から「ロケットマン」へと至るキャリアを経て、新進の若手俳優だったタロン・エガートンは数々の演技賞に輝く本物のアクターへと成長。その栄光が今のタロンを最高に輝かせている。しかし彼が本当に素晴らしいのは、どれほどの地位を掴もうとも生来の優しさや真面目さを失わないところ。それこそが英国紳士の証ではないだろうか。
マーティン・フリーマン
英国紳士らしい風刺とユーモア精神が持ち味
英国紳士の特徴ともいうべき強烈な風刺やユーモア精神をもっとも体現している俳優がマーティン・フリーマン。彼のインタビューからこぼれる知的なユーモアとそこに隠された本音を楽しむファンも意外と多い。「SHERLOCK/シャーロック」でジョンが見せるアイロニックなセリフの数々も、そんな彼の個性があってこそより面白さを増すのだ。
ベネディクト・カンバーバッチ
俳優としての在り方にこだわるダンディズム
世界的な人気スターになりながら、ここまでチャレンジングな作品に挑み続ける俳優がいるだろうか。「パトリック・メルローズ」「ブレグジット」「チャイルド・イン・タイム」などベネディクト・カンバーバッチの出演作は、どれもがユニークで刺激的で時にデンジャラス。俳優としての在り方にこだわり続ける、それがベネディクトのダンディズム。
ユアン・マクレガー
スタイリッシュに己を貫くダンディな生き様
ジェダイ騎士から悪役まで見事にこなす生粋の“役者”ユアン・マクレガー。けれどもどんな変化を見せようとも、常にそこにはユアンがいることを感じさせる強烈な存在感が彼にはある。たゆたえども変わらぬ生き様に、英国紳士らしい気骨を感じずにいられない。
エディ・レッドメイン
育ちのよさが醸すプリンスのような高貴さ
名門一家に生まれ、学校ではウィリアム王子と同級生だったという、正真正銘ジェントルマンのエディ・レッドメイン。しかし彼が真に紳士なのは、そんな出自をひけらかさないばかりか、常に控え目で礼儀正しいところ。演技に真摯に向き合う姿勢にも心打たれる。
ジェイソン・ステイサム
マッチョなボンドと言いたいダンディ俳優
アクション映画界において、ジェイソン・ステイサムほどダンディズムを魅せてくれる俳優はいない。最後には脱ぐとわかっていても必ずスーツでキメるスタイルといい、無口で皮肉屋なキャラクターといい、マッチョなジェームズ・ボンドと言ってもいいくらいだ。