2018 年アカデミー賞 外国語映画賞 エストニア 代表
原作はエストニアの作家アンドルス・キビラークのカルト的ベストセラー。2018年アカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表。『ムカデ人間』のハイター役でカルト的人気を誇るドイツの名優ディーター・ラーザーは、2017年に撮影した本作が遺作となった。
![画像1: 2018 年アカデミー賞 外国語映画賞 エストニア 代表](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782943/rc/2022/07/23/ef193855756916815c31169ee5348a8d429ba177_xlarge.jpg)
月の雫の霜が降り始める雪待月の11 月、「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻ってきた死者は家族を訪ね、一緒に食事をしサウナに入る。精霊、人狼、疫病神が徘徊する中、貧しい村人たちは「 使 い 魔 クラット」を使役させ隣人から物を盗みながら、極寒の暗い冬をどう 乗り切るか思い思いの行動をとる。農夫の娘リーナは村の青年ハンス に想いを寄せている。ハンスは領主のドイツ人男爵の娘に恋い焦がれる余り、森の中の十字路で悪魔と契約を結ぶ──。
![画像2: 2018 年アカデミー賞 外国語映画賞 エストニア 代表](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782943/rc/2022/07/23/296d9ffc1ea1748ddc8c16624c83a9478841be52_xlarge.jpg)
真夜中の十字路での悪魔的な出会い。満月の狼への変身と愛の特効薬。ペストを村から追い出すための奇策。白装束の死者の列。森の暗い松の間から漏 れる月光…。フォークロア、ゴ シック、ロマンス、ブラックユーモア、そして愛と哀愁をシームレスに縫い合わせ、凍てつく朝のように冷たくも美しい、ただひたすらに詩情溢れる少女と水と風の美しい物語は、深いため息とともに観客に魔法をかけることだろう。
『ノベンバー』予告編 10.29(土)シアター・イメージフォーラム公開ほか順次全国公開
www.youtube.com「死者の日 」とは?
10月 31 日 のハロウィン から連続して、 11 日 1 日の 「 諸 聖人 の 日」 All Saints Day 、 11 月 2 日の 「 死者 の 日」 All Souls Day と続く。この 「 死者 の 日」 は 今まで 亡 く な った 先祖を思い出し 、 追憶する日である。「万霊節」と訳される。 日本でこれに該当する日は「お盆」である。お盆は 8 月 15 日に行われる。この日は先祖が里帰りすると信じられて、お墓などにお参りする日である。ハロウ ィ ンや万霊節はキリスト教が普及する前の土着宗教の風習が起源であるようだ。そして、キリスト教では、死者を追憶する日として重要な日となっている。
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