アニメーション界のレジェンドが創り出した登場キャラクターの誕生秘話
ユニークで特徴的なキャラクターたちが生まれたのは、「カンフー・パンダ」や「ヒックとドラゴン」などの登場キャラクターを担当したアニメーション界の伝説の人物二コラス・マーレットがプロジェクトに興味を持ってくれたのがきっかけだったと、監督のアレクサンドル・ヘボヤンは語っている。大きな耳を動かしながら感情を表現する牧神のような風貌のミューンや、蝋でできた少女グリムなど独特なキャラクターはマーレットのデッサンから誕生した。またデッサンに忠実に色付けされ加工されたものが映像に残ることを重視する中、登場人物の表現の全てに加えて、細部までもが実際に描かれたグラフィックだと言い、その部分こそが、伝統的な日本のアニメーションに似ている部分かもしれないと語っている。
多数の実力派スタッフの参加と協力
本作には企画時から数多くの実力派スタッフが参加し、そのことは資金獲得にも有効に働いた。「シャーク・テイル」(04)「カンフー・パンダ」(08)、「ヒックとドラゴン」(10)など、ドリームワークスの主要長編のキャラクターデザインを歴任したニコラス・マルレットが、キャラクターデザインを担当。「コララインとボタンの魔女」(09)、「ブレンダンとケルズの秘密」(09)のブリュノ・クレが音楽を担当した。「コララインとボタンの魔女」は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)のヘンリー・セリックの監督作品であり、原作小説は『もののけ姫』(97)の北米公開版脚本を担当したニール・ゲイマンだった。
制作スタジオはフランスとカナダに拠点を持つON ANIMATION。準備作業はパリで、実制作はモントリオールのスタジオで、総勢150名のスタッフを動員して行われた。なお、ON ANIMATIONは3Dとストップモーションを融合させた長編「リトルプリンス 星の王子さまと私」(15)も制作している。同作のマーク・オズボーン監督は「カンフー・パンダ」の監督でもあり、本作にも様々な助言を行っていたという。
この度発売する『ミューン 月の守護者の伝説』は、太陽と月が同時に存在する不思議な世界を舞台に、“月の守護者”に選ばれたミューンが仲間と共に困難に立ち向かう勇気と成長の冒険物語。アニメーションの最高峰の映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭にてクリスタル賞(グランプリ)にノミネート、東京アニメアワードフェスティバル(TAAF2015)では優秀賞を受賞している。国内外で大きな話題作となった『ミューン 月の守護者の伝説』をブルーレイやDVD、デジタル配信でぜひ楽しんで欲しい。
『ミューン 月の守護者の伝説』
11 月16 日(水)ブルーレイ・DVD 発売/デジタル配信開始(購入/デジタル)
『ミューン 月の守護者の伝説』 ブルーレイ 5,170 円(税込)
『ミューン 月の守護者の伝説』 DVD 4,180 円(税込)
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