始業時間の2時間以上前に出社するのは当たり前、終電間際の深夜帰宅も通常運転。鬼上司からは指示を待って呼吸しているだけで数時間にも及ぶ説教をされ、超絶厳しいノルマにも毎日のように苦しめられ…。憧れのバリキャリ生活とはかけ離れた、とんでもないブラック企業の営業部に配属されてしまった22歳の社畜OL・ちえ丸。でも彼女は、そんな地獄のような環境下でも決して腐りはしない。時には心の中で激しいツッコミを入れながら、時には周囲の人々からの言葉や行動にジーンとしながら、不屈の精神で一歩一歩、着実に社会の荒波の乗り越え方と生きるたくましさを身に付けていくのだった――。
原作は、チャンネル登録者数34.6万人(※22年12月末時点)を超え社会人に絶大な支持を集めるYouTubeチャンネル「社畜OLちえ丸」が22年に出版したエッセイ本『自己肯定感が低くて挫けそうな時、明日の自分のためにゆでたまごをつくる』 (著者:ちえ丸/KADOKAWA刊)。
脚本は、NHK「これは経費で落ちません」ほか、去年NHKドラマ・BSプレミアム「しずかちゃんとパパ」で『第48回放送文化基金賞・テレビドラマ番組・優秀賞』と『第38回ATPテレビグランプリ・ドラマ部門・優秀賞』をW受賞した、蛭田直美。“蛭田ワールド”全開の脚本を、主人公の社畜OL・築丸ちえ子(通称:ちえ丸)を玉城ティナが演じる。
玉城ティナ「明日への小さな活力になってもらえるような作品になったら一番うれしい」
玉城が演じるのは、学生時代に動画で見たバリキャリ営業OLの生活スタイルに憧れを抱く新社会人のちえ丸。朝6時に起きて白湯を飲み、ヨガを行ってから早めに出勤。誰もいないオフィスでコーヒーを楽しんで・・・というオシャレルーティーンを夢見たちえ丸は猛勉強&必死の就職活動の末に見事内定をつかんで、念願の営業部に配属。
希望に胸を膨らませて出社したちえ丸だったが、そこで目にしたのは到底達成できそうにないノルマと何かにつけて怒鳴りつける鬼上司、早朝から深夜まで馬車馬のように働き続ける同僚たちの姿だったのでした。理想とはかけ離れた現実に打ちのめされるちえ丸でしたが、ポケットには常にお守り代わりの退職届を忍ばせ、「ノルマを達成できなくても死なないし」と自分を鼓舞。ひたむきに、ちょいちょい図太く、時々落ち込みながらも明るく前向きに奮闘していく。
玉城は2012年より雑誌「ViVi」専属モデルとして活躍し、女優としても映画『惡の華』や『グッバイ・クルエル・ワールド』などでは狂気をはらんだ女性像を魅せ、ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』では一転、鉄道を静かに深く愛する鉄オタ女子に。公開中の映画『恋のいばら』では元カノと“共犯”をしていびつな三角関係を築いていく役どころを熱演するなど、幅広い演技力を発揮してきた今最も旬な若手女優の一人。
玉城にとって今回のちえ丸役は新たな挑戦だったようで「『私にできるのかな!?』というのが最初の正直な印象でした」とコメント。一方で「セリフは馴染みやすい会話が多く、撮影現場でも監督をはじめ皆さんが毎回リアクションを取ってくださるので、私もちえ丸というキャラクターを『どうしたら面白くなるかな?』と考えながら演じることができました」と語り、「ちえ丸は厳しい現実や高い壁があっても人のせいにせずに自分で乗り越えようとする、弱さよりも強さが際立つ女性。私とちえ丸では業種は違いますが、自分の選んだ道を自分なりに進んでいきたいと思う気持ちは似ているのかなと思いました。見てくださった方にとっての明日への小さな活力になってもらえるような作品になったら一番うれしいなと思っています」とアピールしている。
築丸ちえ子(ちくまる・ちえこ)=ちえ丸役
玉城ティナ コメント
ちえ丸は今までに演じたことのないキャラクターだったので、台本を読ませていただいた時は『私にできるのかな!?』というのが最初の正直な印象でした。ですがセリフは馴染みやすい会話が多く、撮影現場でも監督をはじめ皆さんが毎回リアクションを取ってくださるので、私もちえ丸というキャラクターを『どうしたら面白くなるかな?』と考えながら演じることができました。
ちえ丸は厳しい現実や高い壁があっても人のせいにせずに自分で乗り越えようとする、弱さよりも強さが際立つ女性。私とちえ丸では業種は違いますが、自分の選んだ道を自分なりに進んでいきたいと思う気持ちは似ているのかなと思いました。
見てくださった方にとっての明日への小さな活力になってもらえるような作品になったら一番うれしいなと思っています。
怖すぎる鬼上司、小声すぎる同僚、高飛車な先輩、空気のような上司…
ちえ丸を迎え入れる営業部の人々も、かなりの個性派揃い。始業時間よりも早く出社したちえ丸に「遅い!」と怒鳴り、何が何でもノルマを達成させようとするパワハラ鬼上司を演じるのは、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演し、ドラマ「DORONJO/ドロンジョ」でも主人公を徹底的に鍛え抜こうとする伯父役を怪演した実力派俳優の平山祐介。
ちえ丸の後に営業部に入ってくる新入社員で対人恐怖症気味な藤木リョウ役を2015年の映画「ソロモンの偽証」での怪演が話題になって以降、ドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」、連続テレビ小説「エール」、「17才の帝国」などで数多くの役を繊細に魅せてきた若手俳優の望月歩が、ちえ丸の先輩で何かにつけてマウントを取ってくる三村理菜役を佐藤玲が務める。
また、爽やかキャラだが常に場の空気を読む日和見主義でもある営業部の風戸大翔役に田村健太郎、いつもニコやかで空気のような存在の癒しキャラの部長役にコウメ太夫、一見物腰柔らかだけど物言わぬオーラで苦言を呈すお局様の佐古山かずえ役に阿南敦子が扮するなど、バラエティー豊かなキャスト陣が脇を固めている。
キャラクター紹介
築丸ちえ子(ちくまる ちえこ)・・・玉城ティナ
通称:ちえ丸。バリキャリ営業OLを目指し、厳しい就職活動を経てとある企業に入社。花形部署である営業部に配属されるも、いきなり「ちえ丸」というアダ名を付けられた上に過酷なノルマと労働環境、そして鬼上司と厳しい先輩たちからのキツイ洗礼を浴びることに。日々心が折れそうになりながらも“デキる営業”に成長すべく奮闘していく。
藤木リョウ(ふじき りょう)・・・望月歩
ちえ丸と同じ営業部に入ってきた新入社員。実は会社の社長の甥で、親に強制的に入社させられた。元々ひきこもりであったためか常に小声で対人恐怖症気味。自分で作ったヒーローキャラ「バカチンガー」を描くことでストレスを発散している。
三村理菜(みむら りな)・・・佐藤玲
営業部の先輩。配属26日目にしてノルマを達成したという偉業を持つ。その優秀さゆえに何もできないちえ丸をバカにしている傾向があるが、ある事件をきっかけに変化が…?
風戸大翔(かざと はると)・・・田村健太郎
営業部の先輩で爽やかキャラ。常に場の空気を読んでいる日和見主義。貧しい家庭で育ったこともあってか社長の甥でコネ入社の藤木にはついネチネチと厳しく当たってしまう。
部長・星野賢治(ほしの けんじ)・・・コウメ太夫
ちえ子に「ちえ丸」という呼び名を付けた張本人。いつも温厚だが普段は存在感がなく、たまにちえ丸や藤木を元気づけてくれる。
佐古山かずえ(さこやま かずえ)・・・阿南敦子
営業部の先輩で、お局様的な立ち位置。ちえ丸にお菓子を配ったり営業から戻ったときには声を掛けたりと振る舞いは優しいが、その言葉の裏には嫌味が含まれていることも。なんだかんだで社内のルールや振る舞い方を教えてくれる存在。
鬼上司・分倍河原竜児(ぶばいがわら りゅうじ)・・・平山祐介
ちえ丸が最も恐れている上司。遅刻をしていなくても「定時は消費期限じゃねぇ!賞味期限だ!」という名言(?)を残し、数時間にも及ぶ説教は当たり前。月のノルマを達成することと「ホウレンソウ」を何よりも重視する“歩くパワハラ”。
「社畜OLちえ丸日記」
2023年2月10日(金)21時からHuluで独占配信スタート
以降、毎週金曜21時に新エピソード更新[全15話]
出演:玉城ティナ
望月歩 佐藤玲 田村健太郎 コウメ太夫 / 阿南敦子 平山祐介 ほか
原作:『自己肯定感が低くて挫けそうな時、明日の自分のためにゆでたまごをつくる』著者:ちえ丸/KADOKAWA刊)
脚本:蛭田直美
監督:横尾初喜、小山亮太
コンテンツプロデューサー: 吉田絵、岩長真理
プロデューサー: 星野恵 (AX-ON)
Hulu:茶ノ前香、中村梓
宣伝:荒井智美、木之下ゆり子
制作:AX-ON 製作著作:日本テレビ