43年のドラマチックな生涯を映画に捧げた伝説の女優
この世を去って40年以上経った現在、その人気は世界中でさらに高まり、現在活躍している多くの女優や俳優、監督たちにインスピレーションを与え続けているロミー・シュナイダー。東京日仏学院で、彼女にとって重要な監督であり、彼女の魅力をもっとも引き出し、輝かせたクロード・ソーテとの3作品、『すぎ去りし日の…』『夕なぎ』『マックスとリリー』を上映する。
11月23日(土)には坂本安美(アンスティチュ・フランセ 映画プログラム主任)によるレクチャーも予定。そのほかにも彼女の多彩な才能を確認することができる作品たちの上映も予定している。
「ロミー・シュナイダー映画祭2024 スペシャルエディション」
・主催:東京日仏学院、マーメイドフィルム
・会期: 2024年11月23日(土)・24 (日)・30(土)・12月1日(日)
・会場: 東京日仏学院 エスパス・イマージュ
【上映作品】
『すぎ去りし日の…』
(1970/フランス・イギリス・スイス/88分カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ミシェル・ピコリ、ロミー・シュナイダー、レア・マッサリ
自動車事故で死にかけている建築家の男が人生を回想する。親友のこと、妻との別れ、息子との関係、そして恋人のこと……。秀逸な臨死状態の感覚とともに、愛し合う男女の心の揺れ動きを鮮やかにとらえた本作はその年のもっとも優れた作品に贈られるルイ・デリュック賞を受賞。ロミー・シュナイダーは、感情と身体が調和した驚くほど自然体の女性を演じて多くの共感を呼び、フランス映画界に不動の地位を築いた。
『マックスとリリー』
(1971/フランス/112分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダー、ミシェル・ピコリ、ジョルジュ・ウィルソン、フィリップ・レオタール、ボビー・ラポワント、フランソワ・ペリエ
犯罪者逮捕に異様な執念を燃やすものの、犯人を捕り逃してしまった刑事マックスは、ある日、兵役時代の旧友アベルと再会する。アベルが盗難車などを扱う屑鉄屋を営んでいることを知ったマックスは、アベルの情婦であるリリーに近づき、彼らが銀行強盗を謀るよう巧妙な罠をしかけていく。しかしマックスとリリーの間には徐々に親密な気持ちが生まれ……。心優しい娼婦を演じるロミーは黒いコートや赤いドレスを身にまとい、悪魔的な魅力と高潔な純粋さの間で眩いばかりの美しさを放ち、彼女のフィルモグラフィーの中でも最も印象的な役を演じている。
『夕なぎ』
(1972/フランス・イギリス・西ドイツ/111分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダー、イヴ・モンタン、サミー・フレイ
ロザリーは、幼い娘とともに、エネルギッシュで明るい解体業者のセザールと幸せに暮らしている。しかしそのロザリーのもとに、かつての恋人ダビッドが現れ、彼女の心はふたりの男性の間で揺れ動いていく……。イブ・サン=ローランの衣装がロミーの魅力をさらに際立たせている。「今回はほかの女優を起用せねばと抵抗しても無理だった。ロミーだけが私にインスピレーションを与える。彼女と撮影していると、ある種の強さ、温かさ、生きる力を感じる」(クロード・ソーテ)
【スケジュール】
11/23(土)
11:30 夕なぎ
14:00 マックスとリリー *上映後、坂本安美によるトークあり
17:00 すぎ去りし日の…
11/24(日)
11:30 マックスとリリー
14:00 すぎ去りし日の…
16:00 夕なぎ
*その他の作品、11/30 (土)・12/1(日)の上映スケジュールは11月15日(金)に公式HPにてお知らせ。