スターチャンネルオリジナル新録吹替版も放送!
フランス人俳優として1957年に『女が事件にからむ時』でデビューしたアラン・ドロンは、やがて世紀の美男子として世界中で一世を風靡し、日本でも大人気に。
中年以降は渋い魅力で銀幕のスターとなった。今でもアラン・ドロンは人々の思い出の中やスクリーンの中で輝き続けており、訃報を目にして改めて彼の作品を観たくなったという声も多い。初月となる8月は、アラン・ドロンが一躍スターになるきっかけを作った『太陽がいっぱい』や青春ドラマの秀作『冒険者たち』、三船敏郎とチャールズ・ブロンソン相手にアラン・ドロンが悪役に徹した『レッド・サン』など8作品を放送!
没後1年特別企画:アラン・ドロンよ永遠にPART1(8月)
【字幕版】8月5日(火)~8月8日(金)16:30頃~4日連続放送
【字幕版/吹替版】8月26日(火)~8月29日(金)6:40~4日連続放送(全8作品)
『太陽がいっぱい』

『太陽がいっぱい』
© 1960 STUDIOCANAL - Titanus S.P.A.
女流ミステリー作家パトリシア・ハイスミスの原作小説を、『禁じられた遊び』の名匠ルネ・クレマン監督が映画化した名作犯罪サスペンス。貧しさから劣等感を募らせて殺人へと至る主人公の葛藤を、当時25歳のアラン・ドロンが鮮烈に体現し、本作で彼は一躍人気スターに。太陽の輝き、青い海、白い砂浜とドロンの陰影ある美貌が絶妙に調和し、ニーノ・ロータによる甘美な主題曲と共に強烈な印象を刻みつけている。
スターチャンネルオリジナル新録吹替版も放送!
新録吹替版キャスト:アラン・ドロン(中村悠一)、モーリス・ロネ(鈴村健一)、マリー・ラフォレ(遠藤綾)
『冒険者たち[4Kリマスター版]』
![画像: 『冒険者たち[4Kリマスター版]』 © Societe Nouvelle de Cinematographie (SNC ) -Paris 1967](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782943/rc/2025/07/14/df6912433839953599914ba7f8dd34d19c9ae6c6_xlarge.jpg)
『冒険者たち[4Kリマスター版]』
© Societe Nouvelle de Cinematographie (SNC ) -Paris 1967
男の色気全開のアラン・ドロンと、対照的に渋さ満載のリノ・ヴァンチュラ。2人の間で揺れ動く美女ジョアンナ・シムカスのアンニュイな存在感が絶妙なバランスを生み、ロベール・アンリコ監督の名を世界に知らしめた名作。アクション描写もさることながら、友情と愛情が微妙に交差する三角関係も繊細に綴られ、埋葬場面の美しさは語り草に。フランソワ・ド・ルーベの名曲が青春のほろ苦さと儚さをかき立て、忘れがたい余韻を残す。
スターチャンネルオリジナル新録吹替版も放送!
新録吹替版キャスト:アラン・ドロン(中村悠一)、リノ・ヴァンチュラ(田中美央)、ジョアンナ・シムカス(渋谷はるか)
『レッド・サン』

『レッド・サン』
© 1971 STUDIOCANAL - Oceania Produzioni Internazionali Cinematografiche S.R.L. - Diagonal Films
チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロンの3大スターが豪華共演を果たした異色西部劇。大統領へ献上する刀を巡り、武士と強盗団がアメリカ西部を舞台に争奪戦を繰り広げる。二枚目の代名詞だったドロンが悪役に徹し、剛直なサムライと腕利きガンマンの友情を三船とブロンソンがユーモアを交えて演じるなどオールスター作品の魅力満載。監督は『007』シリーズを3作手掛けたテレンス・ヤング。
『チェイサー(1977)』

『チェイサー(1977)』
© 1977 - PATHE RENN PRODUCTION
アラン・ドロンとモーリス・ロネの『太陽がいっぱい』コンビが再び顔を合わせたサスペンス。極秘文書を巡って政界の闇に迫る男の姿を、テンポの良い演出とふんだんなアクションを盛り込んで描く。『死刑台のエレベーター』など多数の名作を手掛けた名カメラマン、アンリ・ドカエによるシャープで深みのある映像、ジャズ・サックスの名プレイヤーとして知られるスタン・ゲッツの演奏による音楽が醸し出すクールな雰囲気に痺れる。
『仁義』

『仁義』
© 1970 STUDIOCANAL - FONO ROMA
口ひげを蓄えた元服役囚役のアラン・ドロンと、元警官で銃の名手を演じるイヴ・モンタン、フランスを代表する2大スターが共演。セリフや音楽を控え目に、男の美学を追求してきたジャン=ピエール・メルヴィル監督のクールな演出によって、友情と裏切りが交錯する犯罪計画の顛末が綴られる。脚本も手掛けた監督本人の人生観を反映したかのような哲学的セリフ、夜の街を捉えたシックな映像も、物語を味わい深いものにしている。
『ビッグ・ガン』

『ビッグ・ガン』
© 1970 STUDIOCANAL - FONO ROMA
アラン・ドロンが妻子を殺され復讐の鬼と化す孤独な殺し屋に扮するアクション映画。黒いコートを翻し無表情で敵を撃つ冷徹極まりない表情と、亡くした妻子を悼んで静かに流す涙。寡黙な役柄のため台詞を極力排し、裏社会に生きる男の葛藤と孤独を体現したドロンには圧倒的な存在感があり、アウトロー役が似合うことを改めて感じさせる。マフィアによる凄まじい拷問シーンなど、当時としてはハードなシーンの数々が話題になった。
『太陽が知っている』

『太陽が知っている』
© 1969 SNC(Groupe M6)
『太陽がいっぱい』で共演したアラン・ドロンとモーリス・ロネが再共演した心理サスペンス。鬱屈した男を演じたドロンが、ここでも心に秘めた情念を表現。中年に差しかかった男の焦りと色気を全身から魅力的に放っている。かつて実生活でも婚約者同士だったロミー・シュナイダーとの恋人役という設定もスキャンダラスで、ラブシーンや喧嘩の場面は演技とは思えない生々しさがある。ロネの娘役でジェーン・バーキンが共演。
『さらば友よ』

『さらば友よ』
© 1968 STUDIOCANAL - Medusa Distribuzione S.r.l.
フランス映画界きっての二枚目アラン・ドロンと、ワイルドなチャールズ・ブロンソンという対照的な2人が共演した犯罪サスペンス。金庫破りの依頼を受けた軍医が、軍曹と手を組んだものの逆に罠に嵌められていく設定の妙。衝突しながらも友情が芽生えていく2人の渋い男のカッコよさが随所にみられ、忘れがたい名場面の数々にうならされる。特にラストシーンのブロンソンが印象的で、本作を機に彼は世界的なスターに。
9月・10月は、『地下室のメロディー[HDリマスター版]』『若者のすべて[4Kレストア完全版]』『あの胸にもういちど』『パリの灯は遠く』『リスボン特急』『スコルピオ』『スワンの恋』『サムライ』『最後の標的』『真夜中のミラージュ[4Kレストア版] 』『プレステージ(1976) 』『学生たちの道』『恋ひとすじに』『燃えつきた納屋』ほかを放送予定!