第89回米アカデミー賞®では『タイタニック』(1997)に並ぶ過去最多の14部門にノミネートされ、監督賞をはじめ作曲賞など6部門で受賞。
世界中に興奮と熱狂を巻き起こした『ラ・ラ・ランド』が、“大スクリーン×フルオーケストラ”でお届けするシネマ・コンサートで再び日本に還って来ます!
ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024 |SPOT映像 -2月に名古屋・東京・大阪・福岡で開催!
youtu.beシネマ・コンサート(シネオケ®)とは…
“大スクリーンでの映画全編上映×オーケストラの生演奏による音楽”でお届けする極上の映画体感コンサートが「シネマ・コンサート」。音声やセリフ、効果音はそのままに、劇中に流れる音楽パートをオーケストラが大スクリーンでの映画全編上映に合わせて生演奏する、映画をライブ感覚で体感できる最も贅沢な映画鑑賞スタイル。
独自性にあふれながら名作映画のような懐かしさも

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LAのハイウェイの都市中心部へ向かう道での大渋滞の中から次々と現れた男女がパワフルに歌い、踊り始めるオープニング。衣装が単色でカラフルなのが印象的です。
『セッション』(2014)で注目の映画作家となったデイミアン・チャゼル監督/脚本の『ラ・ラ・ランド』は、ファンにはこたえられない映画オリジナルのミュージカル作品。アカデミー賞®のほか、ゴールデングローブ賞®7部門、グラミー賞®2部門など数々の賞を総なめにし、オリジナリティに溢れながら、さまざまなミュージカル映画を思い出させる懐かしさがあります。そこがヴェネチア映画祭での上映以来、世界中に絶賛の嵐が吹きまくり、誰もが『ラ・ラ・ランド』に首ったけ! になってしまった理由かもしれません。
ストーリーは多くのミュージカル映画がそうであるようにとても単純です。
女と男が出会い、気になる偶然の再会が何度かあったのち恋に落ちます…。その男女がこの映画の主人公セバスチャン(ライアン・ゴスリング)とミア(エマ・ストーン)。ジャズが大好きな売れないピアニストと、女優を目指してコーヒーハウスで働く娘。
あのハイウェイの大渋滞で偶然出会った二人は、セバスチャンがピアノを弾くレストランに偶然ミアが入って再会します。セバスチャンがチャゼル監督の『セッション』でアカデミー助演男優賞を受賞した鬼教師役J・K・シモンズ演じるマネージャーからクビを言い渡された直後のことでした。
トラブルのあとに恋が始まるのは古き良きハリウッド映画のお約束。
デートの舞台になるのはジェームズ・ディーンの主演で有名な映画『理由なき反抗』(1955)に出てきたグリフィス・パーク内のフェーンデル・パークや天文台のプラネタリウム…LAで人気のデート・スポットで撮影されたカップルが、恋に落ちていく様子がみずみずしい。

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雨も傘もないけれど、軽快なタップを見せるダンスのスタイルから、デビー・レーノルズがキュートな『雨に唄えば』(1952)を思い出し、『ラ・ラ・ランド』は1950年代ハリウッドでミュージカルを専門に作っていたMGM映画の製作者アーサー・フリードへのオマージュではないかと感じます。
「オペラ座の怪人」「イントゥ・ザ・ウッズ」のような舞台ミュージカルの映画化ではなく、映画オリジナルのフィルム・ミュージカルです。
ライアン・ゴスリングが歌ってピアノを弾き、タップを踏めば、ミアのエマ・ストーンも歌ってタップを軽快に踏んでとってもキュート。さすがサム・メンデスの演出で舞台版「キャバレー」に主演、ブロードウェイ・デビューに成功したエマだけのことはあります。
音楽が人物を語り、歌詞が心情を説明しながらドラマが進行します。
恋するカップルが星空で踊るわくわくするようなシーン。これぞミュージカル、なのだけど、恋の始まり方やセバスチャンがジャズのライブハウスを持ちたがっていることなど、エピソードをさりげなく積み重ねていく作り方は昔ながらのミュージカルとは大分違います。
お洒落な映像の連打が斬新すぎて理解されなかったフランシス・フォード・コッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』(1982)、ウッディー・アレン監督の『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(1996)を思い出します。
恋が生まれ、愛が深まっても思い通りにいかないことが起きる。二人で幸せな人生を生きる夢と、それほど甘くはない現実。そんなストーリー展開にスリルを味わい、チャゼル監督のハーバード大学の同級生ジャスティン・ハーウィッツ作曲の曲の数々を聴きながら、主人公カップルの行動や心情を語るベンジ・パセックとジャスティン・ポールの歌詞に耳を傾けるうちにジャック・ドミー監督、ミシェル・ルグラン作曲による『シェルブールの雨傘』(1964)の切ないラストが甦って来ます。あの甘くてほろ苦いフレンチ・ミュージカルのテイストは『ラ・ラ・ランド』の世界そのもの。苦い現実をスウィートな綿菓子で包んで観客に差し出したデイミアン・チャゼル。
素敵な映画をありがとう!
『ラ・ラ・ランド』には素敵な曲がたくさん登場!
思わず歌ったり、踊ったりしたくなる軽快で明るいサウンドから、登場人物の気持ちをリアルに表現したものまで、『ラ・ラ・ランド』にはジャスティン・ハーウィッツ作曲の素敵な挿入歌がたくさん。なかでも、編集部おススメの4曲をご紹介します。
今回は、ジャスティン・ハーウィッツが来日し自ら指揮をするということで、シネマ・コンサートでの生演奏が一層楽しみです!

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Another Day of Sun
オープニング・ナンバーは“Another Day of Sun”。渋滞する高速道路で、車に乗っていた人々が突然フラッシュモブ的なダンスを繰り広げます。“また朝が来れば新しい日”という前向きなテーマの、開幕に相応しい楽曲です。一糸乱れぬダンスは3か月のリハーサルの賜物。
A Lovely Night
街を見下ろす小高い丘で主演カップルが歌い踊る“A Lovely Night”はこの映画の最大の見どころの一つ。お互いに最初は反発しあっているが、Lovely Night(ステキな夜)の雰囲気が二人の気持ちを結びつけていきます。6分にも及ぶシーンがカットなしで撮影されました。
Someone in the Crowd
オーディションに受からず落ち込むミアは女友達に誘われてパーティーへ。ドレスアップした女子4人が歌う “Someone in the Crowd”はカラフルな衣装の躍動感あふれるダンス・ナンバー。ミアは“Someone in the Crowd(運命の誰か)”に出会えるのか?
City of Stars
スターの街=ロサンジェルスについて歌う“City of Stars”は本作のテーマソング。セブの印象的な口笛から始まり、美しく切ないピアノの旋律が耳に残る。ゴスリング自身も一番お気に入りという一曲だ。この曲と“Audition”がアカデミー賞®にダブルノミネート。
作曲者ジャスティン・ハーウィッツから来日に先駆けメッセージ到着!

上映作品
『ラ・ラ・ランド』(2017年日本公開)*英語上映・日本語字幕付き
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
作曲:ジャスティン・ハーウィッツ
上演時間:2時間32分(休憩20分込)
≪出演≫
指揮:ジャスティン・ハーウィッツ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 ※映画キャスト・シンガー・ダンサーは出演しません。
【名古屋公演】
≪日時≫
2024年2月8日(木) 開場 18:00 / 開演 19:00
≪会場≫
名古屋国際会議場 センチュリーホール
≪お問い合わせ≫
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)
【東京公演】
≪日時≫
2024年2月10日(土)開場 15:30 / 開演 16:30
2024年2月11日(日)開場 12:00 / 開演 13:00
≪会場≫
東京国際フォーラム ホールA
≪お問い合わせ≫
ディスクガレージ https://info.diskgarage.com/
【大阪公演】
≪日時≫
2024年2月12日(月・休)開場 15:30 / 開演 16:30
≪会場≫
オリックス劇場
≪お問い合わせ≫
キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)
【福岡公演】
≪日時≫
2024年2月13日(火)開場 18:00 / 開演 19:00
≪会場≫
福岡サンパレス コンサートホール
≪お問い合わせ≫
キョードー西日本 0570-09-2424(平日・土曜 11:00~15:00)
≪チケット料金≫
S席:11,000円
A席:8,800円
※全席指定・税込
※3歳未満のお子様のご入場はお断りさせて頂きます。