丸木戸マキのBL漫画「續・ポルノグラファープレイバック」が原作となる本作。ひょんな出会いから恋人になった官能小説家・木島と大学生・久住が、木島の里帰りで遠距離恋愛となり、さらに久住の就職ですれ違っていた。そんなこじらせ官能小説家の人生と愛をめぐる物語を描いている。
2018年7月より動画配信サービスFODで配信を開始し、同年8月からフジテレビにて地上波放送されたドラマ「ポルノグラファー」は異例の大ヒットを記録し、その後、2019年2月から二作目の「インディゴの気分」も実写ドラマ化。
FOD配信と地上波放送ドラマに引き続き、官能小説家の木島理生役を竹財輝之助、大学生の久住春彦役を猪塚健太、木島の編集担当の城戸士郎役を吉田宗洋が引き続き演じ、ドラマ版同様に、メガホンは映画『植物図鑑 運命の恋拾いました』や映画『弱虫ペダル』などを手掛ける三木康一郎がとった。
映画から新たに登場する追加キャストには、松本若菜、奥野壮、小林涼子、前野朋哉が出演する。
そして主題歌はドラマから引き続き、今回も鬼束ちひろが担当している。
冒頭の挨拶
竹財輝之助「ついに映画化となりました。ここまで来られたのは、作品を愛してくださった皆さんのおかげでしかありません。感謝しております。本日は楽しみましょう!」
猪塚健太「映画化やったぜー!ファンの皆様も広報担当です。映画は出来上がりましたので“#ポルノグラファー映画化記念”をどんどん呟いて、広めて、盛り上がっていきましょう!」
吉田宗洋「とうとうここまでやってきました。直接皆さんに会える形ではなく、配信イベントになってしまいましたが、楽しんでいきましょう」
三木監督「ドラマを2シーズンやって、さて 3 作目はどうするかというときに、どうせならこれまでと違う形で締めくくりたいと思い、映画を選択しました。関係各所よりしぶしぶ?!ご承諾を得て、映画にすることができました。本日はこの 3 人、特に一番奥の芸人のようなノリの彼(吉田)が楽しく喋ると思うので、 よろしくお願いいたします」
先行配信の『春的生活』と『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』(以下、プレイバック)の感想
竹財輝之助「素人みたいな感想に なっちゃうのですが、ドラマの時から三木監督の映像は映画っぽいと思っていました。『プレイバック』は本当にちゃんと映画になっていたので、“すごい”と思ったのが最初の感想です。僕は、とにかく映画が大好きなので、この形でお届けできることをうれしく思います。役者冥利に尽きる、贅沢な時間を過ごさせてもらいました。それもこれも皆さんのおかげだと心から思っています。僕、あまり感情が表にでないので、感動が伝わりにくいかもしれませんが、本当に心からうれしいんです!」
猪塚健太「『春的生活』はドラマ後の 2 年半がリアル に描かれていて、ここを経て『プレイバック』へとつながっていきます。僕的には“理生さん”と名前で呼べるようになった経緯が描かれていて、とても印象深い話なので大好きです。配信と映画、両方楽しんでほしいです」
吉田宗洋「城戸としては複雑ですよね。 僕の知らないところで、二人はこんなことになっていたのか、って。回想シーンで一瞬登場します(笑)。髪が割と短い頃だったので、さっきも 3 人で映像を観ながら、“髪が刺さりそう!痛そう!”なんて、楽しく振り返っていました。懐かしいななんて振り返りながら楽しめるのもいいですよね」
三木監督「(もう 3 年も携わっているので)シーズン 1、2 は忘れていることも多い」と茶目っ気たっぷり に微笑みつつも「『春的生活』を観てから、劇場版を観るのがおすすめです」
約2年半ぶりの撮影の感想
竹財輝之助「『ポルノグラファー~インディゴの気分~』(以下、インディゴ)のときは、撮影直前に逃げ出そうと思ったくらい“どうしよう”という不安でいっぱいでしたが、今回は、すんなり役が戻ってきて、気負わずに現場に入ることができました」
猪塚健太「久しぶりなので、どうかなと思ったけれど、竹財さんとちょっとセリフのやりとりを した後に、“あ、この感じだ!”という気持ちになりました。映画の撮影は理生さんの実家におじゃまするシーンから始まりました。他人の家族の中に入っている居心地の悪さ、というのが撮影序盤のぎこちなさとリンクする部分もあり、役と一体になって徐々に作品の世界観に入っていく感じがありましたね」
吉田宗洋「参加した期間はすごく短いのですが、二人の姿(背中)を観て、安心して入っていけた感じがします。 僕はとても大事なシーンで“コーヒー”を“コーシー”と言ってしまう失敗をしてしまいましたが......」
猪塚健太「スタッフさんからその話を聞きま した。一緒のシーンがなかったのですが、吉田さんらしいなと思い、そのときの現場の話でいっぱい盛り上がりました」
三木監督「今回は暑い夏の撮影でした。印象に残っているのは、暑さです(笑)。あとは、前回までは竹財さんとすね毛は剃るのかなど、いろいろと細かい打ち合わせをしていたのですが、今回はまったくそういう相談がなくて。竹財さん自身がすでに木島を仕上げてきている感じでした。(冒頭で)久住くんの木島を見つめる目が“恋をしている目”だったので、 “もう(役の感触を)思い出したのね”と安心しました。城戸は、まあ、どーでもいいです(笑)」
印象に残っているシーン
竹財輝之助「菜月役の小林涼子さんに蹴られるシーンがありました。台本になかったので、“痛っ”と思いましたが、それがきっかけで家族の中の居心地の悪さを出すことができ、本当にありがたかったです。ビンタのシーンも含めて、痛かったですが、とても印象に残っています」
猪塚健太「久住と理生さんとのぶつかり合いは必見です。2 年越しの 2 人の愛と拗らせのぶつかり合いは大きな見どころでもあるし、それを経てどう幸せになっていくのかを見届けて欲しいです」
吉田宗洋「城戸目線では、いろいろと複雑なのですが......。 僕自身、この作品のファンなので、吉田目線では松本若菜さん演じる明実春子の登場シーンにドキドキしました。特に最初の登場シーンは笑えました」
猪塚健太「登場シーンでキャラクターがきっちり伝わってきました」
三木監督「いつも男性だらけの映像を撮っていたので、女性がいるのがすごく違和感はありま した。(印象に残ったシーンは)終盤の木島と久住の絡み,本当にいいシーンになっています」
もし、他のキャラクターを演じるとしたら、誰を
竹財輝之助「城戸です。僕だったらもっと上手にやれたかも(笑)。一番、人間らしいキャラクターで、一般社会にいる人の葛藤があるので、演じる吉田くんは大変だったと思います」
猪塚健太「自分の役を愛しすぎているからなぁ」
吉田宗洋「“あけみ”かな」
竹財輝之助、猪塚健太「え?スナックがやりたいの?」
“あけみ”とは春子が経営するスナックの名前で“明実”は春子の苗字。
三木監督「雰囲気で答えるの、本当にやめて!」
最後にメッセージ
竹財輝之助「こういう状況だからこそできたライブ配信のイベントでしたが、みなさんが楽しんでいただけていれば、僕らとしてもとてもうれしいです。3 年関わらせてもらった作品です。今までの思い、感情、すべて詰め込みました。大きなスクリーンでご覧いただきたいです。劇場でお 待ちしていますので、ぜひ、楽しんでください」
STORY
官能小説の「口述代筆」。奇妙な出逢いをへて恋人になった、ポルノ作家・木島理生と大学生・久住春彦。
木島が田舎へ里帰りしてからも、文通で遠距離恋愛を続けていた二人だったが就職したての久住とすれ違い、気まずい空気に…。
そんな折、奇しくも再び腕を負傷した木島はかつてを思い出すように、地元で知り合った青年・静雄にペンを握らせる。
そこへ久住がやってきてしまい………。
君と生きて生きたいから…こじらせ作家の人生と愛をめぐるものがたり。
『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』
2021年2月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国映画館にて3週間限定上映
出演:竹財輝之助 猪塚健太 松本若菜 奥野壮 小林涼子 前野朋哉/吉田宗洋 大石吾朗
監督:三木康一郎
原作:丸木戸マキ「續・ポルノグラファープレイバック」(祥伝社onBLUE comics)
主題歌:鬼束ちひろ「スロウダンス」(ビクターエンタテインメント)
音楽:小山絵里奈
製作:松竹開発企画部
配給:松竹映画営業部ODS事業室/開発企画部映像企画開発室
企画・制作:フジテレビジョン
公式ホームページ:https://pornographer-
movie.jp
公式twitter:@pgpb_movie
©2021松竹株式会社 ©丸木戸マキ/祥伝社