“ほぼ自分”なニコラス・ケイジד満面の笑み”なペドロ・パスカル!
ハリウッド・スター、ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる! 「マンダロリアン」「THE LAST OF US」のペドロ・パスカルが、自身のイメージとは異なる“満面の笑み”キャラに挑む! そんな彼らの息の合った競演も楽しいアクション・コメディ『マッシブ・タレント』が、いよいよソフトで登場。これが映画ファンなら絶対に見ておくべき逸品なのだ!
人気俳優だったニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)は切望していた役を逃してキャリアに行き詰まったばかりか、前妻にも愛娘にも疎まれてプライベートもドン詰まり。お金にも困り、生活のために仕方なく、スペインの大富豪の道楽につきあい、そのパーティーに出席するという仕事を受ける。
ところが、この大富豪ハビ(ペドロ・パスカル)はケイジの出演作の小道具をコレクションしているほどの筋金入りのファン。“自分の才能に背を向けることは、世界に背を向けるのと一緒だ!”――そんな彼の叱咤と熱意に刺激を受けて、ケイジは俳優業への意欲を甦らせていく。
しかし、なんとCIAがハビを武器カルテルのボスとしてマークし、某国首相候補の娘を誘拐した容疑で追跡していた! そして彼らは、おとり捜査の役目をケイジに強制する。ハビとの絆と国家的ミッションの狭間に立たされたケイジ。しかし災難はこれで終わらず、彼の家族にもヒタヒタと危険が迫る。果たしてケイジは『コン・エアー』で演じたようなヒーローになれるのか!?
立場を超えた友情が試される!演じた二人の化学反応も絶妙
仕事も家庭もうまくいかず、虚無に取り巻かれているケイジと、『フェイス/オフ』を好きな作品のひとつに挙げ、『ナショナル・トレジャー』のDVD特典映像をチェックするほどケイジに心酔しているオタクなハビ。
スターとファンという立場を超えて芽生えていく、彼らの友情は危険にさらされ、試される。そんな彼らのドタバタ騒動が映画愛に彩られながら、ユーモラスかつスリリングに展開。セルフパロディを嬉々として演じるケイジと、犯罪者かもしれないが最高にいいヤツであるハビを演じたパスカルの化学反応は絶妙で、バディ・ムービーともいえるつくりに。
ドラッグでハイになったまま一緒に壁をよじ登ったり、断崖からダイブしたりなど、笑いの見せ場には事欠かない。一方で、『60セカンズ』風のカーチェイスや、『ザ・ロック』のような銃撃戦にまで発展するクライマックスのアクションは本気度満点。怒涛の展開の中で、ケイジが、さらにはハビまでも、ダメ男を返上して奮闘。その姿に、思わず胸が熱くなってしまう。
ニコラス・ケイジ、そして映画がますます好きになる!
監督のトム・ゴーミカンは、これが長編監督2作目となる俊英で、言うまでもなくケイジの大ファン。最初はケイジ本人に出演を断られたが、熱心に口説き、手紙を送って信頼を勝ち得た。ケイジがノリノリの演技を見せているのも、そのお陰だろう。
『リービング・ラスベガス』をはじめとするケイジ主演作のパロディをふんだんに盛り込みながら、この俳優の独特の個性を生かしている。陰のある役をこなしてきたパスカルの“陽”の新生面を引き出した手腕も注目すべきポイントだ。
映画談義を盛り込んだ、テンポの良いセリフのやりとりにニヤリ。離婚や借金苦などのケイジ自身についてまわったゴシップもジョークのネタとして機能する。小ネタも盛り沢山で、見直すほどに発見があるのだから、ソフト化はまさに待望だ。
どこまでが本物のニコラス・ケイジで、どこからがフィクションなのか!? そんなことを考えながら観るのも面白いし、大好きなムービースターと一緒に、映画ばりの奔走を体験するハビの姿にも夢がある。鑑賞後には、ケイジがもっと好きになり、そして映画がますます好きになるに違いない!
映画ファンは、ここにも注目!
CHECKⅠ
復活?落ちぶれてないけどな!全世界で大絶賛
ニコラス・ケイジは世界中で知名度があり、ユーモラスな部分も含めて愛されている俳優。そんな彼がセルフパロディを徹底的に演じるとなれば、当然のように注目される。実際、本作は2022年に世界中で公開されるや、67か国の興行収入ランキングで初登場トップ10入りを果たした。加えて作品の評価も高く、昨年の全米賞レースでノミネートに名を連ねることもしばし。ケイジ主演作はB級……とタカをくくっている映画ファンは考えを改めるべし!
CHECKⅡ
混ざりたくなる!?ニックとハビの映画談義
ハビは生涯の映画ベスト3のひとつに『パディンドン2』を挙げる。ケイジは半信半疑で、一緒にこの映画を観るが、その反応は!? こんな映画ネタがふんだんに盛り込まれているのが魅力。サイレント期のドイツ映画のクラシック『カリガリ博士』もハビのベストのひとつだが、ケイジも同様で意気投合。しかしケイジの場合は十代の愛娘に、少々難解かつ不気味なこれを見せたりしているのだから家庭内の不和も頷ける!?
CHECKⅢ
観返せてよかった!満載過ぎるニコケイネタ
ニコラス・ケイジ主演作品にまつわるネタがギッシリ詰め込まれているのも本作の面白さ。酒瓶を持ってプールに沈む場面はアカデミー主演男優賞受賞作『リービング・ラスベガス』へのオマージュだ。『フェイス/オフ』での二挺拳銃姿の像も登場するほか、『コン・エアー』や『不機嫌な赤いバラ』は劇中のキャラが見ていたりする。『ザ・ロック』『コレリ大尉のマンドリン』など、セリフの中で語られるニコケイ作品も多数。ファンはじっくりチェックを!
『マッシブ・タレント』Blu-ray・DVD 本日2023年9月6日(水)発売!
Blu-ray:5720円(税込)
【映像特典(約58 分)】*Blu-ray
・未公開シーン(2本)
・インタビュー(3本):ニコラス・ケイジ、ペドロ・パスカル、トム・ゴーミカン監督
・撮影風景
・SXSW 舞台挨拶
・予告編集
CHECK
さらに本作が好きになる!特典映像も必見
Blu-ray版には製作の裏話はもちろん、ケイジがパスカルに黒沢清監督『CURE キュア』をおすすめしたエピソード(SXSW舞台挨拶)など逸話も多数収録。ニコケイの人柄やパスカル&監督のニコケイ愛に触れてほっこりすること間違いなし!
DVD:4290円(税込)
【映像特典(約6分)】*DVD
・予告編集
CHECK
大塚明夫×諏訪部順一!吹替版バディも必見
Blu-rayとDVDには映画館では観られなかった日本語吹替版も収録!30年以上にわたりニックに声を当ててきた大塚明夫がニック役を務め、ペドロ演じるハビを「呪術廻戦」などの諏訪部順一が担当。豪華すぎるバディ、こっちも濃厚すぎます!
発売元:クロックワークス
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
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