“創造主”デヴィッド・リンチ監督 伝説の超大作
『キングコング』(76)などを手掛けた大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが『エレファントマン』(80)を成功させた俊英、デヴィッド・リンチを監督に抜擢。多額の製作費を投じ、映像化不可能と言われたアメリカのSF作家フランク・ハーバートによるSF大河小説『デューン/砂の惑星』を映画化した。
「ツイン・ピークス」(90)など、後にリンチ作品のアイコンとなるカイル・マクラクランの映画デビュー作である本作は、スティングの出演やブライアン・イーノやTOTOが音楽を担当し、SFXを『レイダース 失われたアーク』のキット・ウェストと『遊星からの物体X』のアルバート・ホィットロックが手掛けた。そして砂虫(サンドワーム)など、『E.T.』(‘82)のカルロ・ランバルディが手掛けた不気味なクリーチャー造形やハルコネン男爵ら登場人物の醜悪な容姿など、細部に至るリンチ・テイストは魅力的で、映画ファンのあいだでは、長年カルトムービーとして崇拝されてきた。
日本公開から40年――。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演による「リメイク3部作」が注目を浴びるなか、全盛期を迎えつつあったリンチ・ワールドが詰め込まれた伝説の超大作が、4Kリマスター版としてついにスクリーンに蘇る!
西暦10191年。砂に覆われ、巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる荒涼の惑星・アラキス。皇帝シャダム4世の従弟にあたるアトレイデス公爵の息子・ポールを中心に、宇宙を支配する力を持つ「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡る、壮大なドラマが幕を開ける。
撮影に約1年を費やし、600人以上のクルーと15,000人のエキストラが参加し、6000万ドルにものぼるという映画史上空前の制作費で撮られた圧巻の映像と、デヴィッド・リンチ監督の美学が詰まった伝説の超大作だ。
(C)1984 DINO DE LAURENTIIS CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.