東京・京橋の国立映画アーカイブでは、2024年5月14日(火)より上映企画「サイレントシネマ・デイズ2024」を開催する。

映画初期の喜劇王マックス・ランデーの短篇集などを上映

無声映画の素晴らしさを、音楽や弁士の語りとともに体験できる恒例の企画で、今回は映画初期の喜劇王マックス・ランデー(1883―1925)の短篇集をはじめ、バラエティ豊かに米国、ドイツ、ソ連、中国、日本映画を揃え、6プログラム11作品を上映する。

本企画の見どころ

「世界初」の映画スター マックス・ランデー

チャップリンをはじめ後の喜劇俳優に多大な影響を与えた、映画初期の喜劇王マックス・ランデーの短篇集を上映。ランデー扮するブルジョワ紳士の日常に引き起こされる騒動が可笑しい「マックス」シリーズから珠玉の6作品を楽しみたい。

幻のドイツ表現主義映画 『朝から夜中まで』(1920)

銀行の現金出納係である妻子持ちの男が、銀行に来た美しい女性に見惚れることで人生の歯車が狂いはじめる…。様式化された演技や衣裳、抽象化されたセットが独特の雰囲気を作り出しているドイツ表現主義映画。世界で唯一、日本でのみ一般公開された幻の作品を見ることができる。

画像: 『朝から夜中まで』

『朝から夜中まで』

多彩なピアノ伴奏付きで上映! 弁士の登壇もあり

サイレント映画伴奏の経験が豊富なピアニストたちが日替わりで出演。独創的な作曲や即興性豊かな演奏により作品を堪能できる。『江戸怪賊傳 影法師』では、阪東妻三郎が演じる義賊・影法師による剣劇と恋模様を、活動写真弁士とピアノ伴奏付きで上映。

画像: 『江戸怪賊傳 影法師』

『江戸怪賊傳 影法師』

上映作品

1.「マックス・ランデー短編集」
『マックスの紳士賊』(1909年、フランス、監:マックス・ランデー)
『マックスの近視眼』(1910年、フランス、監:ルイ・ガスニエ)
『マックスと規那入り葡萄酒』(1911年、フランス、監:マックス・ランデー)
『マックスの舟遊び』(1912年、フランス、監:マックス・ランデー)
『マックスと犬』(1912年、フランス、監:マックス・ランデー)
『マックスとピアノ』(1913年、フランス、監:マックス・ランデー)
[伴奏付上映の回]5月18日(土)5:00pm 伴奏:長谷川慶岳
2.『シヴィリゼーション』(1916年、アメリカ、監:トーマス・H・インスほか)
[伴奏付上映の回]5月16日(木)7:00pm 伴奏:小林弘人
3.『朝から夜中まで』(1920年、ドイツ、監:カールハインツ・マルティン)
[伴奏付上映の回]5月18日(土)1:00pm 伴奏:天池穂高
4.『江戸怪賊傳 影法師』(1925年、日本、監:二川文太郎)
[弁士・伴奏付上映の回]5月17日(金)7:00pm 弁士:片岡一郎、伴奏:上屋安由美
5.『新バビロン』(1929年、ソ連、監:グリゴリー・コージンツェフ、レオニード・トラウベルグ)
[伴奏付上映の回]5月19日(日)1:00pm 伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子
6.『スポーツの女王』(1934年、中国、監:孫瑜)
[伴奏付上映の回]5月15日(水)7:00pm 伴奏:田ノ岡三郎

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