日本初公開作品も多数
去年めでたく初の⾳楽映画祭を開催して、とてもいい感触を得られました。そこで調⼦に乗って第2 回の開催です。今回は⽇本初公開の作品がいくつかあり、昨年の話題作もライン・アップに加えました。ジャンル的に多岐にわたったライン・アップになっています。ロック、ルーツ・ミュージック、ソウル、ジャズ、レゲェ、アフリカ、インド、⽇本の⺠謡、クラシックまで扱った様々な映画を集めました。⾳楽好きの映画ファン、映画好きの⾳楽ファン、共に好奇⼼を刺激する作品が揃っていると思います。東京の開催が終わった後地⽅でも展開する予定です。上映希望の映画館があればぜひご連絡ください。 ピーター・バラカン
電気による録⾳が可能になった1925年からアメリカ各地の住⺠を視野に⼊れたレコードが作られるようになった。そのプロセスを描いた4部作のドキュメンタリー『アメリカン・エピック 全4エピソード』ではフォーク、カントリー、ブルーズ、ジャグ・バンド、ゴスペル、ケイジャン、ネイティヴ・アメリカン、ハワイアン、ラテンの世界を掘り下げ、エピソード4では甦らせた20 年代の機材で現役世代のミュージシャンたちが当時の曲を再現する姿が記録されている。
1980年代のロンドンのレゲエ・シーンを舞台にした『バビロン デジタルリマスター版』、今年惜しくも亡くなったジャン=ジャック・べネックスの傑作『ディーバ デジタルリマスター版』、ワールドプレミア上映となる⺠謡クルセイダーズのドキュメンタリー作品『ブリング・ミンヨー・バック!』、イギリスのロックが誕⽣したロンドン⻄部にあった地下室(「イーリング・クラブ」)についてのドキュメンタリー作品『ブリティッシュ・ロック誕⽣の地下室』、ノーベル⽂学賞を受賞した詩⼈として有名なラビンドラナート・タゴール。インドの特にベンガル地⽅では彼が作曲した数々の歌は時代が⼤きく変わった今も驚くほど広く歌い継がれています。そのドキュメンタリー作品『タゴール・ソングス』。
今年のアカデミー賞・⻑編ドキュメンタリー賞&グラミー賞 最優秀ミュージック・フィルム賞のW 受賞をしたクエスト・ラブ監督作『サマー・オブ・ソウル(あるいは、⾰命がテレビ放映されなかった時)』。アメリカ南部アラバマ州の僻地で1960 年代初頭につくられたレコーディング・スタジオからソウル・ミュージックの多くのヒットが⽣まれた物語のドキュメンタリー『⻩⾦のメロディ マッスル・ショールズ』、昨年話題を呼んだスパイク・リー×「トーキング・ヘッズ」のデイヴィッド・バーン映画『アメリカン・ユートピア』、アフリカのコンゴで1950 年代にキューバのラテン⾳楽に独⾃の解釈を加えたミュージシャンたちは祖国に新たなアイデンティティをもたらした⾳楽についてのドキュメンタリー『ルンバ・キングズ』の上映が決まった。
【上映作品】
⽇本初公開作品↓
『アメリカン・エピック エピソード1 ザ・ビッグ・バン 元祖ルーツ・ミュージックの誕⽣』
『アメリカン・エピック エピソード2 「⾎と⼟」過酷な労働から⽣まれたブラック・ミュージック』
『アメリカン・エピック エピソード3 多⺠族⾳楽国家アメリカ』
『アメリカン・エピック エピソード4 セッションズ』
『バビロン デジタルリマスター版』
『ブリング・ミンヨー・バック!』
『ルンバ・キングズ』
『ブリティッシュ・ロック誕⽣の地下室』
その他↓
『タゴール・ソングス』
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、⾰命がテレビ放映されなかった時)』
『ディーバ デジタルリマスター版』
『⻩⾦のメロディ マッスル・ショールズ』
『アメリカン・ユートピア』
追加上映作品は後日発表。
Peter Barakanʼs Music Film Festival 2022 (全て英語表記でお願いします)
⽇時: 2022 年9 ⽉2 ⽇(⾦)―9 ⽉15 ⽇(⽊)
会場: ⾓川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町 8 階)
主催: マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給: コピアポア・フィルム 宣伝: VALERIA
協⼒: ディスクユニオン