1970年代の麻薬カルテルが台頭するコロンビアを舞台に著名な公衆衛生専門家ゴメス博士の半生を息子の視点で描いた映画「El OLVIDO QUE SEREMOS」が、邦題を『あなたと過ごした日に』として2022年7月20日(水)より東京都写真美術館ホールほか全国順次公開となることが決定した。

エクトル・アバド・ゴメス博士の波乱の人生を、息子の視点で描いた真実の物語

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原作は、手洗いの大切さを説き、貧しい地域の子供たちのために「Future of Children(子供達の未来)」というプロジェクトを立ち上げ、公衆衛生に人生を捧げ、自由を信奉し平等な社会の実現を目指し、医者としての責務を果たそうとしたエクトル・アバド・ゴメス博士の半生を、スペイン語文学の今を代表する作家であり息子のエクトル・アバド・ファシオリンセが息子の視点から綴った、世界20 ヵ国以上で愛読される回想録。ノーベル賞作家のマリオ・バルガス・リョサが「近年で最高の読書体験」と絶賛したベストセラー作品だ。

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監督は、カルロス・サウラ、ペドロ・アルモドバルらと並ぶスペインが世界に誇る巨匠フェルナンド・トルエバ。『ベルエポック』(93)ではアカデミー賞外国語映画賞に輝き、アニメーション映画『チコとリタ』(10)ではアカデミー賞長編アニメーション作品賞にもノミネートされた映像の魔術師。音楽は、セザール賞作曲賞を2 回受賞しているポーランドの作曲家ズビグニエフ・プレイスネル。クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『ふたりのベロニカ』、「トリコロール」三部作で世界的に有名な音楽家は重厚さと力感に溢れた美しい調べで作品を彩る。本作は2020 年アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表作に選出され、2020 年カンヌ国際映画祭正式出品、2021 年ゴヤ賞最優秀イベロアメリカ映画賞を受賞した期待の一作。暴力とドラッグだけでない、21 世紀に語られるべき新たな「ラテン映画」が誕生した。

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映画『あなたと過ごした日に』予告編

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不屈の医師であり良き父でもあったエクトル・アバド・ゴメス博士を演じるのは、最優秀賞男優賞と助演男優賞、2 度のゴヤ賞を獲得した個性派俳優ハビエル・カマラ。愛の奇跡を切なく描いたペドロ・アルモドバル作品『トーク・トゥー・ハー』(02)で注目されたスペインを代表する名優だ。父を慕う少年時代の息子役に、新鋭ニコラス・レジェス・カノ。青年時代の息子役を、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作『MEMORIA メモリア』(21)でティルダ・スウィントンと共演したフアン・パブロ・ウレゴが演じる。

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エクトル・アバド・ゴメスとは?

アンティオキア県出身の公衆衛生専門家(1921 年 12 月 2 日ヘリコ生まれ 1987 年 8 月 25 日メデジン没)。健康 医学の研究者エクトル・アバド・ゴメスは、コロンビアで人権擁護家として知られている。政治家、民主主義者、ジャーナリスト、作家でありエ ッセイスト、ア ンティオキア大学医学部教授でもあるアバド・ゴメスは、しばし自らを社会学者および人類学者とも称していた。青年期から、特に低所得者層コミュニティーでの、教育、予防医学、プライマリヘルスケアを専門とし、公衆衛生問題に関する彼の知見はコロンビア政府のプログラムに取り入れられたこともある。医師および大学教授としては、高等教育の革新者であり、社会的な焦点が不足していると考えてい たフランス型の個人主義的な医療訓練制度の導入に強く反対した。また、経済的な資源が、戦争や軍事費ではなく、大多数の飲料水のために転用されるよう戦っ た。新聞や雑誌にさまざまなテーマに関する見事な論戦を用いた多数の記事を書き、読者に対しては、良識と民主主義、そして平和共存を求めた。

© Dago García Producciones S.A.S. 2020

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