逆境を跳ね返す野性的なロッキーの拳は本能で演じるスタローンの役者人生そのもの!
映画史に残る金字塔が、監督・脚本・主演を務めたシルヴェスター・スタローン自らの手により再構築され、ディレクターズ・カット版として約35年の時を経て帰ってきた!
数々の伝説を打ち出したフィラデルフィアのスーパースター「ロッキー」は、今も世界中から愛されつづけているが、スタローンは以前から『ロッキー4』を望みどおりの作品へ編集し直したいと強く思っていた。そして、コロナ禍によるロックダウン期間中、スタローンは長い間計画していた『ロッキー4』の再編集に取り組んだ。物語を引き締め、音響を調整し、いくつかの場面を削り、新たな場面を追加していく・・・。スタローンはロサンゼルスの編集室で何百時間もかけて、未使用の映像も含め見直し、代替音声トラックや代替音楽について考え、カットすべきシーンは?新しいアングルがないか?など必要なシーンや音楽を徹底的に探した。
その結果、映画全体に散りばめられた未公開シーンは「42分」。もともと91分だった本編尺は、94分と3分強増えたのみだが、今回の再編集によって、ロッキーがファイターの本能を思い出す旅、殺人マシーンとして育てられたイワン・ドラゴの心の変化、アポロ・クリードが自ら選んだボクサーとしての生き様などを強調し、映画の核であるドラマをより濃く描くことに成功。再構築された『ロッキーVSドラゴ』は、物語に深みが増し、80年代に社会が抱いていた米ソ間の核摩擦による不安や恐怖を、今を生きる我々に伝えながら、ロシアの現状をスタローンが先読みしたかのような新解釈も追加されている。
この度解禁となったスタローンが自らのキャリアを振り返る特別動画《ロッキーのレガシーとスタローンの経歴》の中で、自身の特徴的な声について「俺の声はいろんな事が重なってできた。口が片方だけ曲がっていて声がとても深いんだ。」「(発話障害も)人が理解できる程度になるまで努力したが、決してクリアで透き通った声にはならない。ネイチャードキュメンタリーのナレーションをすることはないだろう。でも、私が演じているキャラクターにはぴったりなんだ。誰とも同じじゃない、俺ならではの声だから。」という言葉から、スタローンの唯一無二の声も俳優のキャリアにとって欠かせないものであったことが伝わってくる。ロッキーというキャラクターを作り上げていくにあたっても、「俺は運動神経がいいとは言えないが動物的なんだ。多くの人が殺人本能を隠しているが俺の場合は表面に現れている。ロッキーがパンチを繰り出すとき、技術はなくてもその粗暴さは野生的な本能からくる。それがロッキーの強さの源だ。」と語り、ロッキーのキャラクターとスタローンが歩んで道を重ねキャラクターへの愛着、そして「ロッキー」への強い想いを語っている。
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