『男と女』『Z』『暗殺の森』など数々の名作に出演して人気を博したフランスの名優ジャン=ルイ・トランティニャンが2022年6月17日仏ガール県の自宅で死去したことが仏メディアなどで報じられた。享年91。

トランティニャンは数年前から前立腺がんを患っていたそうで、手術などの治療は拒否していたという。
1930年、仏ボクルーズ県生まれのトランティニャンは55年に映画デビュー。『素直な悪女』(56)『危険な関係』(59)『激しい季節』(59)などで頭角を表し、66年、クロード・ルルーシュ監督、アヌーク・エーメ共演の『男と女』がカンヌ国際映画祭でグランプリ(当時)を受賞し、世界的に知られるように。アラン=ロブ・グリエ監督の『嘘をつく男』(68、日本は特集上映)でベルリン国際映画祭男優賞、コスタ・がブラス監督の『Z』(69)でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。
ほかにクロード・シャブロル監督の『女鹿』(68)、エリック・ロメール監督の『モード家の一夜』(69)、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺の森』(70)、ルネ・クレマン監督の『狼は天使の匂い』(72)、フランソワ・トリュフォー監督の『日曜日が待ち遠しい!』(83)、クシシュトフ・キエシロフスキー監督の『トリコロール/赤の愛』(94)など名監督たちの秀作に次々起用されながら、一歩でマカロニ・ウエスタン『殺しが静かにやってくる』(68)、『刑事キャレラ/10+1の追撃』(71)、『フリック・ストーリー』(75)のようなアクション系作品にも出演する幅の広い演技力を披露。
晩年はミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』(12)『ハッピーエンド』(17)などで活躍し、『男と女』の当たり役ジャン・ルイのその後を描く『男と女Ⅱ』(86)、『男と女 人生最良の日々』(19)で、監督ルルーシュ、共演アヌーク・エーメのトリオで作り続けた。

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