詳しくは映像特典でチェック! 「スパイダーマン」とのリンクが満載
伯父さんになった“ベン”
本作は3人の女子をマダム・ウェブことキャシーが守るというのがメイン・ストーリーですが、もう一つ重要なパートがあります。それはキャシーの友人ベンの義理の妹メアリーが妊娠しているというくだり。本作のベンはベン・パーカー。そうスパイダーマンことピーター・パーカーの育ての親“ベンおじさん”と同じ名前です。
メアリーもコミックではピーターの母親の名前です。つまりこの映画の最後で生まれてくる男の子はピーター・パーカーである可能性が高い。本作ではピーターと明言していませんが、この子の名前はなんでしょう?みたいなシーンがあります。ファンに対しこの子が将来的にこのバースのスパイダーマンになるよと暗示しているのかも。
コミック作者の名前がカメオに
冒頭のジャングルのキャンプのくだりでロミータという名が出てきますが、これはジョン・ロミータJr.というスパイダーマンを手掛けた代表的なアーティストの名にちなみます。キャシーの上司であるオニールはマダム・ウェブの生みの親のライター、デニー・オニールに由来します。
コミック版「ヴェノム」ともリンク
マティがキャシーの運転する救急車にぶつかりそうになるくだり。この時のマティの制服は1999年のスパイダーウーマン(第Ⅲ期)の5号で彼女が着ていたものをイメージ。またこのシーンで彼女の前を走っているトラックはデイリー・グローブの運搬をしていますが、これはコミックでヴェノムとなるエディ・ブロックが務めていた新聞社です。
スケボーの裏にも注目
マティのスケボーにFIVEと書かれています。これは1998年に複数のスパイダーマンのコミック誌で展開されたマティ・フランクリンとカサンドラ・ウェブが絡む神秘的なストーリー、ギャザリング・オブ・ファイブ(5人の終結)というエピソードにちなんだものです。
Who is “J”hon?
タクシーで4人が逃げるシーンでマティが「ジョンおじさんに電話する」と言いますが、コミックでマティはスパイダーマンことピーターが務めるデイリー・ビーグル社のジョン・ジョナ・ジェイムソン編集長の姪なのです。
チェリーパイの秘密
森の中でお腹を空かせたジュリア、アーニャ、マティが訪ねる4スターダイナーはスパイダーマンことピーターが大学時代よく行っていた食堂としてコミックに登場します。ここでマティがチェリーパイを食べたいと言いますが、ピーターはメイおばさんの作るチェリーパイが好きという設定がありました。
コールサイン“210”
冒頭の救急車の中でキャシーが無線で2-10というコールサインを使います。これはコミックにマダム・ウェブが登場したのが1980年のアメイジング・スパイダーマン210号誌だったことに由来します。またこの時キャシーたちが直行しジュリアと出会う病院 聖ティモシー病院はコミックではキャシーとマティが出会う病院です。
なぜ“2”時“30”分?
キャシーたちがエゼキエルと最初に遭遇する駅のシーン。キャシーと隣に座った男の乗客との間で2時30分発の列車の話が出てきますが、これはエゼキエルがコミックに登場したのが1999年のアメイジング・スパイダーマン誌第2期の30号だったことに由来します。
コラム:スパイダーマンとの共闘にも期待です!
本作はマーベル原作映画ですがいわゆるマーベル・シネマティック・ユニバース/MCUではありません。スパイダーマンのコミックに登場するキャラの映画化権を持っているソニー・ピクチャーズがMCUとは別の独自の世界観で作り上げた作品です。
もともとマダム・ウェブは1980年にスパイダーマンのコミックでデビュー。盲目の老女で予知能力を持ったミュータントであり、その力を使いスパイダーマンを助けます。映画はこのキャラのオリジン(誕生物語)を独自の解釈で描きます。また彼女が助けるのは“スパイダーマン”ではなく“後にスパイダーマン的なヒーローになる女性たち”です。
本作の3人:ジュリア、アーニャ、マティはコミックにおいてスパイダーマン的なパワーを持つスパイダーウーマン、スパイダーガール等のヒーローとなります。つまりこの映画はマダム・ウェブに加えてスパイダーマン系の女性超人たちの若き日にフォーカスした作品なのです。
将来的にこの4人がマルチバースを超え、スパイダーマンの映画やMCUに登場する可能性も十分あるのです。なによりも彼女たちはこの1作で終わってしまうのはもったいないぐらい魅力的なキャラですよね。再会を信じ本作を観直しましょう。
すぴ豊はここにも注目! 映像特典のみどころ解説
キャスティングについて
本作は女性監督が手掛け、メイン・キャラがすべて女性という異色のヒーロー映画。そこに参加した主要キャストが自らのキャラやマーベル映画に参加した感想を述べています。役者の視点で『マダム・ウェブ』とはいかなる作品かが語られていきます。
マダム・ウェブとスパイダーウーマンたち
マダム・ウェブやジュリア、アーニャ、マティという3人のスパイダー女性について原作コミックでの扱われ方を引用しつついかなるキャラクターたちであるかを解説しています。彼女たちのコスチューム姿を見ることができます。
NGシーン
いわゆるNGシーンや撮影の合間の息抜きの場面等楽しい映像を収録。ジュリア、アーニャ、マティ役の3人は年が近いこともあり、サマー・キャンプのノリでわきあいあいと撮影に臨んでいたことがわかります。
スタントはクモの動き
スパイダーマン的な、蜘蛛のように這うような動きを主要キャストは徹底的に習得。またワイヤー等でつられているシーンが多く、そこからヒーローのように着地するポーズも練習。そうした裏側の努力を紹介。
イースター・エッグ紹介
本作には例えばマダム・ウェブのコミックにかかわったクリエーターの名前がさりげなく登場したりと、原作コミック等のリンクがさりげなく仕込まれておりそれらを解説しています。その内容については前述のイースター・エッグの項を参照のこと。
商品情報
ブルーレイ/DVD/4K UHD 好評発売中!
『マダム・ウェブ』
4K UHD + ブルーレイセット
7590円(税込)
ブルーレイ + DVDセット
5390円(税込)
[ブルーレイ映像特典]
●キャスティングについて
●マダム・ウェブとスパイダーウーマンたち
●NGシーン
●スタントはクモの動き
●イースター・エッグ紹介
[DVD映像特典]
●キャスティングについて
権利元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売元・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
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