再上映を前に字幕翻訳・監修を手掛けた戸田奈津子氏のコメントが到着!
これまで一度も国内DVD化されなかった幻の名作『シティ・オブ・ジョイ』が、製作30周年&故パトリック・スウェイジ生誕70周年となる2022年、4Kデジタル・リマスター版で待望のリバイバル上映が実現!日本初公開時(1992年)の字幕翻訳を手掛けた戸田奈津子氏が再び字幕翻訳・監修を担当する。
ひとりの少女の命を救えなかったことから自分の無力さに打ちひしがれ、救いを求めてインドのカルカッタ へやって来たアメリカ人青年医師マックスは、貧困から逃れるために田舎から出て来た車引きのハザリ一家と、”歓喜の街”(シティ・オブ・ジョイ)と呼ばれるスラム街で出会う。街で診療所を運営する白人女性ジョアンに頼まれ、しぶしぶ診療の手伝いを始めたマックスだったが、街の支配者ガタクとその息子アショカに搾取されながらも懸命に生きようとするハザリら街の人々を見て、医者として、また人間としての意義と尊厳を取り戻していく──。
「キリング・フィールド」「ミッション」の名匠ローランド・ジョフィ監督の元に、オスカー受賞の超一流スタッフが集結。「ダーティ・ダンシング」「ゴースト/ニューヨークの幻」のトップスター、パトリック・スウェイジが主演した感動ヒューマンドラマ。「ゴースト~」で当時人気絶頂のパトリックが脚本に惚れ込み、ノーギャラでの出演を熱望した入魂作だが、1992年の初公開以来、日本では再上映はおろか、これまで一度もDVD化されてこなかった。
そんな幻の名作のリバイバル上映に合わせ、新劇場予告編が完成。魂の救いを求めてインドのカルカッタにあるスラム街・通称”シティ・オブ・ジョイ(歓喜の街)”に やって来た、パトリック・スウェイジ演じるアメリカ人青年医師マックスが、世界の裏町とも言えるカルカッタの地で、様々なカルチャーショックを受ける様子や、街の権力者たちからの圧力を受けながらもそれに抗う様子、また街の住民たちがマックスに刺激され、自由のために立ち上がる様子などが矢継ぎ早に描き出される。
中でも本作のもう一人の主役であるハザリとマックスの間で交わされる、「生きていくのはラクじゃない」「だからこそ生きていくのは素晴らしいのさ」という会話は、本作のテーマである”人間の尊厳の大切さ”を言い表した名台詞である。
1992年の初公開時に本作の字幕翻訳を手掛けたのは、映画字幕翻訳の第一人者・戸田奈津子氏。今回のリバイバルに際し、自らの翻訳に再度のリテイク監修を行い、名訳にさらなる磨きをかけました。そんな戸田さんから、作品の本質を押さえた意義深いコメントが到着した。
人生から逃げるか。ただ傍観するか。それとも敢然と人生に飛びこむか──。 自分を見失っていた青年が、その選択を迫られたのは、正視できないような極貧のインドのスラム街だった。 環境の違いこそあれ、あなたも今、答えを出すべき時では?
─ 戸田奈津子(字幕翻訳者)
製作30周年&パトリック・スウェイジ生誕70年
『シティ・オブ・ジョイ』【4Kデジタル・リマスター版】
「未体験ゾーンの映画たち 2022」にて30年ぶりのリバイバル上映!!
東京:ヒューマントラストシネマ渋谷-2022年2月11日(金)より上映
大阪:シネ・リーブル梅田―上映予定(日程未定)ほか全国順次公開
【スタッフ】
監督:ローランド・ジョフィ「キリング・フィールド」「ミッション」
原作:ドミニク・ラピエール『歓喜の街カルカッタ』
脚本:マーク・メドフ「愛は静けさの中に」
撮影:ピーター・ビジウ「ミシシッピー・バーニング」
美術:ロイ・ウォーカー「バリー・リンドン」
特殊効果:ニック・アルダー「エイリアン」
音楽:エンニオ・モリコーネ「ヘイトフル・エイト」
【キャスト】
パトリック・スウェイジ「ゴースト/ニューヨークの幻」「ダーティ・ダンシング」
ポーリーン・コリンズ「恋のロンドン狂騒曲」
オム・プリ「ぼくの国、パパの国」
シャバナ・アズミ「ベンガルの夜」
アイーシャー・ダルカール「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」「ファーザー」
アート・マリク「トゥルーライズ」
■1992年/フランス・イギリス/135分/カラー/ビスタサイズ/英語5.1ch/DCP
■日本初公開:1992年5月30日(配給:日本ヘラルド)
■原題:CITY OF JOY■字幕翻訳・監修:戸田奈津子■提供・配給:キングレコード
CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED – PRICEL.
公式サイト:cityofjoy-movie.com /公式Twitter:@cityofjoy_movie