井ノ原快彦と道枝駿佑（なにわ男子／関西ジャニーズJr.）が親子役を演じた『461個のおべんとう』は、11月6日に公開初日を迎えた。
11月7日（土）の都内劇場にて、公開記念舞台挨拶が行われ、全国99の劇場にも舞台挨拶の模様が中継された。
この舞台挨拶に登場したのは、主人公を演じた井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、阿部純子、映美くらら、兼重淳監督の総勢6名。
兼重淳監督から、撮影中に井ノ原快彦がケガをしていたエピソードや、井ノ原から撮影現場がアットホームであったことを象徴するクワガタムシのエピソードなど飛び出した。
道枝駿佑から井ノ原快彦に宛てた感謝の手紙のサプライズでは、仕掛け人である道枝がサプライズの手紙を用意し読むことをうっかり忘れる一幕もあったが、手紙を受けて井ノ原が声を詰まらせる感動の舞台挨拶となった。
本作はミュージシャンの渡辺俊美による感動のお弁当エッセイ「461 個の弁当は、親父と息子の男の約束。」(マガジンハウス刊)が原作。
高校3年間=計461個、毎日欠かすことなく続けたお弁当を通して、描かれる人気ミュージシャンの父親と息子の絆を描いた心温まるストーリー。
主人公、ミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する、シングルファザーの鈴本一樹を演じるのは、井ノ原快彦。そして、一樹の息子、虹輝を関西ジャニーズJr.のユニット「なにわ男子」に所属する道枝駿佑が演じる。そして兼重淳監督がメガホンをとっている。
道枝駿佑（息子役：虹輝）から井ノ原快彦（父親役：一樹）への手紙
「40代の秋は涙もろいから。こんな季節にやめて」と言う井ノ原快彦へ道枝駿佑からの手紙
フォトセッションというワードが手紙のサプライズの合図だったにもかかわらず、うっかり忘れる道枝に対し、「すっとぼけてるんだよな、いいから早くしろよ！」と道枝が準備をしている間に、井ノ原お得意のトークで場を持たせていた。
準備に時間がかかった道枝に対し、井ノ原は「あいつ、今書いてんじゃないの？」と会場を沸かせた。
中継で全国の映画館にも配信している関係で、映画の上映スケジュールに影響を及ぼさないか心配した井ノ原は「中継の時間ってあるんですよね。そうじゃないと、全国の映画のスケジュールが変わっていくっていくという話なんで。全部、道枝のせいですからね。本当に彼はまだレコードデビューはしてないですけど、ものすごい今勢いがあるグループなので、頑張っていただきたいなと」と、おもしろおかしく話すも、後輩をアピールする優しい先輩の一面をのぞかせた。
道枝駿佑
パパへ
やっと待ちに待った映画が公開されたね。撮影から約1年が経ちました。今回僕は、映画に初めて本格的に出演させていただいたので、最初のほうは、どんな感じなのか不安と緊張でいっぱいでした。けど、撮影前からパパがたくさん連絡を取ってくれました。そのおかげで、撮影もキャストのみなさん、スタッフのみなさんたちともすぐに馴染めて、みんな一丸となって、いい作品作りができたと思います。僕は、どちらかというと内気なほうだけど、パパは疲れていたり、忙しいはずなのに、撮影の合間でも僕を気にかけてくれて、たくさん話しかけてくれたり、周りを盛り上げてくれたりして、本当に感謝してる。お昼ご飯も毎日一緒に食べてくれたね。パパとくだらない話をしたり、ドローンの話をしたり、ギターの話をしたり、その時間が本当にこの映画のようで、たわいもない時間だったけど、あの時間は今思えば本当に大切な時間でした。パパの背中を見て撮影したこの作品で、僕も少しはパパみたいに成長できたかな？もしこれから20年後、30年後、父親役を演じる作品に出会えた時には、絶対越えられないパパの背中かもしれないけど、パパの背中を思い出して、この経験を生かして『461個のおべんとう』みたいな作品になるように頑張るから！その時は僕もタメ口協定結ぶね。そして、この舞台挨拶で、パパから井ノ原さんに戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないので。でも僕が悩んだ時や苦しい時は、大丈夫全部上手くいくよって、またパパになってね！ありがとう、パパ！そしてありがとうございます、井ノ原さん！
道枝駿佑より
井ノ原快彦「うれしい。なんか本当にクランクアップする時に、自分の息子……突き放されるような…気持ちになりました。それはキミのおかげだと思いますし、支えてくれたみんなのおかげだと思っております。あの、今日のこのすべての出来事を、こちらからは顔は見えない全国のみなさんともつながれているような気持になりました。手紙を忘れちゃうところとか、そういうのも含めて全部ステキで、それはとてもステキなことで、すべて今みたいな話じゃないですけど、すべてスムーズにいけばいいってもんじゃないなということを、実現してくれるから、僕は（道枝は）後輩ですし、息子役だったけど、とても尊敬してます。本当にありがとうございました」
井ノ原快彦「こんな大事なものをすっ飛ばそうとしてたんですね」
道枝駿佑「いや、ちょっと勘違いを」
井ノ原快彦「（笑）」
道枝駿佑「本当にごめんなさい」
井ノ原快彦「ありがとう！」
会場「（拍手）」
最後にメッセージ
道枝駿佑「無事初日を迎えられて、みなさまにこの作品を届けられることが本当にうれしく思っております。この映画を観て親の偉大さであったり、友だちの優しさであったり、絆の深さであったりを、いろいろ感じ取れる映画となっておりますので、みなさんぜひ劇場に観に来てほしいですし、この映画を友だちや家族であったりと共有していただいて、何気ない日常の1ページに刻んでいただけたらいいなと思っておりますので、みなさんぜひこの作品を愛していただけるとうれしいです。よろしくお願いします」
井ノ原快彦「この映画、完成するまでにあたって、道枝くんともいろんな番組だったり、雑誌の取材いろいろやってきました。やっぱり今、彼が言ったようなことは本当にその通りだと思うし、今この日本中、世界中のみなさんが抱えている問題の中で、僕たちは今まで1番にならなきゃいけないとか、上を目指さなきゃいけないっていうような考えで、とにかく学校に入ってからよーいスタートで頑張ってきたと思うけども、いかに上じゃなくて、横の人とつながることが大事なのかということを、この時代に教えられたのと、この映画ってまさにそういうことで、まず1番近くにいる人を大切にできなきゃいけないなっていうことを、教えてもらえたと思います。さっきも言ったけど、なんかスムーズにいくことがすべてじゃないなって、彼が“あ、なんだっけ、なんだっけ”って言って、“あー”って袖にはけていくのを見て、これぞなんか人間って思うし、そういうことも含めて人間ってあったかいなということを、この映画で教わったような気がします。みなさん、どうかお弁当、おいしそうだなという気持ちで軽く観ていただくのもいいですし、今近くにいる人、いろんなもの、いろんな人、出会いたい人いっぱいいるけど、今近くにいる人がどれだけ大事なのかっていうことを、とても考えさせられる映画だと思いますので、ちょっとほっこりした気持ちになりたいって方は、ぜひ何回か観ていただきたいなと思っております。今日は本当にどうもありがとうございました」
会場「（拍手）」
STORY
長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹（井ノ原快彦）。父を選んでくれた息子・虹輝（道枝駿佑）が15歳と多感な時期を迎えていた時期の離婚なだけに、一樹は虹輝に対する罪悪感に苛まれていた。そんな時、重なるようにして虹輝が高校受験に失敗したという悪い知らせが届く。これまで自由に生きてきた一樹は、虹輝に対し“学校だけがすべてではない。自由に好きなように育ってくれたらそれでいい”と思っていた。しかし、虹輝の出した答えは「高校へ行きたい」だった。そして翌年の春、見事に高校に合格。ここで一樹はある質問をした。「学校の昼食なんだけど虹輝はどっちがいいの？お金渡して自分で買うのと、父さんが作るお弁当」「父さんのお弁当がいい」この瞬間「３年間、毎日お弁当を作る！」「３年間、休まず学校へ行く」という“大切な約束”が生まれたのだった。 慌ただしい毎日の中、お弁当を通して交錯する父と息子の想い。 ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も...一樹の怒涛 のお弁当作りが始まる――。
映画『461個のおべんとう』
絶賛上映中
出演:井ノ原快彦、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズ Jr.)、森 七菜、若林時英、阿部純子、野間口徹、映美くらら、 KREVA、やついいちろう、坂井真紀、倍賞千恵子
監督:兼重 淳(『キセキ -あの日のソビト-』)
脚本:清水匡 兼重淳
原作: 渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)「461 個の弁当は、親父と息子の男の約束。」(マガジンハウス刊)
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
製作幹事:ハピネット
配給:東映
© 2020「461 個のおべんとう」製作委員会
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