赤ちゃんを高く売る。それだけのはずだった――
<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った、赤ん坊の母親、ベイビー・ブローカーの男たち、そして彼らを現行犯逮しようと静かに追いかける刑事――彼らが絡み合いながら繰り広げる、一風変わった旅路を描く、是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』。
本作は、先日発表された、第75回カンヌ国際映画祭(2022年5月17日(火)~5月28日(土)開催)【コンペティション部門】への正式出品決定でも話題を呼んでいる。カンヌ国際映画祭で是枝監督作品が【コンペティション部門】に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり、6回目(同映画祭への出品自体は8回目)となる。
また本作は韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画となり、主演を務めるのは、2020年アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ。パルムドール受賞『万引き家族』の是枝裕和監督×アカデミー賞受賞『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ主演で贈る『ベイビー・ブローカー』に、早くも期待の声が上がっている。
今回解禁となる場面写真は、赤ん坊を抱いたソン・ガンホ演じるベイビー・ブローカーのサンヒョンと、その相棒のカン・ドンウォン演じるドンスに加え、2人と共に旅をすることになったイ・ジウン(IU)演じる赤ん坊の母親ソヨンが波止場でこっそりと取り引きしているようなカットや、彼らを検挙しようと尾行を続けるペ・ドゥナ演じる刑事スジンとイ・ジュヨン演じる後輩のイ刑事が車内から様子を伺っているカット、さらには赤ん坊をしっかりと抱き夜の街を歩くサンヒョンとドンスなど劇中の雰囲気が垣間見られるシーンカットに加え、古びたクリーニング店で年季が入ったミシンで作業をしながら何かを見つめるサンヒョン(ソン・ガンホ)や、自身が育った養護施設の教室に入ってきた様子のドンス(カン・ドンウォン)、トランシーバーを握り物憂げな表情をする刑事スジン(ペ・ドゥナ)、雑然としたワゴンの後部に腰掛け視線は鋭いもののどこか心細げな表情を浮かべるソヨンなど、それぞれの役柄が見えてくるようなキャラクターカットになっている。
<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った彼らが、その旅の先で見つけるものは何なのか…?是枝裕和監督の最新作にして、初の韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』がカンヌでどんな話題になるのかも注目したい。
『ベイビー・ブローカー』
■監督・脚本・編集:是枝裕和
■出演:ソン・ガンホ カン・ドンウォン ペ・ドゥナ イ・ジウン イ・ジュヨン
■製作:CJ ENM ■制作:ZIP CINEMA ■制作協力:分福
■提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
■配給:ギャガ
2022年6月24日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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