本作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は、世界一の名探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が『オリエント急行殺人事件』(17)の“復讐”、『ナイル殺人事件』(22)の“強欲”に続いて“超常現象の謎”に挑む迷宮ミステリー。この度公開されたボーナス・コンテンツの映像は、そんな本作の見どころとなる「降霊会」シーンの秘密に迫るもの。
映像①:リハーサル無しの“降霊会”
こちらの映像に収められているのは、霊媒師役の怪演が話題を呼んだミシェル・ヨーと監督・製作・主演のケネス・ブラナーが語る撮影秘話。大きな見どころとなった降霊会シーンで、霊媒師ジョイス・レイノルズ役を見事に演じたヨーですが、実はブラナーの指示によって共演者たちもヨーがどのように演じるか知らされておらず、リハーサル無しで撮影されたとのこと。「名探偵ポアロ」シリーズで、リハーサル無しで行った撮影は初めてだったという。
ヨーは、ブラナーの衝撃的な指示に「ムリよ、どう演じるの?」と困惑するも、ブラナーの狙いは観客が心底驚くシーンを作り上げること。そのためには、共演者さえもリアルに驚かせる必要があったのだと言う。ブラナーがヨーに「人をギョッとさせるにはどうすべきか考えろ」と伝えたところ、彼の予想を遥かに超える名シーンが誕生した。
映像②:ミシェル・ヨー 迫真の演技
2つ目の映像では、ブラナーの撮影方法やヨーの役作りに迫る。レオポルト・フェリエ役のジュード・ヒルは、初めて入る部屋で突然「“何も指示しない、本番だ”と言われ、入って座るとケネスが”アクション”と言った」と驚いたそう。ロウィーナ・ドレイク役のケリー・ライリーも「ミシェルが何をするか知らずに見てた。彼女の演技を初めて見た反応が撮影されたの」と語り、キャストのリアルな反応で作り上げられたシーンであることが判明。
また、椅子が突然回るシーンでは、床の下で椅子を回転させていたことや、物が倒されたり、ドアが突然乱暴に開いたり、と部屋中にキャストたちを驚かせる仕掛けが仕組まれていたことがわかる。そして、霊能者レイノルズを直感で演じたというヨーは、「そこに至るまでに悪夢を見たわ。そのうえ生まれて初めて金縛りを体験したの」と、凄絶な役作りの過程について語っている。
『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
ブルーレイ+DVDセット発売中
デジタル配信中(購入/レンタル)
© 2024 20th Century Studios.
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン