5月はALS啓発月間　難病ALSを描いた映画3選

アメリカでは難病「ALS（筋萎縮性側索硬化症）」を多くの人に知ってもらうのを目的として毎年5月をALS啓発月間（ALS Awareness Month）としている。ALSとは、手足やのど、舌などの筋肉が痩せて徐々に弱くなっていき、意識や感覚は保たれたまま、全身が動かせなくなる進行性の難病。一般的に病状の進行は早く、延命治療となる人工呼吸器を使用しなければ、発症から平均3～5年で呼吸困難に陥り、死に至ることが多いと言われている。発症のメカニズムはまだ十分に解明されておらず、まだ根本的な治療法のない病。

この病気について多くの人に知ってもらい、研究のための支援やサポートが広がることを願ってALS啓発月間は作られた。新作映画『NO LIMIT,YOUR LIFE　ノー リミット,ユア ライフ』をはじめ、ALSについての理解を深めることのできる、ALSを描いた3本の映画を紹介。

『NO LIMIT,YOUR LIFE　ノー リミット,ユア ライフ』　6/23(金)公開

全身の筋肉が徐々に動かせなくなる難病ALSと闘うクリエイターの武藤将胤さん。妻・木綿子さんに支えられながら数々の困難を乗り越え、病気の啓発やアパレル、そして仲間とともに「目」で音楽と映像を同時に操るシステム開発や「脳波」で意志を伝える研究など最新テクノロジーを使った活動に挑戦。不足する介護人材の育成にも力を入れる。さらに病気が進んで声を失ってもAIによる合成音声や「目」でコミュニケーションが取れる装置を駆使して、その活動は限界を超えて加速していく。ハンディキャップを抱えていても、誰もが自由に表現し、生きることができる社会を目指して。そして、難病ALSが治せる日が来ると信じて…。

『ギフト　僕がきみに残せるもの』　2017年公開

元アメリカン・フットボールのスター選手だったスティーヴ・グリーソンは、難病ALSを宣告される。同じ頃、妻ミシェルの妊娠がわかり、初めての子供を授かることに。自分が生きている間に我が子に会うことができるのか、不安や葛藤と闘うなか、やがて生まれてくる息子に贈るため、毎日ビデオダイアリーを撮り続けることを決意する。グリーソン自身と家族、友人らが撮りためた1500時間にも及ぶビデオダイアリーから生まれた、ありのままの姿を映した感動のドキュメンタリー。

『博士と彼女のセオリー』　2015年公開

世界的に有名な物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生と、妻ジェーンとの愛情を描いた人間ドラマ。天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン（エディ・レッドメイン）は、ケンブリッジ大学在学中に、詩を勉強していたジェーン（フェリシティ・ジョーンズ）に出会い、恋に落ちる。その直後、スティーブンがALSを発症し、余命2年と宣告される。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。

『NO LIMIT,YOUR LIFE　ノー リミット,ユア ライフ』
6/23（金）より、T・ジョイPRINCE品川、T・ジョイ梅田ほか全国順次公開
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