映画監督・小中和哉が1986年に22歳で監督した伝説のラブストーリー『星空のむこうの国』が 35年の時を経て自らの手で蘇る。
小中和哉より映画化を前提として執筆を依頼されたとされる、小林弘利による小説が 1984年に集英社コバルト文庫より刊行され、1986年に有森也実事実上のスクリーンデビュー作となった。出資元の池袋文芸坐をはじめ全国の映画館で公開されたが、長らくビデオが絶版、2002年の DVD化も限定的で絶版となり、「幻の映画」となっていた。
今回 35年ぶりの映画化(セルフリメイク)で再び小中和哉がメガホンをとり、2021年に青春ラブストーリーが復活を遂げる。
主演を務めるのは、2019年『蜜蜂と遠雷』で衝撃のスクリーンデビューを果たし、第44回報知映画賞、第41回ヨコハマ映画祭、第74回毎日映画コンクール、第93回キネマ旬報 ベスト・テン、第43回日本アカデミー賞といった数々の映画賞で新人賞を総なめにした鈴鹿央士。鈴鹿が主人公・昭雄を演じる。
今回解禁となったのは、8名の新たなキャスト。
昭雄(鈴鹿央士)の夢に登場する美少女でヒロインの理沙役に映画、ドラマに多数出演の秋田汐梨。昭雄の親友・尾崎役は、人気急上昇中のパフォーマンスグループ「lol -エルオーエル-」のメンバーであり、俳優としても活躍の場を広げる佐藤友祐が演じる。
さらに1986年版の『星空のむこうの国』で理沙を演じた有森也実が、秋田汐梨演じる理沙の母親・恭子役を務める。
そのほか、伊原六花・福田愛依・平澤宏々路・高橋真悠・川久保拓司ら俳優陣が小中監督の時空を超えた伝説のラブストーリーに華を添える。
キャストコメント
秋田汐梨【理沙役】
私が演じた理沙は、鈴鹿さんが演じる昭雄くんを一途に想い続ける純粋な女の子です。
病気で自由に外出できないのですが、好きな人とのある約束を果たすために自らの命を危険に冒してまで突き進みます。
理沙の真っ直ぐな気持ちに一生懸命応えようとする昭雄くんの姿に、スッとお芝居に入ることができました。
この映画にはファンタジー要素もあり、物語がどう進んで行くのかも楽しんでいただけると思います。
コロナ禍もあり、作品の撮影が予定より遅れたりと完成まですごく長かったように感じます。
こうして無事完成し公開されることはとても嬉しいですし、一人でも多くの方に楽しんで頂きたいです。
佐藤友祐(lol -エルオーエル-)【尾崎役】
昭雄や理沙、お母さんたちの思いも背負って自分なりの考えを出さなければいけない尾崎を演じることは、とても大変でした。物語の中でとても重要な役柄を演じることができて、僕自身成長できたと思います。ストーリーの解説みたいなセリフも多く、自分なりに内容を理解して、観てくださる皆様にどうやって伝えることができるかを心がけました。最後まで観て頂き、尾崎って本当良いやつだな。って思ってもらえれば嬉しいです。好きという想いがどのような奇跡を生み出すのか。是非、注目してもらいたいです!
有森也実【理沙の母親・恭子役】
今回改めてオリジナル版「星空のむこうの国」を見直しました。照れ臭くも新鮮な想いでいっぱいになり、当時気がつかなかった事に触れる喜びや、35年後の今の私を17歳の私はどう思うのだろう...そんな時空を超えた不思議な問いかけに心が騒ぎました。心の中で生き続ける想い、作品のテーマに心を漂わせ、リメイク版「星空のむこうの国」に理沙の母親役で出演できる幸せを実感しています。小中監督の一番ピュアな、時が経っても壊れようのない真の場所に、今も、立たせてもらえたこと感謝致します。ありがとうございます。
リメイク版では、家族、上田医師との関係も描かれているので、感情が複雑になり表現が難しかったのではと思いましたが、秋田さんはひたむきに、堂々と演じられていて素晴らしかったと思います。
理沙が教えてくれた事、想いで生きるという事、想いが繋がるという事、コロナ渦の私達の感性を導いてくれているように感じます。一人でも多くの方に観ていただけましたら嬉しいです。
STORY
高校生の昭雄(鈴鹿央士)は2カ月間、同じ美少女が現れる夢を毎晩見ていた。ある日、現実の昭雄の目の前に、そのひとが突然現れる。
彼女の名前は理沙。理沙はある約束を果たすため、もうひとつの世界線に生きる昭雄のことを、ずっと呼び続けていた。理沙の純粋な想いが、星空の向こうの国から運命の人を呼び寄せたのだ。今宵は 33年に一度のシリウス流星群が地球に最接近する日。まっすぐに惹かれ合うふたりは、同じ星空を見て約束を果たすことができるのだろうか―?
映画『星空のむこうの国』
7月16日(金)より、シネ・リーブル池袋他、全国公開
出演:鈴鹿央士 秋田汐梨 佐藤友祐(lol -エルオーエル-)
伊原六花 福田愛依 平澤宏々路 高橋真悠 川久保拓司/有森也実
原案・監督:小中和哉
原作・脚本:小林弘利
音楽:木住野佳子
製作:勝股英夫(エイベックス・ピクチャーズ) 石川光久(Production I.G)
エグゼクティブプロデューサー:西山剛史 伊藤整
企画・プロデュース:穀田正仁 稲葉もも
プロデューサー:内部健太郎 関顕嗣/協力プロデューサー:小中明子/ラインプロデューサー:三好保洋 撮影:髙間賢治/照明:上保正道/録音:臼井勝/美術:中谷暢宏/衣装:天野多恵/ヘアメイク:さいとうあやこ/助監督:小原直樹/ 編集:松木朗/キャスティング:岩瀬恵美子
特殊視覚効果:泉谷修/VFX: 佐野和信
製作:映画「星空のむこうの国」製作委員会
制作プロダクション:FREBARI
配給:エイベックス・ピクチャーズ
宣伝:ガイエ
©2021「星空のむこうの国」製作委員会
公式 HP:hoshizora-movie.jp/
公式 Twitter:@cinemalab_jp
2021年/日本/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/93分
Cinema Lab(シネマラボ)
最近、心を揺さぶる映画に出会っていますか?
Cinema Lab(シネマラボ)は、「映画の実験レーベル」です。映画監督の「熱量」と「情熱」を込めた映画作品をお届けします。映画化の条件は「限られた制作予算」のみ。映画監督が自ら企画開発、脚本、キャスティング、ロケーション、演出までを自由に手掛け、云わば「監督絶対主義」で映画を制作します。全てのクリエイティブは監督に基本一任します。そのため、Cinema Lab の作品はとても挑戦的で、前衛的で、実験性ある作品が多いかもしれません。さらに、Cinema Labには潤沢な制作予算も莫大な宣伝予算もありません。しかし、「制約」があるからこそ「生まれる発想」と「生み出される映画」があります。誰でも、そんな心が揺さぶられる思い出の映画が1本はあるはずです。未曽有の事態が巻き起こる時代。目まぐるしく変化していく時代。今まさに「制限」の中で生きていかなければならない時代。だからこそ、映画をこのレーベルから送り出す意義を感じています。
Cinema Labは、日本映画界に少し違う角度から光を照らして、「映画をあまり鑑賞しない人」が映画に興味を持ってもらえたり、「映画好きな人が映画の面白さ」を再発見してもらえたり、「次世代の映画監督との出会い」があったり、日本映画界に少しだけ貢献できたらレーベルを設立した甲斐があります。
そして、Cinema Lab がお届けする映画で心を熱くしてもらえたら嬉しいです。
映画をもっと自由に。Cinema Lab
シネマラボ公式 URL:https://cinema-lab.com/ 参画クリエイター:本広克行/押井 守/小中和哉/上田慎一郎