還暦目前とは思えぬオデンカーク、驚愕のアクションは2年間の努力の賜物!
「ジョン・ウィック」シリーズの生みの親、脚本家デレク・コルスタッドと全編主人公目線のカメラワークで展開する挑戦的な演出で話題となった『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー監督が新たにタッグを組んだ痛快ハードボイルド・アクション大作が『Mr.ノーバディ』だ。
仕事では過小評価され、家庭ではリスペクトできない父親として扱われるなど、人生の苦難をぐっと受け止めながら生きる、地味で平凡な“何者でもないただの男(NOBODY)”が主人公。そんなハッチを演じたのは、海外ドラマファンから高評価「ベター・コール・ソウル」の主役ソウル・グッドマンでゴールデン・グローブ賞と過去4度のエミー賞にノミネートされ、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』などでも俳優として活躍している“Mr.おでん”ことボブ・オデンカーク。共演には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの"ドク"ことエメット・ブラウン博士役でも知られるベテラン俳優クリストファー・ロイド、100の顔を持つ名優、『トップガン』、『トータル・リコール』のマイケル・アイアンサイド、『グラディエーター』『ワンダーウーマン』の名女優コニー・ニールセンら一筋縄ではいかない多彩な往年の名優が集結した!
妻や息子からも相手にされない地味でダメな“何者でもないただの男(NOBODY) ”ハッチ(ボブ・オデンカーク)。2人組の強盗に自宅を侵入されるが、無抵抗のまま取り逃がし、ますます家族に見下されてしまう。さらにまさかの再襲撃、今度の相手は武装集団!家族団欒、幸せなディナーに訪れた突然の訪問者にハッチはいち早く気づき、家族を地下室へと避難させ、暗闇の中、たった一人で敵を迎え撃つことに…。
今回、解禁となった映像は、目出し帽をかぶった武装集団が静まり返ったハッチ宅を進む緊迫のシーン。銃を構え乗り込んできた連中とは対照的に丸腰のハッチだったが、敵の侵入を待ち伏せ、バット、包丁、皿、熱湯入りのやかんと、次々に日用品を武器に替え、敵を見事に仕留めていく!そして最後には、ラザニアごと敵の顔をひねりつぶしてフィニッシュ!わずか約1分、武器を持たずに6人を仕留め、一網打尽にするシーンが収められている。
オデンカークの華麗なるアクションが堪能できる本編映像であるが、もともと体を張る派手なスタントなどとは縁遠かったにも関わらず、本作でのアクション表現のためになんと2年ものトレーニングを費やしたそうで、プロデューサーのマーク・プロヴィシエロが「アクション映画の場合、4~6週間かけるのが普通なのに、ボブはこの役のために2年だよ。2年前、私たちはまだこの映画の存在さえも知らなかった」と実際に映画製作がスタートする前から鍛錬を重ねていたことを明かしている。では、なぜそれほど前からトレーニングを始めたのか?
オデンカークは、「ハリウッドを良く知る人なら、『Mr.ノーバディ』のような個性的な映画が作られる可能性が低いことを知っているだろう。しかし、もしこの映画に製作許可が下りたら、私は準備をしなければならず、そのために長い道のりを歩まなければならない。最初から自分でスタントをやりたいと思っていたし、現代の最高のアクション俳優とまではいかなくても、それに匹敵するスタントをやりたいと思っていた。」と力を込め、そのプロフェッショナルな役者魂によって仕上がった、数々の実力派アクション俳優たちにも引けを取らない見事なアクションの連続に心をわしづかみにされるはずだ。
自身もプロデューサーを務め、映画が製作されることを信じて挑戦し続けたボブ・オデンカークは、今年59歳を迎える。2年に及ぶトレーニングの成果によって様々な展開を見せる本作のアクションをスクリーンで目撃した時、誰もが驚き、目を見張るだろう。
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