第45回菊田一夫演劇賞の受賞者が発表された。「菊田一夫演劇大賞」、「菊田一夫演劇賞」、「菊田一夫演劇特別賞」の3部門。

2020年4月28日(火)第45回菊田一夫演劇賞の受賞者が発表され、「菊田一夫演劇大賞」には、20年にわたって「SHOCK」シリーズをけん引してきた功績が評価された堂本光一が受賞した。

「菊田一夫演劇賞」には、下記4名が受賞。
岡本健一:「海辺のカフカ」の大島の役、「終夜」のヨンの役の演技に対して)
川平慈英:「ビッグ・フィッシュ」のエドワード・ブルームの役の演技に対して)
高橋一生:「天保十二年ジェイクスピア」の佐渡の三世次の役の演技に対して)
朝夏まなと:「リトル・ウィメン~若草物語~」のジョーの役、「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」のデロリスの役の演技に対して)

「菊田一夫演劇特別賞」には、酒井澄夫が永年の宝塚歌劇における作・演出の功績に対して受賞。

受賞者コメント

堂本光一(菊田一夫演劇大賞)
この度は菊田一夫演劇大賞に選出いただき誠にありがとうございます。
2007年度にもEndless SHOCKスタッフ・出演者一同に選出いただきました。
今回の受賞も劇場に足を運んでくださる多くのお客様のお陰はもちろんのこと、共演者や影ながら支えてくれるスタッフなしでは20年という年月を続けることは到底できません。
今回の公演では新型コロナウィルスの影響で公演途中に中止が決まり、このような時にエンターテインメントで何ができるか模索する毎日ですが、まさにこの瞬間も医療関係者の方々、我々の生活を支えるために仕事に出られている方々、現場の最前線で我が身を挺して従事してくださっています。
感謝の気持ちを忘れずに、そして皆様が心からエンターテインメントを楽しんでいただける日常が一日でも早く戻って来ることを心から願っております。

岡本健一(菊田一夫演劇賞)
偉大なる菊田一夫演劇賞を「海辺のカフカ」と「終夜」で受賞できたことを作り上げた仲間たち、何よりもこの作品を観劇してくださったお客様と一緒に喜びを分かち合いたいのと同時に、演劇に対する私のこれからの行動が、今まで以上に大切なのだと受け止めています。私は生きている限り「劇場」という果てしなく自由で特別な場所で、誇れる作品をお客様に届け続けることを、誓います。心から感謝します。ありがとうございました!

下平慈英(菊田一夫演劇賞)
感謝の気持ちでいっぱいです。
自宅で自粛の毎日、こんな嬉しいニュースが飛び込み、「この幸せ者!」と自分に叫んでしまいました。この度は演劇人にとって輝かしい賞をいただき、とても栄誉のあることと感動しています。評価、選出してくださった皆様、本当にありがとうございます。
この作品は私にとって勲章です。でも私1人ではそうはなりませんでした。チャンスをくださった東宝さん、最高のキャストとスタッフの支え、そして何よりも最後までステージに出る私を信頼し勇気づけてくださった演出家の白井晃さんの愛あふれるリードとサポ―トがなければ、この名誉ある受賞は実現しませんでした。皆様に心より感謝申し上げます。
残念なことにコロナ騒動の中、今ステージの灯は一時消えかけております。このような時こそ終息した後に演劇人として何ができるか常に心に留め、より一層の努力を重ね、皆様のご期待にお応えしたいと思います。
まだまだ攻めていけ!と背中を押していただいたような気持ちでおります。
この度は本当にありがとうございました!

高橋一生(菊田一夫演劇賞)
この度は菊田一夫演劇賞という素晴らしい賞をいただけますこと、心から嬉しく思っております。
そしてこの作品で賞をいただけることは感慨多端の思いです。
作品公演前と、残すところあとわずかで幕を下ろすことになった公演後とでは、世界は大きく変わってしまいました。
作品の時代背景である天保年間には、歌舞伎や寄席、娯楽の禁止という文化統制があったそうです。それでも今日、お芝居や音楽という多くの娯楽は失くなることなく存在しています。
いただいた評価は自分という個人のみでなく、娯楽を見て感じてくださる方たちはもちろん、娯楽を作る側の人間、ひいては娯楽そのものへの希望と捉えたいと思います。
《天保十二年のシェイクスピア》という作品に携わったすべての人に感謝申し上げますとともに、ありがとうございます。

朝夏まなと(菊田一夫演劇賞)
この歴史ある賞をいただけたと聞いた時、たくさんの人の顔が浮かびました。共演者、演出家、スタッフのみなさん、支えてくださるみなさん。そして両親。感謝の気持ちでいっぱいです。
2019年は学びの年でした。「リトル・ウィメン」「シスター・アクト」両作品に携わってまた新たな自分に出会うことができました。
私は、みんなで力を合わせて一つのものを作ること、お客様と時間を共有できることを心から好きだと感じます。
当たり前が当たり前じゃなくなった今、舞台に立てることのありがたみをひしひしと感じます。日常が戻った時こそ、人々の疲れを癒すエンターテインメントの力が必要だと思います。観た後に、心に何かを残せるような役者になりたいです。これからも前を向いて努力します。
この度は誠にありがとうございました。

酒井澄夫(菊田一夫演劇特別賞)
この度は素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。
実は菊田先生とはいろいろな思い出があります。舞台稽古であんパンを持って入って、こっそりと二人で食べる、とか、庶民的な楽しい思い出もたくさんあります。
先生の分まで、まだまだ創作活動を頑張っていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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