肝試しさながら?邸宅に侵入した若者が不穏な現象に遭遇
韓国で“三大心霊スポット”として知られる恐怖の名所。『コンジアム』(19)の舞台となった京畿道広州市の<コンジアム精神病院跡地>。朝鮮戦争で死亡した学徒兵の埋葬場所とされる慶尚北道ヨンドク郡の<慶北ヨンドク刺身店>。そして、レストラン経営者の一家に降りかかった不幸な出来事と、いくつもの怪談が語り継がれる忠清北道堤川市の<ヌルボムガーデン>だ。
『女神の継承』『チェイサー』のプロデューサーであるク・テジンが、このヌルボムガーデンを題材にしたホラー映画の製作を熱望。監督デビュー作として自ら脚本も担当し、禁断の恐怖が渦巻くプロジェクトを実現させた。物語の舞台となるヌルボムガーデンと名付けられた大きな庭があるこの家には、窓辺や物陰に正体不明の人影が出没。事故物件の邸宅を舞台に、都市伝説、呪術、ミステリーなどの要素が巧みに絡み合いながら映画は展開していく。
解禁された映像は、オープニングパートの一部。
ある人物を探して<ヌルボムガーデン>に侵入した若い男女4人。ひとりを見張りのために外に残し、家の中に3人で侵入する。薄暗い部屋を捜索している中で、グループのひとりがライトが4つ光っていることに気づく。外に残った仲間がいたずらをしているのかと疑った彼らはひとりずつライトを消し、もうひとつのライトが光る方向に話しかけると、その光は消えてしまった。ところが、今度は恐ろしいうめき声が聞こえてきて・・・・・・。映像はここまでだが、この直後、3人は恐ろしい経験をすることになる。何が出てくるのかは是非劇場でお確かめいただきたい。
本作で脚本も手がけたク・テジン監督が、実存する場所を題材としたホラー映画を作ることにしたのは、この場所の名前に惹かれたのが理由だという。ヌルボムガーデンは韓国語で<常に春である>という意味を持ち、「こんなに美しい名前である場所で、なぜこのようなことが起きたのか…そんな皮肉を感じたのです」と語っている。
『ヌルボムガーデン』
1月24日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:アルバトロス・フィルム PG-12
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