監督のベン・アフレックが明かしたキャスティングに関する秘話とは―
1984年ナイキ本社。経営難で売り上げが落ちている中、ソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)は、CEOであるフィル・ナイト(ベン・アフレック)からバスケットボール部門を立て直すよう言い渡される。しかし、コンバースとアディダスが83%を占めるバスケットシューズ界で、ナイキの前に立ちはだかる壁は大いに高かった。自分たちが負け犬だと嘆く中、ソニーとその上司のロブ・ストラッサ―(ジェイソン・ベイトマン)が見つけたのは、なんと!!!当時まだド新人でNBAデビューもしていないある選手だった…自分の人生を賭けてその選手の母親に会いに行くソニー。その選手の名前はーーマイケル・ジョーダン!一足のシューズが世界を変え、日本中誰もが憧れ今なお売れ続けている伝説のシューズ“エア ジョーダン”誕生の実話が描かれる。
毎年米・テキサス州オースティンで開催される音楽祭・映画祭・最先端技術の大規模複合イベントSXSW。今年は3月10日~19日の期間で開催された。SXSW映画祭では、今年も多くの作品が上映されるなか、「AIR/エア」映画祭のクロージング作品としては3月18日にとしてワールドプレミア上映された。上映後はスタンディング・オベーションが起こり、絶賛の声が続出!最大手の映画批評家サイトのロッテン・トマトで驚異の100%のフレッシュ(3/23現在)を獲得し、「マット・デイモンとベン・アフレックによって初の共同製作された『AIR/エア』は、新シーズンのオスカー作品賞候補の第一作目である」など、絶賛の声が相次いでいる!
イベントには、監督のベン・アフレックをはじめ、共にプロデューサーを務め、主演でもあるマット・デイモンやジェイソン・ベイトマン、クリス・タッカー、ヴィオラ・デイヴィスら豪華キャストが集結した。
イベントでベンは、「私の監督人生で最も重要な夜だった」と語っており、マットも親友で長年のパートナーであるベンとの製作した本作について、「脚本を呼んだ瞬間から、映画の最後のカットに至るまで、ただただ喜びだった。これは私の人生の中でも最高の経験だった。」と数々の輝かしいキャリアを持つマット・デイモンのなかでも特別な作品になったことを述べた。また、キャスティングについては、「マイケルの了解を得ることなく、この映画をつくることは考えていなかった。マイケルが違うと感じることを一つ残らず無くため、『とくに何を大切にしたいか?』と彼に尋ねたんだ。彼はその質問に快く答えてくれ、重要視していることをいくつか教えてくれた。」と、エア ジョーダンの誕生秘話に大きく関わるマイケル・ジョーダンと本作を製作する上で、事前に話をしたようで、「その中には、ハワード・ホワイトやジョージ・ラベリングを描くことも含まれていたが、ヴィオラが自分の母親役を演じることにもかなりこだわっていた。目標はできるだけ高く設定し、そこに到達することを期待するというのは、マイケル・ジョーダンらしいと思ったよ」と、その時のエピソードを明かした。
見事その要望を実現させ、本作でマイケル・ジョーダンの母デロリス・ジョーダンをヴィオラ・ディビスが演じたが、「映画監督として、ヴィオラに演技をしてもらうことは一生の夢だった。」と、自身にとってもヴィオラの出演はとても大きなものだったと語り、また、実際に自身の監督作に出演している彼女を観て、「私が今まで見た中で最高の俳優」と表現し、「マイケルはキャスティングディレクターとしても天才的であることが判明し、さすがだと思ったよ」と、マイケル・ジョーダンの新たな才能に驚いたことを明かしていた。
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