12月11日(金)からディズニープラスで独占配信される「フェアリー・ゴッドマザー」より、アイラ・フィッシャーとジリアン・ベルのインタビューが到着した。

『シンデレラ』のディズニーがかける新たな魔法とは?

――『フェアリー・ゴッドマザー』は、クラシックなディズニー映画でありながら、21世紀らしく、コメディもあり、とても良いメッセージを伝えていますね。脚本を読んだ時、どう思いましたか?

ジリアン・ベル(以下JB):最初に脚本を読んだ時、すごくエキサイトしたわ。エージェントが、「あなたは何かマジカルなものをやりたがっていたわよね。良いのを見つけたわよ」と、脚本をくれたの。でも「オーディションを受けないといけないし、監督を頑張って説得しないとだめ。あなたはぴったりのタイプではないから」とも言われた(笑)。それは自分でもわかっていたわ。脚本を読んでみると、ものすごく気に入った。しかも、マッケンジー役にはもうアイラが決まっているというし、なんとしてもこの役が欲しいと思った。この映画に出るために、どんな努力でもしようと決めたの。出られることになって、とても嬉しかったわ。

アイラ・フィッシャー(以下IF):私も脚本をとても気に入った。すごく感動したわ。これはフェアリーテールをモダンな視点で語るもの。私自身も母親で、子供たちにどんな話を聞かせるか、いつも考える。世の中にはステレオタイプな話や、今の世の中で聞かせるのに相応しくないテーマの話がたくさんあるから。これは家族みんなで見られる、素敵な映画を作るチャンスだと思った。

画像1: (C)2020 Disney

(C)2020 Disney

――昔の価値観ではないこの映画を見られて、今の子供たちは幸運ですね。

JB: ええ、そう思うわ。私たちの世代は、ハッピーエバーアフターというのは王子様がいて、美しいドレスがあって、お城があって、というものだと思い込まされていたわよね。この映画は、それは違うと語る。もっとモダンな視点から語るの。

――お二人の友情もストーリーの核です。あなたたちは実際にも仲が良さそうですが、最初から意気投合したのでしょうか?

IF: 私たちは腎臓結石で打ち解けたのよね。

JB: (爆笑)それ、忘れてたわ。

IF: ここで詳細は言いたくないけどね(笑)。でも、私たちはどちらも、自分たちとは違う人たちに起こる経験をしたのよね。その時に「私たちは仲良くなれる」と思ったの。

JB: 「私たちは友達だ!」ってね(笑)。最初のリハーサルから、これは楽しくなると思ったわ。私たちはユーモアのセンスも、モラルも同じ。そういう人と組むと、とても安全で楽しいの。

画像2: (C)2020 Disney

(C)2020 Disney

――一緒に出るシーンの中で一番のお気入りは?

JB: 私たちが部屋でベッドに横たわっていて、初めて心が通じるシーンね。あれはとても素敵なシーンだわ。あのシーンは、撮るのが楽しみだった。それまでいろいろあったふたりが、あそこでようやく友達になるから。

IF: 私も同感よ。あれはラブリーよね。でも、雪のシーンも楽しかったわ。ジリアンがあのドレスを着て、偽物の雪が積もった山のてっぺんにいる様子は、強く記憶に残っている。私たちは本当に楽しい時を過ごしたわよね。ほかの共演者とも。私たちはみんな本当に仲がよかった。ランチだって、可能ならばいつもみんなで一緒に取ったし。自分の出番がない時はすぐ自分のトレーラーに帰る、なんていうこともしなかった。

JB: この撮影では大変なこともあった。とくに、気候。すごく寒かったし、早朝まで撮影することもあった。だから、一緒にいるのが仲の良い人たちというのは、とりわけ素敵だったわ。

――ほかの共演者も、みんなファニーですよね。頭が良くてファニーな、幅広い世代の女性が集まったことも嬉しく思います。

JB: そうよね。これ、あなた(アイラ)にも言ってなかったと思うけれど、私は撮影の1週間前、ジェーン・カーティンが出演することになったと、まだ知らなかったの。それで、あるレストランで彼女を見た時、近寄って行って、「お邪魔してすみません。こういうこと、するべきでないとわかっているんですけど、あなたは私のアイドルです。あなたは天才です」と言ったのよ。そうしたら、今作で共演できることになったの。すごく驚いたわ。

IF: 私の彼女の前では緊張したわ。私は彼女と一緒に写真を撮って欲しかったんだけれど、自意識過剰になっちゃって。最終日、みんな(彼女と一緒に写真を撮ってもらおうと)並んでいたので、私も
勇気を持ってお願いしたの。

画像3: (C)2020 Disney

(C)2020 Disney

――あなたの娘さん役の子たちとの共演はいかがでしたか?子役と組むのはできるだけ避けろとハリウッドでは言われてきましたが。

IF: 私たちにとっては、全然大変じゃなかったわ。あのふたりは才能豊かで、プロフェッショナルで、良い子たちで、実年齢より賢い。それに、我慢強い。家にフェアリーの明かりが点くシーンを撮影する時、本当に寒くて、私は立っているだけでも精一杯だった。ストーリーの流れ上、家の中でセーターを着ていてそのまま外に出るので、外だからといってコートを着るわけにもいかなかったし。でもあのふたりは一度も不満を言わなかった。あの子たちのことはすごく好きよ。撮影が終わる頃には、自分が本当にあの子たちの母親のように感じていた(笑)。

JB: あなたもすばらしかったわよ。今作ではたくさんの素敵な思い出があるけれども、アイラ、そして、あの子たちと共演できたのは、その中でもトップね。あの子たちは魔法の要素にすごく興奮していた。ホットチョコレートから巨大なマシュマロが出てくるシーンを初めてやった時、ウィラが目をまん丸にしたのは忘れられない。あれを見て「こういうことのために、私たちはこの映画を作っているんだ」と再確認したわ。

画像4: (C)2020 Disney

(C)2020 Disney

――2020年は多くの人にとってつらい年になりました。そんな中でこの映画を世の中に届けることを、どう感じていますか?

JB: ほんの一瞬でも、違う世界にエスケープさせてあげることができたら嬉しい。そして、魔法はあるのだと思い出して欲しい。良識も、愛も。ハッピーエバーアフターもね。ただし、子供の頃に思っていたのとは違う形で。今の子供たちは、そちらのバージョンを見られるのよ。もっとモダンで、もっと多くの人を受け入れるバージョンの方を。そういう映画に参加できたのは素敵なことだった。

IF: 同感よ。親としては、パンデミックで友達と会えない中、子供が心を惹かれる良い作品を見つけてあげるのは難しい。この映画も、あと1年くらい公開されないままかと思っていたけれど、ディズニーがこう判断してくれて嬉しいわ。ほかの多くの親たちも、きっと喜ぶでしょう。

画像5: (C)2020 Disney

(C)2020 Disney

「フェアリー・ゴッドマザー」

12月11日(金)よりディズニープラスにて独占配信

<キャスト>
エレノア:ジリアン・ベル/石塚 理恵
マッケンジー:アイラ・フィッシャー/園崎 未惠
ジェーン:ジリアン・シェイ・シュペーダー/松本 沙羅
アグネス:ジューン・スキッブ/京田 尚子
ヒュー:サンティアゴ・カブレラ/川島 得愛
モイラ:ジェーン・カーティン/一柳 みる
<スタッフ>
監督:シャロン・マグアイア
脚本:カリ・グランルンド、メリッサ・スタック

This article is a sponsored article by
''.