〈大友花恋〉Huluオリジナル「マイルノビッチ」インタビュー

――今回花恋ちゃんが演じる松丸綾乃は、狙った男は逃さない、通称アマゾネス女という役柄ですが、ご自分に通称をつけるとしたら花恋ちゃんは〇〇女だと思いますか？

大友「恋愛に関しては、緊張して黙ってしまうナマケモノ女だと思います。気になる人ができても“あーもう無理”と思ってシューンっとなってしまいます。何か奇跡が起こってしゃべりかける瞬間ができますようにと思って怠けてしまう他力本願タイプ。そういう意味でアマゾネス女は正反対なので、“カッコいいな、綾乃”と常に思っていました」

――綾乃ちゃんは強気なキャラクターですが、演じるにあたって意識したことがありましたら教えてください。

大友「台本にはト書きやセリフにヒントがあるので、台本を忠実に、それに伴う心情を体現できれば、自然と嫌な感じや毒のある女の子になるんだろうなと思うのですが、そこにプラスして意識しているのは声です。声のトーンを意識して、対異性、対同性、対狙っている人などと意識して変えています。綾乃が合コンに行く場面があるのですが、ターゲットとなる男の子と話すシーンでは、高い声を意識的に出しています。そしてその直後まいるちゃんと話すシーンでは、逆に“こんな低い声が自分から出るの!?”というくらい下げて演じています。キャラクターの深みや色を濃く出せたらいいなと思っていました。ご覧いただくと“全然さっきと違う”と思っていただけると思います」

――綾乃ちゃんはかわいくて華があって男子から大人気。その裏で人知れず「キレイになるため」に地道な努力を続けるキャラクターですが、花恋ちゃんが何か続けていることはありますか？

大友「このコロナ禍で最初の緊急事態宣言が出たときから、ランニングとヨガを始めました。それは今でも続いています。おうち時間が続く中で、気持ちが内に入りがちだったり、体力が落ちたり、体が重たいなと思うことがあったので、それではいけないと思ってランニングとヨガを始めたのですが、意外と性格とあっていたのか、やめるきっかけも特になく、体にいいので続いています。それまで運動はジムに行って軽く走ったり、筋トレをしていたくらいだったのですが、月に何回という制限があったりして、自分の中で運動をさぼるきっかけになっていました。逆に走れる日は走ろう、ヨガは毎朝10分だけやろうと小さいルールにした瞬間から心地よくできて、続けられています」

――桜井日奈子さん、神尾楓珠さん、伊藤あさひさん、阿久津仁愛さんなど同世代のキャストが多い撮影現場だったと思いますが、雰囲気はいかがでしたか？

大友「みんな仲が良かったです！」

――みなさんとは初共演ですか？

大友「初共演です。工藤成太朗（通称：成くん）役の伊藤あさひくんは同じ事務所なので、お芝居のレッスンをすることはあったのですが、共演自体は初めてです。同世代ということやラブコメということもあって和気あいあいと楽しくお芝居できました。制服の力もあるのでしょうか、みんなもう学生ではないのですが、同じ制服を着ていることもあって、より仲間意識も高まり、話易さもありました。２歳、３歳の年の差は気にならず、同い年のクラスメイトとして待ち時間も過ごせて、高校生に戻ったような気がして嬉しかったです！このお仕事をしていなければ高校を卒業してからも制服を着ることはできなかったと思うので、着られるうちは楽しんで着させてもらいます！」

――撮影で印象に残っていることはありますか？

大友「後半に登場するファッションショーのシーンです。クランクアップの日ということもあってとても印象に残っています。三浦涼介さん演じるふわりさんがプロデュースしているブランドのファッションショーのシーンで、そのファッションショーが本物さながらの音響や照明でとても本格的なステージでした。ドラマの中のワンシーンにしてしまうのがもったいないくらい、とても華やかで盛大なシーンだったことが印象的です。この作品には、メイクの力で女の子が自信をつけて変わっていくというテーマがあります。美容やファッションを徹底して追求し、ドラマの世界観を表現できたのは、とても意味があることだなと思いましたし、楽しかったです！紙吹雪の演出や普段からお世話になっているブランドの方もいらっしゃったりと本格的でテンションが上がりました」

――本作は、主人公のネガティブ女子まいるちゃんが、今お話にあったように自信をつけて変わっていくという前向きなストーリーです。共感できる点はありましたか。

大友「私も１日を振り返って落ち込むこともあるのですが、ありがたいことに周りにポジティブな人がいっぱいいて、ポロっと話すとポジティブな言葉が返ってくるので、ポジティブ女子にさせてもらっていると感じています。ネガティブを引きずることもなく、すっきりして新しい日を迎えることができるので、おかげでポジティブ女子です！」

――最後に今後挑戦してみたい役はありますか。
大友「最近は、だんだん学生役ではない役もいただけるようになってきたので、役を通していろんな職業に就いてみたいなと思っています」

PROFILE

大友花恋 KAREN OTOMO

1999年10月9日生まれ、群馬県出身。
Seventeen専属モデル
「王様のブランチ」 レギュラー出演

〈Instagram〉karen_otomo
〈公式HP〉https://www.ken-on.co.jp/artists/otomo/

Huluオリジナル「マイルノビッチ」あらすじ

キノコ頭に分厚い眼鏡、冴えない風貌であだ名は「毒キノコ」。地味でモテない女子高校生・木下まいるは、ある日、嘘告白をしてきた男子に落とし穴に落とされた悔しさで泣いていると、学校創立以来のイケメン・熊田天佑に「ブスを言い訳に使うな！文句ならキレイになる努力をしてからいえ！」と言われ一念発起。神的メイク術を持つ毒舌家・天佑先輩を「神様」と崇め、教えを乞いながら、驚くほどキレイになっていく……。“見た目と心は女性”の叔父のふわりちゃんに「女の子がキレイになりたい理由は恋でしょ」と言われ、まいるが戸惑っていると「恋愛ってそんなに大事なのか？」と呆れる幼なじみの香月未来。そして、初めて挑んだ合コンで、まいるは笑顔の素敵な男子・工藤成太朗（通称：成くん）と出会うが、華やかで超気が強い・松丸綾乃も成くんを狙っていて……。しかし、まいるのある一言で、成くんとのキョリが一気に縮まる……。