最優秀監督賞・観客賞『正欲』が2冠
最優秀女優賞・審査員特別賞『タタミ』も2冠
セレモニーでは、各部門における審査委員からの受賞作品の発表が行われた。
最優秀監督賞(岸善幸)・観客賞で日本の『正欲』が2冠、最優秀女優賞(ザル・アミール)・審査員特別賞でイラン系フランス人女性監督ザル・アミールとアメリカ系イスラエル人監督ガイ・ナッティブの共同監督作『タタミ』が2冠受賞。
【東京グランプリ/東京都知事賞】には今年急逝した故ペマ・ツェテンの『雪豹』が選出され審査委員長ヴィム・ヴェンダースよりトロフィーがキャストたちに授与された、
小池百合子東京都知事に代わり産業労働局次長 松本明子より麒麟像の授与を行い、最後に安藤チェアマンによる閉会宣言により第36回東京国際映画祭は閉幕した。
受賞結果は以下の通り。
コンペティション部門
東京グランプリ/東京都知事賞 『雪豹』(中国)
審査員特別賞 『タタミ』(ジョージア/アメリカ)
最優秀監督賞 岸善幸(『正欲』、日本)
最優秀女優賞 ザル・アミール(『タタミ』、ジョージア/アメリカ)
最優秀男優賞 ヤスナ・ミルターマスブ(『ロクサナ』、イラン)
最優秀芸術貢献賞 『ロングショット』(中国)
観客賞 『正欲』(日本)
アジアの未来 作品賞 『マリア』(イラン)
Amazon Prime Video テイクワン賞『Gone with the wind』 ヤン・リーピン(楊 礼平)
Amazon Prime Video 審査委員特別賞 『ビー・プリペアード』 安村栄美
エシカル・フィルム賞 『20000種のハチ(仮題)』(スペイン)
黒澤明賞 グー・シャオガン、モーリー・スリヤ
特別功労賞 チャン・イーモウ
審査委員長 ヴィム・ベンダース コメント:
「第36回東京国際映画祭の審査委員長を務められたことを光栄に思います。そして他の4人の映画関係者からなる実力派の審査員と共に世界中から集まった15本のコンペティション作品を観てその中から満場一致で東京グランプリと他の5つの賞を選ぶことができました。本当に素晴らしい作品を数多く見ることができましたが、セレクション全体が、同等の水準であるかどうかというのは確信できませんでした。また、オープニング作品として『PERFECT DAYS』を紹介できたことを誇りに思うと共に、このような機会を与えてくれた映画祭に感謝申し上げます。東京国際映画祭大好きです。これからも成功を祈っております。」