延期を発表していた今年のカンヌ国際映画祭だが、6月下旬~7月の開催を断念し、別の方法を取ることを決めたようだ。

新型コロナウイルスの影響で、従来であればいまごろ開催中だったカンヌ国際映画祭は単独開催を断念。その代わりに6月上旬に公式作品ラインナップを発表し、秋以降に開催される映画祭と提携する形式をとることにしたという。主催側は、開催日程を一度6月下旬に延期していたが、エマニュエル・マクロン仏大統領が少なくとも7月中旬まで大型イベントの開催禁止を発表したことを受けて、再延期を余儀なくされていた。映画祭の広報では『現段階において実際のイベント開催が困難であることから、6月上旬に公式作品セレクションを発表する。バーチャル・フェスティバルではなく、秋に開催される各映画祭(ベネチアなど)と提携する形を模索する』と説明。
映画祭のディレクター、ティエリー・フレモーの話では、発表されるのは通常の部門別公式選出リストではなく、来春までに劇場公開が予定されている作品からのラインナップで、“カンヌ2020”というラベルが付いた映画は、今後トロント、ドービル、サン・サンセバスチャン、ニューヨーク、釜山、アングレームなどの国際映画祭で上映されることになるらしい。
またマーケット部門のみオンラインで現地時間6月22日から26日まで開催することも発表している。

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