アカデミー賞®︎作品賞・脚色賞にノミネートされた話題作『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(2023年5月26日公開)。本作の脚本について、出演者のクレア・フォイがその魅力を明かしてくれた。

ベストセラー小説をサラ・ポーリーが映画化!

原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説『WOMEN TALKING』。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。
監督は『死ぬまでにしたい10のこと』(03)などで女優として活躍しながら、2006年、『アウェイ・フロム・ハー君を想う』で監督、脚本家としてデビューし数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。すでにオスカー前哨戦では脚色賞を数多く受賞、アカデミー賞®にもノミネートされた。

主演はその演技力で2度アカデミー賞®にノミネートされたルーニー・マーラ。その他、Netflixのドラマシリーズ「ザ・クラウン」で主演女優賞、最優秀ゲスト女優賞と2度エミー賞を獲得したクレア・フォイ、ジェシー・バックリー、日本でも『007』シリーズ、Q役でおなじみのベン・ウィショーなどそうそうたるメンバーが出演。 出演とプロデュースを務めたオスカー女優フランシス・マクドーマンドは本作のオプション権を獲得後、ブラッド・ピットが率いる映画制作会社PLAN Bへ話を持ち込み、映画化が実現した。PLAN Bはその意欲的な映画製作で『ムーンライト』(16)、『ミナリ』(20)など数々のオスカー受賞作を手掛けている。

画像1: ベストセラー小説をサラ・ポーリーが映画化!

アカデミー賞®をはじめ、数々の賞で脚色賞にノミネート・受賞している本作。今月12日には、ミネソタ映画批評家協会賞で作品賞・監督賞・脚本賞をはじめとする5賞、オンライン映画&テレヴィジョン協会賞で作品賞・脚色賞など4賞にノミネートを果たした。様々な賞で高い評価を得る本作の脚本を担当したのは、監督でもあるサラ・ポーリー。アカデミー賞®授賞式を前に、本作にて多数の助演女優賞にノミネートを果たしたクレア・フォイが、サラ・ポーリー脚本の魅力を明かしてくれた。

クレアは「今までに読んだことのないような脚本だと思った」と話している。「初めから終わりまで一貫したストーリーとして描かれていたんです。多くの脚本は、シーンごとにト書や演出内容が書き込まれていて、読み手がどう感じ取ったら良いのかを明示的に指し示すのですが、この作品はそうではなく、さまざまな解釈の余白がありました。」
本作は、とあるキリスト教一派のコミュニティで起きた連続レイプ事件をきっかけに、女性たちが未来を懸けて話し合う48時間を描く。男たちを赦すのか、闘うのか、それとも自分たちが去るのか。議論で構成される脚本には、セリフが密に書かれていたという。「サラに「まるで戯曲のようね」と言ったのを覚えています。女性らがそれぞれの哲学や感情や事情を交差させながら議論するわけですが、そこを取っ払って視覚的な表現に委ねようとしても無理があるということをサラはちゃんと分かっていて、とても勇敢な判断をしたと思います。」
女性たちの大きな感情のうねりを言葉のかけ合いで巧みに表現したサラ監督の脚本。クレアも絶賛する戯曲のような脚本に、アカデミー賞®脚色賞受賞への期待がかかる。

画像2: ベストセラー小説をサラ・ポーリーが映画化!

また、アカデミー賞®前哨戦への数々のノミネーションを祝って、スチールを2枚解禁。 1枚は、サラ・ポーリー監督の現場でのメイキング写真。脚本の魅力を存分に語ってくれたクレア演じるサロメが、感情を爆発させる重要なシーンを演出する姿がとらえられている。 もう1枚はルーニー・マーラ演じるオーナとサロメが納屋で寄り添い合う場面写真。オーナの背中に手を添えるサロメ。激しい議論が交わされるはずの納屋で、カップを手に同じ方向を見据えるふたりの間にはどこか静かな時間も感じられる。

【STORY 】 赦すか、闘うか、それとも去る か――
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。
これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う―。
『ウーマン・トーキング 私たちの選択 』
監督・脚本:サラ・ポーリー
キャスト:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンドほか
製作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、フランシス・マクドーマンド
製作総指揮:ブラッド・ピット、リン・ルチベッロ=ブランカテッラ、エミリー・ジェイド・フォーリー
原作:ミリアム・トウズ(「WOMEN TALKING 」)配給:パルコ ユニバーサル映画

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