引退したゲイのヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画「SWAN SONG」が、邦題を『スワンソング』として2022年8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開となることが決定した。

実在の人物をモデルにしたハートフル・ロードムービ ーが日本上陸

現役生活を遠の昔に退き、老人ホームでひっそりと暮らすパットは 思わぬ依頼を受ける。か つての顧客で、街で一番 の金持ちであるリタが、遺言で「パットに死化粧を」とお願いしていたのだ。 ゲイとし て生き、 最愛のパートナー であ る デビッドを早くにエイズで失っていた パット は 、 リタ
の遺言によって さまざまな思い出が去来 す る 。すっかり忘れて いた生涯の仕事へ の情熱 や 、友人でもあるリタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在 …。ヘアメイクドレッサーとして活躍してきたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”にとっての「スワンソング」は、はたしてわだかまりを残したまま亡くなってしまった親友であり顧客のリタを 、天国へと送り届ける仕事になるのか 。

画像: 実在の人物をモデルにしたハートフル・ロードムービ ーが日本上陸

監督のトッド・スティーブンスは、 17 歳の時にオハイオ州のゲイクラブで “ミスター・パット こ と パトリック・ピッツェン バーガー が踊っているのを見て 衝撃を受け 、 映画の道へ進んでから も 、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした 作品を撮りたい と 思い続け、その念願を叶えた 。自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、 実在 の 人物 を モデル に、 エイズが蔓延した90 年代 から現在に至るゲイカルチ ャーを真摯に見つめ、 社会的な立ち位置や相続問題など の リアルなトピックも物語に取り込みながら誠実 に 描 い た 作品 と な ってい る 。

主演は、 ドイツ出身でハリウッド作 品でも 多数 活躍する世界的名優、ウド・キアー。初期の『悪魔のはらわた』から、近年はラース・フォン・トリ アー作品まで怪優ぶり を 発揮するキア ー が、その強烈な個性はそのままに、人生最後の仕事への逡巡をエモーショナルに表現。時には激しく感情をあらわにして、時には静かに哀感を漂わせ、共感を 誘う名演技を披露する。共演は『プロミシング・ヤング・ウーマン』のジェニファー・クーリッジ、 TV シリーズ「アグリー・ベティ」のマイケル・ユーリー ら。ユーリーはゲイであると公言した俳優、 TV プロデューサーとしても知られる。

「スワンソング」
監督トッド・スティーブンス
出演:ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス
配給:カルチュア ・ パブリッシャーズ

© 2021 Swan Song Film LLC

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