映画ファン以外にも劇場体験をお届け!イベント用に「貸館」も可能に
今回のリニューアルで映写・音響システムを一新。35ミリフィルムを従来通り上映することはもちろん、国内の名画座では初となる4Kレーザーでの上映も可能に。スクリーンサイズもスタンダードサイズから、ビスタ、シネマスコープまで上映可能。往年の名作から最新話題作まで最適な状態で楽しむことができる。
また独自の音響システム「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM(ブンゲイ・フォニック・サウンド・システム)を導入。スクリーンにはセバートソン社製のパーフォレーション(穴)のないSAT-4Kで音の透過率が良く、きめ細かな映像を実現する。
新文芸坐のキャラクター「ブンゲイくん」(宮崎祐治氏デザイン)もリニューアルに伴い、従来の「カメラを覗く」「感動の涙を流す」の2種に加え、「おじぎ」「タキシード」「コーヒー」「着ぐるみ」など全10種となった。再オープン記念にあわせブンゲイくん巾着、ドロップが館内限定、数量限定で発売されるという。このブンゲイくんは今後も様々な場面で登場する予定だ。また入り口には和田誠氏の名作映画イラストの数々が飾られており、これも必見。
また新文芸坐がある豊島区はサブカルチャーと縁の深い街。区協力のもと「劇場都市としまエンタメシアターin新文芸坐」を始動。ゲストトークイベントやアニソンライブなどを開催し映画ふぁに外にも新たな劇場体験を届けていく。
名画座として2本立て興行を行ってきた新文芸坐だが、新時代の観客のニーズに対応してチケットシステムも大幅変更。「自由席・入替なし・当日券のみ」がこれまでのスタイルだったが、これからはオンライン、窓口で購入可能の「指定席・入れ替え制・前売り券あり」と変更。さらに2本の作品それぞれが「当日であれば度の回を選んでみてもOK(続けて観なくてもいい)」、ということでオンライン上での混雑状況や座席の空き具合を確認でき、朝1本見て夜もう1本を見るというスタイルもできることに。また毎土曜のオールナイト上映、1本立てレイトショー、モーニングショーも継続(入場料は改定、後日HPなどで発表)という。
新たな試みとしてロビー(フリースペース)も大きくレイアウト変更。「貸館」としての利用も可能になる。個人や団体の上映会も可能で、新導入の演出用照明を用いたライブ、結婚パーティなどにも利用できる。
オープニングの上映作品はリニューアル記念として『4Kで甦る黒澤明』を用意。上映作品は「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」「赤ひげ」「野良犬」「生きる」「影武者」(「赤ひげ」のみ35ミリ上映)で、4月15日から23日まで(17日を除く)。同期間は特別レイトショーで「キングコング対ゴジラ完全版」「モスラ」「地獄の黙示録ファイナルカット」「夜叉ヶ池」「太陽がいっぱい」「ショーガール」「ドニ―・ダーコ」を上映。5月5日からは『溝口健二の世界』を予定。
4月17日にはオープニング・アニソンライブ&公開オーディション(ゲスト=石原慎一、うちやえゆか)を開催する。