注目のイケメンを捜査する潜入捜査班 File:1に登場するのは一ノ瀬颯さん。
2019年3月から約1年間放送された「騎士竜戦隊 リュウソウジャー」のリュウソウレッド/コウ役を演じた一ノ瀬颯。普通の大学生だった彼のシンデレラストーリーならぬヒーローストーリーに迫った。俳優の道を選んだきっかけからその道のりを経て、多くを吸収したリュウソウジャー三昧の1年を振り返り、そして、これからチャレンジしていきたいことなど今の心境をインタビュー。ヒーローを演じた一ノ瀬は、子どもや女性ファンはもちろん、男性ファンにも大人気。そんな男性ファンから声を掛けられたエピソードも披露。青山学院大学に在学中の現役大学生とあって、知的で向上心の高い素顔も。一ノ瀬颯にズームアップ!
撮影/大西 基 スタイリスト/大川好一 ヘアメイク/新 靖広(マクスタア)

俳優の道を選んだきっかけとその道のり

――まずは、俳優になったきっかけ、そして俳優になった経緯を教えていただけますか?

一ノ瀬「俳優になりたいなと思ったのは、小学校低学年くらいの時だったんです。もともと小学生の時はしつけの一環で夜8時以降はテレビを観られないこともあって、夜に放送されているドラマはほとんど観たことがなく、朝に放送されている戦隊シリーズを観て漠然と俳優になりたいと思っていました。ヒーローになりたいというよりも、演じている俳優ってカッコいいなと思ってなりたかったのですが、両親には俳優を職業にして食べていくのは大変だということで、手に職のあるような職業に就いたほうがよいと言われていたので、俳優になりたいという気持ちは自分の中ではタブーなものとして封印していました。でも、高校1年生の時に受けた論述テストの設問の中に、「自分の職業を選ぶ際にお金で選ぶか、やりたいことで選ぶか」という趣味と実益の一致についての問題が出た時に、それまで俳優というものに対する憧れを封印していたのですが、このテーマが自分に投げかけられているものだとハッとさせられて。そういう設問で感銘を受けるということはなかなかないと思うんですけど、僕の場合ハッと思って、そのテストでは俳優について書いたんです」

――その頃の俳優に対する想いというのは?

一ノ瀬「高校生になってからは、両親も俳優業含めいろんなことを容認してくれていたので、大学に入って落ち着いたら、俳優に挑戦したいと考えていました。その気持ちを持ちつつ高校卒業後、大学の入学式の日にスカウトを受け。大学に入って少し落ち着いてから俳優になるために活動をしようと思っていたので、事務所を調べたりはしてなかったんですけど、入学式で声を掛けてもらい、こんなことがあるのかと縁を感じました。スカウトを受けた後は、事務所でレッスンをしながら、オーディションを受けました。僕、すごく緊張しいなんですよ。受験でも2年目の時は特に、緊張しすぎて英語でも国語でも何の文章を書いているかわからないくらい頭が真っ白で。初めて受けたオーディションの時も緊張して何もできなかったです。2回目のオーディションが、「騎士竜戦隊 リュウソウジャー」のオーディションなんですけど、自己アピールではアピールポイントを話す人が多かった中、僕は歌いながら踊って(笑)。そこで合格をいただき、俳優デビューとなりました。」

――オーディションで勝ち取った「騎士竜戦隊 リュウソウジャー」への出演が決まり、さらには主役のソウリュウレッド/コウ役を演じられました。初の出演作でいろいろ学んだことも多かったと思いますが、振り返ってみていかがですか?

一ノ瀬「オーディションの時も緊張していたので不安はあったんですけど、1年間リュウソウジャーをやらせていただいてだいぶ度胸は付きました。最初リュウソウレッド/コウを演じるにあたって、自分はクラスの中心でもなかったし、引っ張っていくタイプでもなく、考えて考えて行動するタイプで、かたや主人公のコウは性格的に真逆で考えるよりもすぐに行動するタイプ。なんとかなるさと思える性格だったので、役・性格との乖離を感じていたんですけど、メンバーや周りの人からレッドっぽいと言われるうちに、自分でもそうなのかなと思えるようになって、1年間この役をやれたおかげで自分自身も変わることができました。主人公のコウは声を張ったり、演技の面でも思い切ったことをすることが多い役だったので、度胸もそうですし、舞台挨拶でもメンバーを代表して話す機会が多かったり、いい役をやらせていただいたなと思います。撮影現場では、〝数時間後にまた会うんだね〟と言うくらい「リュウソウジャー」のメンバーとは家族のようにずっと一緒で、学校の仲のいい友達よりも長く毎日時間を共にし1年間やってきたので、場慣れしたというのもあったと思います。自分は演じるキャラクターとは離れた性格だったので、近づけるという意味で家で練習をしてきても足りないと監督さんには言われていて。特に1、2話はその繰り返しで、その場その場で毎回新鮮なことがあって、毎日学ばせてもらう1年でした」

画像: 俳優の道を選んだきっかけとその道のり

今後、俳優として

――今後、俳優として目指していきたいところは?

一ノ瀬「どんな役でも任せてもらえるような、ちゃんと演技を評価してもらえるような俳優になりたいというのが1つですね。こういう役だったら僕しかいないと言われるようなものを何か1つ見つけられたらなと、まだ模索中です。俳優を目指すきっかけが、役を演じることを通して、自分が生きていたら1つしか経験し得ない人生というのを疑似的ではありながらも、いくつも経験できるということに魅力を感じたので、観てくださる方々にその世界に生きてると思っていただけるような演技を毎回どの役に対してもやっていけたらと思います」

――演じてみたい職業はありますか?

一ノ瀬「パイロットや宇宙飛行士とかはなかなかなれないので、演じてみたいですね」

――今思う、自分の強みは何だと思いますか?

一ノ瀬「自分ではわからないんですけど、割と表情を褒めていただけることがこの1年間多かったんです。セリフがないところでも表情だけで伝えられる演技ができたらすごく強いんだろうなと思うので、極めていきたいなと思います」

反響

――1年間「リュウソウジャー」に出演して、認知度が上がったと思いますが、免許の更新で一ノ瀬さんだと気付かれたそうですね。どんな感じだったんですか?

一ノ瀬「視力検査の時に本人確認でメガネを取って、マスクを取った時点でお兄さんにちょっと気付かれてる気がしたんですけど、その後そのお兄さんにこっそり〝リュウソウジャーの……〟って。〝戦隊モノすごい好きなんですよ〟って言っていただけて、作品の大きさをすごく感じましたね。」

画像: 反響

一ノ瀬颯の日

――一ノ瀬颯にちなんで毎月18日を「一ノ瀬颯の日」に制定したようですが、毎月どんなことをされる予定なんですか?

一ノ瀬「僕が勝手に制定したんですけど……(笑)。みなさんとお会いできる機会って本当に少ないので、お芝居以外で動く姿とか日ごろの感謝をSNSなどで伝えられたらいいなと思っています。乞うご期待です(笑)」

――ちなみにTwitterに出てくる一ノ瀬さんの挨拶の「こんばんはやて」や「こんにちはやて」は、音に出して読むと何と読むのが正解ですか?

一ノ瀬「「わ」ではなく「は」にさせてもらっています(笑)」

PROFILE

一ノ瀬 颯 HAYATE ICHINOSE

1997年4月8日生まれ、東京都出身。
青山学院大学在学中。
〈近年の主な出演作〉
TVドラマ
「騎士竜戦隊 リュウソウジャー」(2019年-20年)
映画
『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』(2019年)
『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』(2020年)

これにて捜査終了。

一ノ瀬颯さんのグラビア&インタビュー詳細は5月7日発売の「SCREEN+Plus(スクリーンプラス)Vol.66」本誌にてご紹介しています。

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