その希有な才能とカリスマ性によって20世紀最高のジャズ・ミュージシャンのひとりに数えられるセロニアス・モンク。彼の円熟期の姿が収められた2部作のドキュメンタリー映画『MONK モンク』と『モンク・イン・ヨーロッパ』が2021年1月14日(金)より公開されることになった。

セロニアス・モンクのドキュメンタリー映画2本同時公開!

偉大なジャズ・ピアニストにして作曲家のモンクの断片的なライブ映像は現在もいくつか残っているものの、ドキュメンタリー作品はほとんどつくられていない。本作はその決定版であり、クリント・イーストウッドが製作総指揮を務めた『セロニアス・モンク/ストレート・ノー・チェイサー』(1988)にも本作の映像が使用されているほど。ナレーションや過度な装飾を排してステージの熱気を余すところなく伝えるとともに、プライベートにまで肉薄することによってモンクというひとりの天才と同じ場にいるような臨場感が味わえる、まさに伝説の巨人の魅力がたっぷりつまった珠玉の連作。しかも両作品60 分弱ということもあり、それぞれ1,000 円均一で鑑賞できるという。

画像: セロニアス・モンクのドキュメンタリー映画2本同時公開!

この度完成したメインビジュアルは、ヨーロッパツアー真っ只中のモンクがステージでピアノを弾く姿をとらえたもの。圧倒的な演奏のみならず、スタイリッシュな出で立ちでも観客を魅了したモンク
のイメージを踏襲したデザインになっている。

『MONK モンク』MONK

画像1: (C)1968 All rights reserved by Michael Blackwood Productions

(C)1968 All rights reserved by Michael Blackwood Productions

監督:マイケル・ブラックウッド/クリスチャン・ブラックウッド
出演:セロニアス・モンク(ピアノ)、チャーリー・ラウズ(テナー・サックス)、ラリー・ゲイルズ(ベース)、ベン・ライリー(ドラムス)、パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター
1968 年/58 分/アメリカ/B&W/スタンダード/モノラル
自身のカルテットを率いて、ビレッジヴァンガードやコロムビアレコードのレコーディングスタジオでのセッションに臨むモンク。唇に煙草を挟み、汗まみれになりながら激しいパフォーマンスを繰り広げるモンクだが、一旦ステージを降りると人懐っこい笑顔を浮かべ、庇護者のニカ(パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター)らと雑談に興じる。そのギャップも彼の魅力のひとつ。

『モンク・イン・ヨーロッパ』MONK IN EUROPE

画像2: (C)1968 All rights reserved by Michael Blackwood Productions

(C)1968 All rights reserved by Michael Blackwood Productions

監督:マイケル・ブラックウッド/クリスチャン・ブラックウッド
出演:セロニアス・モンク(ピアノ)、レイ・コープランド(トランペット)、クラーク・テリー(トランペット)、フィル・ウッズ(アルト・サックス)、ジョニー・グリフィン(テナー・サックス)、チャーリー・ラウズ(テナー・サックス)、ジミー・クリーヴランド(トロンボーン)、ラリー・ゲイルズ(ベース)、ベン・ライリー(ドラムス)、ネリー・モンク
1968 年/59 分/アメリカ/B&W/スタンダード/モノラル
1968 年に行われたヨーロッパツアーの記録。足で床を叩いてリズムをとりながら圧巻の演奏を見せるモンク。それに負けずとも劣らない迫力のパフォーマンスで応える実力派ミュージシャンたち。ロンドン、ストックホルム、コペンハーゲン、ベルリン、マインツ、ロッテルダム各地でのステージに加え、モンクのホテルでくつろぐ様子、街を闊歩する姿なども収められている。

2022 年1 月14 日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺他にて全国順次公開。 配給:マーメイドフィルム/コピアポア・フィルム

This article is a sponsored article by
''.