<ヌーヴェル・バーグの兄貴分>ロメールが紡ぐ、四つの恋のお話。
生涯にわたって女性を描き続けた恋愛悲喜劇の巨匠、エリック・ロメール。<六つの教訓話>シリーズ、<喜劇と格言劇>シリーズに続くこの<四季の物語>は、穏やかな別荘を舞台に女性たちの奇妙な諍いを描く『春のソナタ』、3人の女性の間で揺れ動く、シリーズで唯一男性が主人公の『夏物語』、40代女性の恋と友情をテーマにした『恋の秋』、運命に弄ばれながら愛を探す主人公を見つめた『冬物語』から構成される珠玉のシリーズ。
70歳を超え、円熟期を迎えていたロメールがとらえる恋愛模様や感情の機微、等身大の人々を描く瑞々しく繊細なタッチは時代を超えて観客に愛され続けている。この度完成した予告編は、ピアノの音色とともに各作品のシーンがつなぎ合わされた、軽やかなものとなっている。
『春のソナタ』Conte de Printemps
1989 年/フランス/カラー/107 分 ©1989 Les Films du Losange
哲学教師の女性、パーティーで出会った女の子、それから彼女の父親とその恋人…パリの家とフォンテーヌブローの別荘で、女たちの奇妙な諍いが始まる。美しい春の庭で繰り広げられる、三人の女と一人の男の恋愛ゲーム。
『夏物語』Conte d'été
1996 年/フランス/カラー/114 分 ©1996 Les Films du Losange
ヴァカンスを恋人と過ごすため、リゾート地へやってきたガスパール。クレープ屋で働くマルゴと親しくなるが、そんな中パーティーで知り合ったソレーヌとも急接近。そんな中恋人もやってきて…『海辺のポーリーヌ』とセットで語られることも多い、ロメール最後の夏休み映画。
『恋の秋』Conte d'automne
1997 年/フランス/カラー/112 分 ©1997 Les Films du Losange
親友同士のイザベルとマガリ。イザベルは夫の死後独身を貫いているマガリを心配するが、ワイン畑を営む彼女に焦る様子はない。対照的な二人の関係や、ペアの相手が入れ替わる様など、『友達の恋人』との対応関係も面白い恋と友情の話。
『冬物語』Conte d'hiver
1991 年/フランス/カラー/114 分 ©1991 Les Films du Losange
フェリシーは旅先で知り合ったシャルルと運命的な恋に落ちるが、旅から戻ったあと、彼に教えた
自宅の住所の間違いに気が付く。運命に弄ばれながら本物の愛を探し求める女性の信念と、やがて
訪れる奇跡を描く。
★初日プレゼント配布決定!
ロメール映画の編集者として活躍したマリー・ステファンのインタビューが掲載された特製リーフレットを、ヒューマントラストシネマ渋谷の初日5月13日(金)初日入場者100 名様にプレゼント。*チケット販売順ではなく入場順にお渡し。