カバー画像:Photo by Corey Nickols/ Getty Images for IMDb
シーズン1では神聖時間軸の秩序が崩壊!
このドラマの主人公は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でヒーローたちが過去に干渉したことで歴史が変わり『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)での死の運命を逃れたロキです。
従って“死んだロキ”を”正”とするなら、この「ロキ」の彼は違うバージョンということで“ロキの変異体”と呼ばれます。
こうした歴史の混乱や変異体を取り締まり、正しい時の流れ(神聖時間軸)を守るのがタイムパトロール組織“TVA(時間変異取締局)”。
TVAのエージェント、メビウスは変異体のロキを拘束しますが、シルヴィという危険人物を追う手伝いをさせます。なぜならシルヴィも別の時間軸で生まれた変異体で女ロキともいうべき存在だからです。
しかしロキとシルヴィは後にバディとなり、TVAの真相を突き止めます。このTVAを作ったのは謎の未来人“在り続ける者”。彼が言うには時の流れがいくつも生まれるとそれらはすべてマルチバースとなりいずれバース間の大戦争になる。それを防ぐため神聖時間軸を守っていた、と。
しかしシルヴィは“在り続ける者”を殺す。それにより神聖時間軸の秩序が乱れ、時空に未曽有の大混乱が起こる、さあ大変! というところでシーズン1は終わります。
シーズン2はここから始まるわけですが、もう一つ忘れてはならないのは映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)。あの映画のヴィランことカーンと、この“在り続ける者”は変異体同士の関係なのです!
カーンの変異体も登場! シーズン2予告編考察
では予告編から内容を予測していきます。シーズン2ではロキがこの混乱を止めるため様々な時間軸を旅するという展開になりそうです。
今回もパートナーはメビウスですが、シルヴィがどうなったのか気になる。彼女はシタデル(“在り続ける者”がいた場所)に残った後行方がわからない。そのシルヴィがなぜか1970年代のマクドナルドのユニフォーム着ている姿が登場しますね。これが何を意味するのか?
さらにロキとメビウスがレトロな衣装で、20世紀初頭ぐらいの時代にいるのにも注目。その場所はミッドウェイ・プレザンスと書かれています。
ここは1983年にシカゴ万博が開かれた場所。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)のポスト・クレジット・シーンでこの2人がやはりレトロな衣装でプレゼンの場に立っているヴィクター・タイムリー(彼もカーンの変異体)を注視してました。こことつながるわけです。
今回のロキは前作以上に様々な魔法やトリックをみせてくれそうです。影を操って相手をつかまえるとか新技も登場。その一方ロキに怪現象が起こる。突然肉体がわちゃわちゃと乱れてタイムスリップしてしまう。アニメ映画の『スパイダーマン:スパイダーバース』等で別バースにいると体がバグる現象と表現が似ているのが気になる。
ちょっとマニアックなことに触れると『ZANIAC!(=ザニアック!)』という作品を上映している映画館が出てきます。ザニアックはソーのコミックに出てくるヴィラン。ダーク・ディメンションからやってきた邪悪な寄生生命体が殺人鬼ザニアック役を演じていた俳優のブラッド・ウルフに憑依し本物の殺人鬼になるという設定でした。
キー・ホイ・クァン演じる新キャラO.B.が登場!
O.B.なる新キャラも登場。OuroBoros(ウロボロス)の略で自分の尾を加えてぐるぐる回っている蛇を意味します。メビウスといいウロボロスといい、時間が輪になってループしていることを示唆する名前なのですね。
O.B.役は、マルチバース映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)でアカデミー助演男優賞をとったキー・ホイ・クァンです。マルチバースつながりでキャストされたのかな?
ちなみに『エブリシング~』の主演ミシェル・ヨーもMCUファミリーです。彼女は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目に出ています。
いかがだったでしょうか? なおTVAのメビウスは映画『デッドプール3(原題)』に登場する噂もあり、デッドプールが「ロキ」シーズン2にまさかのカメオ出演という可能性もあります! 楽しみに待ちましょう!
「ロキ」
シーズン1 ディズニープラスで独占配信中
シーズン2 ディズニープラスにて10月6日(金)より独占配信
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