撮影/荒熊流星 文/丸山あゆみ
――オファーを受けた時の心境をお聞かせください。
奥山「麻雀をやったこともなくゼロからスタートをしなくてはいけなかったので、“本当に私でいいんですか?”と思いました。でも、新しいことにチャレンジすることは好きなので、麻雀を覚えたいとポジティブに考えていました」
――劇団4ドル50セントの安倍乙さん(難波真白)とW主演を務められましたが、座長として心がけていたことはありますか?
奥山「たくさんあったはずなのですが、撮影になると自分のことしか考えられなくて……。でも、とてもいい経験をさせていただきました。“座長だからこうしなければいけない”とか、“これまで参加した作品の座長の方々がこうしてきたから、私もあんなふうに振る舞いたい”と思っていたのですが、まったく出来なかったんです。だから、もっともっと自分自身が成長しないといけないなって思い、それに気づくことができた、いい現場でした」
――共演の安倍乙さんの印象は?
奥山「ほんわかしていて、おっとりしている印象を持っていました。まさにそのイメージ通りで、想像の何倍も天然で面白いなと。たまに出る関西弁や動作もかわいくて、妹というか子どものようなかわいさがあります」
――安倍さんと共演してみていかがでしたか?
奥山「すごく大変なシーンも一緒に撮りましたし、麻雀のシーンもゼロから一生懸命覚えている姿も見てきましたし、ちゃんと芯があって強い面も見てきたので、真白という役が乙ちゃんにぴったりだなと思いました」
――麻雀の練習はいかがでしたか?
奥山「撮影までに一か月以上は時間があったので、麻雀が出来る先輩に声かけて雀荘に行き、ドラマのスタッフさんたちと麻雀をする機会を作っていただいて、何回か乙ちゃんと一緒に練習をしました。そのおかげで、いろいろと麻雀のことを覚えることができました」
――麻雀にハマりましたか?
奥山「私は、もともと負けず嫌いなのでハマりました。ゲームも好きだからずっと携帯の麻雀アプリで遊んでいます」
――奥山さんが演じたチー子とご自身と似ている部分や、共感できるところはありますか?
奥山「共通部分が多く、中でも一番は言葉遣いでしょうか。正直、言葉遣いがときに男っぽくなることがありまして(笑)。チー子のセリフがスルスル入っては、セリフが自分のものとしてなじんで口から出ていって、すごく演りやすかったです。それと、ツッコミどころが似ています。誰かがボケているとツッコミたくなるタイプなので、チー子のツッコミという立場と似ているのかなと思います。“私だったら、こうツッコんでいるだろうな”と思うこところを、チー子がツッコんでくれている感じがありました」
――逆に違うところはありますか?
奥山「ひとつだけあります。チー子は勝負においての冷静さがあります。周りが見えていて、すごくスマートに麻雀をできるキャラクターなのですが、逆に私は熱くなっちゃって落ち着いてはいられないです(笑)。勝負におけるチー子の在り方は、とてもカッコいいと思いますし、尊敬できます」
――チー子には師匠と呼ぶ人がいますが、奥山さんには師匠や恩師、尊敬している方などいますか?
奥山「私が至らなかったことを教えてくださる方はたくさんいます。師匠というか先生です。実は私、小学校の教員免許を持っているのですが、今までで一番の恩師であり好きな先生が、大学生の時に行った教育実習で出会った先生です。他の学生は教育実習でその先生に「あなたは先生に向いているから頑張ってね」とか、「先生になったら、こういうふうに頑張ってね」と言葉を掛けられている中、私だけ「あなたは好きなことを好きなだけやりなさい」と言われたんです(笑)。その時は、ボケーっとして“うーん”と思っていましたが、今はその先生のおかげで好きなことを好きなだけやれていますし、女優ができたのは、その先生のおかげだなと思っています。そういう意味で、私の本質を見抜いてくれた先生は偉大だなと思い尊敬しています」
――今回温泉地での撮影でしたが、撮影の合間に温泉には行きましたか?
奥山「撮影中は旅館に泊まっていたので、温泉に入ることができました。撮影期間が短くのんびりしていられなかったのですが、温泉に入れるというだけで嬉しくて!温泉が大好きなので“ハッピーラッキーな撮影!”と思っていました。でも、乙ちゃんは温泉が苦手だったので、一緒には入れなかったのですが、温泉でゆったりできてよかったです」
――普段、温泉や銭湯などへは行かれますか?
奥山「出身が青森なのですが、地元に住んでいたころはよく行っていました。東京に来てからは気軽に行けるような温泉や銭湯をまだ見つけられていなくて……。行くとしたらスーパー銭湯になるので、もっと気楽に1コインでも行けるようなところを見つけたいです」
――“日本一美しいカラダ”と評されていますが、劇中でも見れたりしますか?
奥山「いや、それは、過大評価していただいているんですよ……恥ずかしい(笑)“日本一美しい”と言われている体のラインが出ているドレスは着ています!(笑)」
――美しい体を保つために、欠かさずしていることはありますか?
奥山「私はもともと運動が好きなんですよね。運動をしないと、ウズウズしちゃって。ストイックに努力してできるタイプではなく、習慣化したらできるタイプなので運動は継続してやっています。特別この日のためにという目標を立てるわけではなく、ゆっくり自分のペースでやっています」
――どんな運動をしていますか?
奥山「筋トレをメインにやっていて、有酸素運動はあまりしていないです。グラビアの撮影になると、ファッションモデルとは違い服を着ないので細くてもダメ。自分の体が衣装となるので、しなやかなラインをボディメイクで作ろうと、考えながら運動をしています」
――食事の制限はしていますか?
奥山「たんぱく質を多めに摂るというだけで、特に制限はしていません。まったく気を使っていないというわけではなく、ある程度はセーブするところはセーブしています。もともと意識せずにできることを、無意識でセーブできるようにやっています」
――最後に見どころとメッセージをお願いします。
奥山「この作品の見どころは、麻雀を知っている方、もちろん好きな方、そうでない方でも楽しめるストーリーになっています。チー子と真白の掛け合いに、温泉各地を巡った温泉の情景、盛りだくさんな内容になっているので、ぜひ楽しんで観ていただきたいです」
PROFILE
STORY
難波飛龍(なんばひりゅう)が、全国の温泉宿を根城にする極悪雀士集団の【如月会】に囚われた!家族を捨て、旅打ちに出て行った父を憎む飛龍の娘の真白(ましろ)だったが、実家の銭湯を守るため、飛龍のお引きだったチー子とともに如月会に戦いを挑む!二人の前に立ちはだかるのは、“覗き”が得意な石和温泉の出歯亀(でばがめ)や、“脱衣麻雀”を仕掛ける伊東温泉の黒豹(くろひょう)。
敵の卑劣な麻雀に苦戦するふたりだったが、真白には温泉に入ると麻雀が強くなる特殊能力が・・・
「火照ってきたぁああああああ!!!」の決め台詞と共に、真白とチー子の最強バディが極悪雀士に立ち向かう!!
果たして、ふたりは無事に飛龍を助け出すことが出来るのか!!
“Xstream46”『麻雀宝湯記 石和の亀篇・伊東の黒豹篇』
2021年2月14日(日)より各種動画サービスにて配信中
出演
安倍乙 奥山かずさ
不破万作 及川奈央
渡辺翔 佐野泰臣
高橋和也
監督・撮影:原廣利(『100万円の女たち』『日本ボロ宿紀行』)
脚本:たかせしゅうほう(『日本ボロ宿紀行』『純喫茶に恋して』『つばめ刑事』)
音楽:岩本裕司
音楽協力:東映音楽出版
麻雀監修:片山まさゆき
公式HP https://xstream46.jp/
公式twitter @xstream46 https://twitter.com/xstream46
制作プロダクション:共同テレビジョン
製作著作:東映
©︎東映
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