ベネディクト・カンバーバッチが世界の命運を託された“普通の男”を演じたスパイ・サスペンス『クーリエ:最高機密の運び屋』のBlu-ray&DVDが本日1月21日(金)より発売!実話を基にしていながら、従来のスパイものとは一風変わった本作の魅力を、ブルーレイに収録される日本国内初公開となる映像特典とともにご紹介します!(文・奥村百恵/編集・SCREEN編集部)

INTRODUCTION

キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた実話を基に、核戦争を回避するべく奔走する男たちの姿をスリリングに描いた本作。主演のベネディクト・カンバーバッチは、普通のセールスマンから極秘スパイに転じることとなったグレヴィル・ウィンを演じている。

オレグ・ペンコフスキー/アレックス(左)
(メラーブ・ニニッゼ)

ウィンが接触するGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)の高官。核戦争回避のために祖国を裏切った。ウィンとの交流の中で友情を育んでいく。妻と娘がいる。

グレヴィル・ウィン(右)
(ベネディクト・カンバーバッチ)

英国人のセールスマン。内通者であるペンコフスキーからの情報受け取り役としてMI6とCIAに目を付けられ、任務に当たることになる。妻と息子がいる。

ウィンと秘密の友情と信頼を築いていくソ連高官役には『ブリッジ・オブ・スパイ』のメラーブ・ニニッゼ、監督はカンバーバッチがリチャード3世を演じたBBC TV作品「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」で監督を務め、舞台演出家としても名高いドミニク・クックがメガホンをとった。

物語の舞台は 1962年。10月16日、ジョン・F・ケネディ大統領はキューバ上空でU-2偵察機が撮影した写真を手渡される。そこに写っていたのは、核を装備したミサイルを設置しているソ連軍兵士たちだった。アメリカとソ連の対立は頂点に達し、キューバ危機が勃発。

ディッキー・フランクス(中央)
(アンガス・ライト)

MI6(英国秘密情報部)のエージェント。

エミリー・ドノヴァン(右)
(レイチェル・ブロズナハン)

CIA(アメリカ中央情報局)のエージェント。

英国人セールスマンのグレヴィル・ウィンは、スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)の依頼を受けてモスクワへと飛ぶ。モスクワ到着後、ウィンは国に背いたGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)の高官ペンコフスキーとの接触を重ね、そこで得た機密情報を西側に運び続けるが…。

CHECK POINT1
衝撃の実話!新感覚スパイ・サスペンス

ごく普通のビジネスマンが核戦争回避のために命を懸けるという一風変わったスパイ・サスペンス映画に仕上がっているところが本作の面白さ。ウィンにはスパイの経験が全くないからこそ通常のサスペンス映画以上にハラハラドキドキさせられるのである。また、劇中には60 年代の東西冷戦下で実際に使われていたものを含むスパイツールの数々が登場し、「盗聴防止装置(通称:金魚鉢)」や「超小型カメラ(ミノックス)」、「仕掛けテーブル」、「筆談ボード」、「タイピン」などのアイテムを使うシーンも本作の見所となっている。

声を出せない場面では「筆談ボード」を使用。緊張感が高まる場面だ

映像特典でチェック!

カンバーバッチはウィンについて「平凡な男だからこそすごい役柄なんだ。スパイや英雄のイメージから程遠く、諜報活動に必要な知識もスキルも持ってない。多くの候補者の中からウィンが選ばれたのは彼の人柄もあるが、普通のビジネスマンなら警戒されないからだ。ソ連の高官と互いに親愛の情を抱く。実に面白いと思った」とコメントしている。

CHECK POINT2
カンバーバッチ、執念の役づくり!

スパイ容疑をかけられ、東西冷戦下のソ連の劣悪な収容所に半年もの間監禁されていたウィンが、愛妻と念願の面会を果たすシーンでは彼のショッキングな姿が映し出される。肉体的にも精神的にも虐待され、残飯にも劣る食事しか口にできない日々を送ったせいで、まるで髑髏のようになってしまっているのだ。このシーンの撮影に向けて頭を丸刈りにし、約10キロの減量を行なったカンバーバッチは「当時のウィン氏の写真を見ると、人生のはるかに長い期間、彼が耐え忍んできた真実を尊重する以外に選択肢はないと思った」と語っている。

平時の彼の姿からは想像できない憔悴しきった姿には驚愕する

映像特典でチェック!

ドミニク監督はカンバーバッチについて「彼と初めて組んだのは2007年。この役には、本能的で直感的で、また知的でもある彼しかいないと思った。べネディクトは世界最高の役者だ。この映画で難しいのは感情表現のさじ加減で、諜報活動の恐怖や不安、葛藤をどの程度表に出すか皆でよく話し合った」とコメントしている。

CHECK POINT3
60年代へのこだわりにも注目!

60年代を再現するためにこだわられた衣装に注目

60年代を再現するために、当時の建築物に似たような外観の建物を東欧各地で探し出し、モスクワの屋外シーンにはプラハなどチェコ共和国、室内シーンはイギリスで撮影するなど様々な国でロケーションを行った。また衣装に関しては、華やかな時代ではなかったことからグレーを強くするなど限定した色味で制作された。保守的で派手ではない登場人物たちのキャラクターが服装にも反映されている。ウィンの衣装に関しては、リアリティを出すために当時の彼の写真や本を参考にしており、常に同じネクタイを締めるなどウィンの特徴を生かした。

衣装だけでなく、建物・装飾・髪型、さらには音楽など60年代要素がもりだくさん

映像特典でチェック!

1960年代前半の映像を参考に衣装が作られたことが特典映像で語られており、ほころびを繕った跡やテカリのあるようなくたびれた服を当時の人々が着ていたなどの裏話を知ることができる。ヘアメイクに関しても60年代を参考にしており、女性は映画スターをマネた髪型、男性はすっきりと撫で付けた髪に口髭というスタイルにしたと言及している。

『クーリエ:最高機密の運び屋』Blu-ray&DVDは1月21日リリース!

Blu-ray:5280円(税込)

■音声:英語・ロシア語Dolby True HD 5.1chサラウンド
■字幕:日本語字幕

■映像特典<Blu-ray>*約31分
・メイキング *日本国内初公開映像
・劇場予告編

DVD:4290円(税込)

■音声:英語・ロシア語Dolby True HD 5.1chサラウンド
■字幕:日本語字幕

■映像特典(約1分)
・劇場予告編

発売元:株式会社キノフィルムズ/木下グループ
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング

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