御曹司の光と影が揺れ動く…
本作でアダムが演じるのは、グッチ創業者のグッチオ・グッチの孫にあたるマウリツィオ・グッチ。ジェレミー・アイアインズ演じるロドルフォ・グッチの息子としてグッチ一族に生まれながらも、内気な性格の持ち主で元々はブランド経営にさほど興味を示すことがなかった人物だ。
本が好きで、法律家を目指していたにも関わらず、グッチの3代目社長に就任、その後暗殺されるという悲劇的な運命を辿ってしまう。レディー・ガガ演じるパトリツィアに出会い、恋に落ち、そして結婚したことで劇的な物語が動き始めるのだ。
アダムは、自制心が強く、内気で静かな控えめの青年マウリツィオから、世界屈指のファッション・ブランド“GUCCI”のトップに上り詰める計算高い一人の男性への移り変わりを、独特な存在感と巧みな演技で見事に演じきっている。
今回解禁になった本編シーンにおいても、感情的に「今のままで満足?」「クズの始末を始めるべき」と強い言葉でマウリツィオを責め立てるパトリツィアに対し、特有の空気感を纏って存在感を放つ姿と、柔和な声で「彼らは僕の家族だ」と優しくたしなめるマウリツィオの姿が解禁された。
映画『最後の決闘裁判』以降二度目のタッグを組んだ巨匠リドリー・スコット監督はアダムに対し、「アダムは珍しい俳優だと思う。この業界は才能溢れる若い俳優が次々と出てきて、消えていく者もいれば、成長していく者もいる。アダムはこれまで長い間成長を遂げてきて、今でも成長し続けている。この業界内で現在、優秀な俳優の1人だと言える。」と絶賛。数々の作品で名俳優たちと共に仕事をしてきたハリウッドの巨匠を唸らせただけでなく、共演者のアル・パチーノも、「アダムは素晴らしい俳優だ。マウリツィオを見事に演じ上げ、本作品を別次元へと引き上げてくれた。アダムが演じてくれたマウリツィオが非常に人間的で、常に方向性も明確だった。とても一貫性のある演技だったと思う。」 と称賛のコメントを明かしている。
アダムは、二度目となるスコット組の撮影について、「リドリーは本当に出演者のことを信頼している。信頼を寄せてくれるからこそ、僕も他の出演者も良い演技ができるのだと思う。」 と振り返っており、本作における役者陣の演技に絶対の自信を覗かせる。
アダムも含め、巨匠リドリー・スコット監督の元に集結したレディー・ガガ、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックら豪華キャストが織りなす、グッチ一族崩壊の闇に包まれた<衝撃の実話>とは? 2022年の映画初めに相応しい最高のエンターテイメント大作『ハウス・オブ・グッチ』に注目したい。
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