沖田修一監督『さかなのこ』の特別上映も決定!
日本セルビア映画祭は、映画を通じて、セルビアと日本の文化交流を促進し、多様性を称え、芸術的なコラボレーションを促進するイベント。 2014 年に日本の短編映画祭として始まったこの映画祭は、様々な部門や賞を設けており、日本の映画制作者がより幅広い層へ自身の作品を披露することで、プロとして認められる機会を提供し、テーマ性のある年次のイベントへと発展した。 齊藤工、岨手由貴子、金子雅和、川添ビイラル、大森あゆみなど、過去のJSFF賞受賞者の多くが、今や世界的に認められる映画のプロフェッショナルとなっている。
セルビア共和国の首都ベオグラードと東京の両都市で開催するユニークな形式をとっているこの映画祭では、毎年映画祭だけの特別な限定コンテンツを提供している。その中には年毎に決められたテーマに関する、両国の比較コンテンツも含まれており、それぞれの国の映画制作者がそのテーマにどのように取り組んでいるのかを知ることができる。第10回の今年は、「LASTING/永続」をテーマに、映画のジャンルや規模を問わず、様々な短編・長編映画が上映される。
また日本より先だって2023年11月にベオグラードで開催された第10回JSFFは、過去最高の動員数を記録し、賞のカテゴリーも拡大され、多様な映画部門が設けられた。さらにピーター・ウェーバー監督(『真珠の耳飾りの少女』、『ハンニバル・ライジング』など)ら著名な映画監督による、俳優と監督を対象としたワークショップとマスタークラスを開催するなど、数多くの映画業界関連のイベントも行われ、大盛況となった。
そんな現地で話題となった映画祭が2024年日本で開催。同時に発表となった映画祭のプログラムでは、この映画祭だけでしか観られないセルビア映画の数々や日本の新しいクリエイターたちの作品を観ることができ、日本・セルビア両国の魅力を存分に知ることのできる貴重な3日間となっている。
また10周年となる今年は『南極料理人』や『子供はわかってあげない』などで知られる映画監督・沖田修一氏の最新作『さかなのこ』の特別上映も決定!
日本とセルビアの芸術的かつ文化的な対話のための重要なプラットフォームとして、映画祭の影響は国境を越えて拡大しており、両国の映像制作者のつながりとコラボレーションはより一層加速していく。
◆開催に際してのコメント
ヨヴァナ・ステヴィッチ/Jovana Stevic(日本セルビア映画祭マネージング・ディレクター)
日本セルビア映画祭(JSFF)の10周年を迎え、文化交流と芸術的なコラボレーションを推進してきた10年間を振り返ります。この節目は、境界を越えた大胆で魅力的な映画を紹介する私たちのコミットメントを象徴しています。多様なフォーマットと忘れられないストーリーを通じて、完全な映画体験をお届けするプログラムをご用意しています。皆さまのご参加が私たちの旅を豊かにし、この素晴らしい映画と共に楽しめることを心から楽しみにしています。
<開催概要>
第10回日本セルビア映画祭
開催日程:2024 年 6 月 14 日(金)ー6月 16日(日)
会場:UPLINK吉祥寺 スクリーン 3
<開催プログラム>
Day 1. 6/14(金)16:00 - 22:00
第10回セルビア映画祭の初日は、開会の挨拶、映画祭とテーマ紹介の後、映画界で著名なピーター・ウェーバー監督らが登場し、日本の観客をJSFF東京に歓迎する。
次の短編映画とアニメーションのプログラムでは、両国の多様で魅力的な作品を紹介。本プログラムの最後には、映像制作者と観客の方が直接会話することができる Q&A セッションが開催される。
続いて、日本映画の専門家らによる、共同制作や国を越えた映像制作の新たな機会についてのパネルディスカッションが行われる。
そして、Day1の最後は、JSFFで審査員特別賞を受賞した長編映画、Sinisa Cvetic(シニシャ・ツヴェティッチ)監督『BEHEADING』が上映される。
Day 2. 6/15(土)15:00 - 21:00
第10回日本セルビア映画祭の 2 日目は、 JSFF2023 の受賞作品を中心に、日本映画の優美な世界に焦点を当てる。
この上映会では、選ばれた日本作品に対する海外審査員や観客の反応を反映させながら、両国の映画市場に共通する側面について議論を深める。
Day 3. 6/16(日)15:00 - 21:00
日本セルビア映画祭のクロージングでは、文化交流に焦点を当て、フェスティバルの精神とアニメーション映画、短編の融合を要約し、ベオグラード市で開催されたJSFFの受賞作品を上映する。